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csi_ny:s06:136_redemptio

CSI: NY - Season 6, Episode 19

#136 Redemptio

  • 邦題:「贖罪」
  • 脚本:Peter M. Lenkov, Bill Haynes
  • 原案:Peter M. Lenkov
  • 監督:Steven DePaul
  • 初回放映:2010-04-14

事件概要

看守(氏名不詳)、マヤ・ホークス

ホークスは、死刑囚レジー・ティフォードから「死刑執行に立ち会ってほしい」と頼まれ、ペンシルヴェニア州の刑務所へ出かける。レジーとはまったく接点がなかったため「なぜ自分を希望したのか」とたずねると、レジーは「10年前に貴方のお姉さんを殺した」と言って謝罪する。ホークスの姉マヤは10年前に殺害され、事件は未解決だった。レジーは、その後2人の人間を殺害して死刑を宣告されていたが、マヤの件はずっと内緒にしていたという。

ホークスはレジーの死刑執行に立ち会うが、そこで看守のひとりが突然死亡。シアン化合物による中毒死と思われた。死刑執行は一時中断される。ホークスはマックに連絡するが、その途中で事件が発生。警官がコントロール室に押し入り、銃で脅して独房を開けさせようとしたのだが、看守ともみ合ったはずみに銃が制御装置を破壊し、すべての監房が開錠されて囚人たちが飛び出し、暴動が始まってしまったのだ。ホークスは騒動の中で、シェーン・ケイシーの姿を目撃する。

NYにいるマックたちは、暴動の起きた刑務所にホークスが閉じ込められたことを知り、何とか脱出させようと考える。アダムが「その刑務所にはシェーン・ケイシーが移送されているはずだ」と言い、ダニーのバッジ盗難問題が明らかになる。

ホークスはレジーに助けられ、安全のため囚人服を身に着ける。携帯電話でマックに状況を伝え、連絡を取りながら、ケイシーの監房へ向かう。看守の死から始まる一連の事件はケイシーが黒幕であると睨み、証拠を見つけるつもりだった。ホークスとレジーはケイシーの独房で桃を発見。桃の種に含まれるアミグダリンを抽出して、何らかの方法で摂取させたものと思われる。アミグダリンが胃酸でシアン化物に変わり、中毒死を引き起こしたのだ。ホークスはマックと連絡し、厨房から脱出しようとするが、そこへケイシーが現れて2人を独房に閉じ込める。

ホークスは看守から預かった囚人追跡装置のバッテリーから硫酸を取り出し、それで鉄格子の溶接部分を溶かし、レジーとともに何とか脱出に成功する。その頃ケイシーは、協力者の警官に調達させたNYPDの制服を身に着け、銃を手に入れると警官を撃って脱出。一歩遅れて到着したホークスは、撃たれた警官を手当てしようとするが、警官は「ケイシーの仲間に妻子を人質に取られた」と言って死亡。レジーはケイシーを追い、刑務所の外で格闘になるが、そこには州警察のSWATにすでに包囲されていた。SWATは囚人が警官を襲っていると判断してレジーを射殺。後を追ってきたホークスも囚人服姿だったために取り押さえられ、ケイシーは警官としてその場から堂々と逃走する。

その後、ケイシーと同房だった協力者が逮捕され、協力を強いられていた警官の家族は無事に保護されるが、シェーン・ケイシー本人は姿を消したままだった。


感想

ダニーのバッジ問題、ここ最近話題にならなかったので、すっかり忘れていたわ。ここでようやく明らかになったが、何だかさらっと流されてしまった感じ。ダニーはこの件で何か処分を受けるのだろうが、どうなるのかな。

本編はホークス先生大ピンチの巻。全房開放の刑務所に閉じ込められてマクガイバリズムで対抗って、何だかシーズン3のフィナーレを思い出すなぁ……。でも今回は、中で捜査なんかしないで、SWATに催涙ガスか何かで制圧させれば良かったような気がするが。あんな状況でわざわざ電話してお姉さんのことを聞いたりして、緊迫感がないし。

そのお姉さんの話にしても、何だか唐突。ホークス先生はシーズン1では検死官だったので、あまり個人的な話が出なかったように記憶している。そのせいか、CSIに異動してから個人ストーリーが出るたびに、何だか違和感があったり後付けくさかったりして困る。元恋人がレイプ被害者だった話とか全財産パーになった話とか……今回のお姉さんの話もそう。しかし同僚たちが「俺も兄貴の話はしたくないし」「俺は妹が」「親父が」と言い出した時はもう、問題のある家族多すぎ! とつっこみたくなったわ。このぶんだとリンジーの家族にだって、地元のミリシアとかいるかもしれない。アダムの父親が暴力的だったという話は、以前のシーズンで出てきただけで、あまり具体的なことは言及されなかったと思うのだが、それにしては息の長い設定だ。

さて、途中でシェーン・ケイシーが登場したので、てっきりレジーはホークスをおびき寄せるためにケイシーに嘘を言わされたのだと思っていたけど、そういうわけではなかったのか。

ケイシーが脱獄を企てるのに死刑執行の日を選んだのは、脅して協力させている州の警官が刑務所に来るから、ということなのだろうが、そこにホークスが立ち会うことになったのは運の悪い偶然だったのだろうか。それとも、レジーがホークスの立会いを求めていることを知って計画を立てたのか。でもケイシーがダニーのバッジを盗ませたのはもう何ヶ月も前のことだし、そんな時から決まっていたことなのだろうか? そもそも全房開放になったのはもみ合って発砲したせいで、最初あの警官はケイシーの房だけを開けさせようとしていたはず。ケイシーは最初、どんな計画で脱走するつもりだったのだろう。そもそもケイシーがペンシルヴェニアに移送されたのはどういう事情で?

……とまぁ、考え始めればキリがないが、多分この先回答が得られることはないだろうと思う。


使用楽曲

  • “Let Me Hear You” Scream by Ozzy Osbourne
  • “Like A Star” by Corinne Bailey Rae
  • “Stop & Panic” by Cirrus

Yoko (yoko221b) 2013-02-20

csi_ny/s06/136_redemptio.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1