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csi_ny:s06:139_point_of_view

CSI: NY - Season 6, Episode 22

#139 Point of View

  • 邦題:「覗き見」
  • 脚本:Pam Veasey
  • 監督:Alex Zakrzewski
  • 初回放映:2010-05-19

事件概要

アイヴァン・パルック

犯人追跡中に負傷したマックは、自宅療養を余儀なくされ、暇つぶしに向かいのアパートの室内の様子を観察。その中の一室では、2人の男性がブリーフケースと現金を交換していた。

マックを除くCSIチームは、レストランのトイレで男性が死亡した事件を担当。目に付く外傷がないため、身体を殴られて内部損傷で死亡したものと思われたが、検死の結果、暴行の形跡も内蔵の損傷もないとわかり、毒物検査の結果を待つことになった。事件の報告を受けたマックは、被害者が向かいのアパートで怪しい取引をしていた片方の男性であることに気づく。向かいの部屋を出て数時間後に死亡したらしい。身元を示す所持品はなく、身元不明。

向かいの部屋では、住人らしき男性が手袋とガスマスクを身に着け、受け取ったブリーフケースから容器を取り出し、カナリヤの籠に何かを垂らしていた。その直後来客があるが、来たのは何と、マックの元恋人のペイトン・ドリスコル。男とペイトンが外出した後、カナリヤは血を流し動かなくなっていた。

マックはペイトンの携帯電話番号を調べ、彼女が向かいの部屋に一人でいる時を見計らって電話をかける。ペイトンはロンドンで家族と一緒に暮らすことを選んでいたが、病理学会に出席するためNYに来ているという。その部屋の住人は数学教授のケヴィン・スコットで、彼と親しいペイトンは、ケヴィンが犯罪と関わっているのではないかと疑うマックに不快感を示す。

その後、ペイトンはケヴィンの部屋に戻って鳥かごを見つけるが、カナリヤはすでに取り出されていた。鳥かごに敷かれていた紙から毒物は検出されなかったが、その紙を使ってスズメバチを訓練して捜索したところ、アパートの中庭からカナリアの屍骸が発見される。調べてみると有毒ガス、サリンの代謝物が検出された。ケヴィンは反米的な陰謀論に取りつかれ、エキセントリックな言動で学生を巻き込み、大学での職を失っていた。ペイトンもようやくマックの話を信じ始める。

一方、身元不明だった被害者は、細菌研究所に勤務するアイヴァン・パルックと判明。パルックは勤務先からサリンを盗み出してケヴィンに売り渡したものの、自分でも微量のサリンを吸い込んで死亡したものと思われた。

マックは自宅に戻り、ケヴィンが誰かに電話しているところを撮影するが、気づかれてしまう。マックはケヴィンの部屋に突入するが、本人はすでに出かけた後。部屋には古い設計図が残されていた。アダムが動画を解析したところ、相手の番号はパルックの携帯電話で、唇の動きから「今夜決行する」と言ったことがわかる。ケヴィンはパルックが死亡したことを知らないようだ。

設計図は古い物で、どの建物の物かわからなかったが、「CNSRVTO」という文字を手がかりに絞り込んだところ、エンリッチメント・コンサーバトリーと判明。そこではチャリティーパーティが開かれており、ペイトンも出席していた。

マックは会場からペイトンを連れ出し、警備室へ行くが、警備員はすでに殺害されていた。ダニーがケヴィンを発見して屋上へ追跡、フラックとともに無事にケヴィンを逮捕する。

ケヴィンは自供と引き換えにカメラの前で主張することを許され「我々は危険に晒されている。毒物への備えが必要であることをわからせるため、このような方法を取ったのだ」と述べる。


感想

……何これ。ありえない。

色んな意味で「ありえない」と思った今回のエピソード。まずマックが向かいのアパートを覗き見るというのが、ちょっとありえない。覗き見マックなんてイヤだー。しかも、すぐ手の届く位置に双眼鏡なんか置いてるし……。ヒッチコックのオマージュなのはわかるが(本家を見てないけど)、偶然目に入った、ぐらいにしてほしかった。

と思ったらペイトン登場。これは、オーブリーの登場に際して、マックとペイトンのことは「もう終わった」という脚本家からのメッセージとして出て来たのかと思ったら、どうやらそうでもないような……。マックが「オーブリーはただの友達」と言って、2人で仲良く出歯亀を始めたところを見ると、むしろオーブリーの方が露払いというか前座だったような気がしなくもない。結局のところマックの気持ちはどうなっているのだろうか。3年近く前に手紙ひとつで去って行った相手とこんな親密な雰囲気になるって、これもちょっとありえない気がした。

サリンの扱い方もありえない。ガスマスクに手袋で防御していたって、鳥に実験した後すぐに外したら意味ないでしょ! その後で気化したらどうするのだ。95年の地下鉄サリン事件では、被害者が病院に運ばれてから、着衣に付着したサリンが気化して、そこでまた被害が出たということがあったはず。毒物が置いてある部屋にペイトンが寝泊りして、鳥かごやブリーフケースを無雑作に触ったりしているのにマックは平気なのか。遅くともカナリアからサリンの痕跡が検出された時点で、アパートを封鎖してHazmatスーツで大捜索するべきではなかっただろうか。

冒頭で転落して運ばれて行くマックの姿にはちょっと萌えたけど、それですべて帳消しにできるほどではなかった。残念。

Yoko (yoko221b) 2013-02-23

csi_ny/s06/139_point_of_view.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1