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CSI: NY - Season 7, Episode 4
#144 Sangre Por Sangre
- 邦題:「血には血を」
- 脚本:Aaron Rahsaan Thomas
- 監督:Norberto Barba
- 初回放映:2010-10-15
事件概要
パントゥロ・トーレス他
イースト・ハーレムのプエルトリコ系ギャング「エル・プーニョ」のボス、パントゥロ・トーレスがホテルの一室で殺害される。手と胸を打たれて窓から転落し、ひさしの上の尖った飾り棒に串刺しにされたのだ。部屋に押し入った形跡はなく、女性が一緒にいた形跡があり、「スネークヘッド」と呼ばれる魚の入った酒瓶が残されていた。
エル・プーニョを創設したルーサー・デヴァーロは、15年前にマックが担当した事件で刑務所に収監され、最近出所したばかり。現在の中心メンバーはトーレスの他にルーサーの弟のリック・デヴァーロと、ブレーンのリサ・ゴンザレス。そしてその下にフェルナンドという若者がいた。
トーレスと一緒にいた女性は、コールガールのヘイゼル・オルテガとわかる。ヘイゼルはエル・プーニョのライバル「マンバ」の元メンバー。フラックはヘイゼルを見つけて連行しようとするが、そこで銃撃を受け、ヘイゼルは病院へ運ばれる。
ヘイゼルを銃撃したのはエル・プーニョの若手組員で、ルーサーの協力によって逮捕されるが、ヘイゼル自身はトーレス事件の前に部屋を出ており、無関係とわかる。「スネークヘッド」が共食いをする獰猛な魚であることから、内部抗争の可能性も浮上。
内部抗争であれば組織の主要メンバーを調べる必要がある。マックはリサが経営する店へ向かうが、そこで店が爆発。リサは遺体で発見されるが、爆発の前すでに射殺されていた。何者かがガス管を切断し、火炎瓶を投げ込んで爆発させたのだ。そばにはやはり、スネークヘッド入りの酒瓶。マックは爆発の直前にフェルナンドが店から出てきた所を目撃しており、フェルナンドの関与を疑う。
だが、切断されたガス管のそばにあった掌紋はルーサーの物だった。
その頃ルーサーは、最後のターゲットとしてリックを殺害しようとしていた。リックは、そこに現れたマックの腕を撃って逃走。ルーサーは「仲間内で助け合うために『エル・プーニョ』を作ったのに、自分が獄中にいる間に暴力的な犯罪集団に変えられてしまった」と動機を語り、リックを射殺。自らもマックの銃弾に倒れる。
感想
タイトルの “Sangre Por Sangre” はスペイン語で「血には血を」という意味とのこと。邦題はそのまんまだったのね。
ヒスパニックギャングの対立と内部抗争とは、何だかマイアミっぽい舞台設定だ。ゲストのエドワード・ジェイムズ・オルモスが「デクスター」(これもマイアミが舞台)に出演していたのを見たせいかもしれない。と思ったら途中で銃撃戦あり爆発あり。やはりマイアミかっ!
で、このオルモスが演じるルーサーがいっこうに表に出て来ないので、これはもう黒幕確定だな、と何となくわかってしまった。事件と無関係なおっさんにこんな大物俳優を割り当てるわけがない。出所したばかりの元ボスが手下をひとりずつ始末しているとなると、それまでの、いかにも昔気質な人物描写と合わせて動機も予想がつく。
雰囲気は良かったけれど、展開はいささか predictable だったかなぁ……せっかくのマックの負傷も、あまりドラマチックじゃなかったし。