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csi_ny:s08:179_unwrapped

CSI: NY - Season 8, Episode 17

#179 Unwrapped

  • 邦題:「哀しいギフト」
  • 脚本:John Dove, Christopher Silber
  • 監督:Deran Sarafian
  • 初回放映:2012-05-04

事件概要

ケルヴィン・ムーア

会計士のケルヴィン・ムーアが強盗に遭い、射殺される。ムーアは妻エレインとともに、義妹アリーシャの家を訪ねるところだった。アリーシャの娘のミッシェルの誕生日で、2人ともプレゼントをいくつも用意していた。ケルヴィンは貧困地域の生まれで、努力して会計士になり成功したが、生まれ育った地域で貢献を続け、若者たちを指導しており、ギャングも一目置くほどの存在だった。

犯人は目出し帽をかぶっていたので人相は不明。エレインは「財布を渡したが、さらにブレスレットを要求された。外そうとしたがなかなか外れず、その間にケルヴィンが反撃しようとして撃たれた」と供述。だが、ケルヴィンの傷や火薬の痕跡を調べた結果、その供述には矛盾があるとわかる。

ケルヴィンの手には黒い汚れが付着(後にジェット燃料と判明)。現場からはその他に、安物の陶磁器の粉と番号を書いた紙片が発見される。番号はどうやら囚人番号を記したものらしく、該当者を調べると、強盗の前歴を持つウィリス・フレイジャーと判明。自宅に行ってみると、そこには何とエレインがいた。エレインは以前にウィリスと交際しており、結局ケルヴィンと結婚したものの、ウィリスが出所したことをきっかけに関係が復活していたという。囚人番号はエレインが持っていた物だったが、事件には無関係だと主張する。

現場にはプレゼントを包んだ包装紙の紙片が落ちていたが、エレインが持って来たプレゼントの包みはどれも破れていない。血痕を調べたところ、荷物がひとつ現場からなくなっていることがわかる。ウィリスに詳しく事情を聞くと、彼女は事件の少し前から様子が不安定で、その日も彼の家で何かを梱包していたという。部屋には割れた陶器が残されていた。現場に落ちていた陶磁器の粉は、その陶器の物と考えられる。

ホークスは破片を組み立て、ネコの置物を復元。また、その破片にはコカインの粉末が付着していた。置物の内部にコカインを仕込んで売られていたものと思われる。麻薬課に事情を聞いてみたところ、アリーシャと同じ建物に住んでいるウェブスター兄弟の名前が浮上。彼らは事件の2日前に家宅捜索を受けていたが、麻薬は発見されていない。アリーシャもウェブスター兄弟も自宅にはいなかった。

一方、置物の裏側に記してあるロゴマークからは製造会社がわかり、そこから卸した店も判明する。行ってみると、そこには荷物を持って出て来るアリーシャとエレインの姿があった。警察の姿を見てアリーシャは逃げ出すが取り押さえられ、「娘が人質になっているの」と叫ぶ。

アリーシャは事件の2日前、ウェブスター兄弟から強引に麻薬を預けられたと認める。その直後に警察が来たため、パニックになり彼女は麻薬をトイレに流して捨てる。だが警察はウェブスター兄弟の家宅捜索に来ており、アリーシャには「銃撃戦になるかもしれない」と警告しただけだった。

捜索が終了した後、兄弟は麻薬を取りに来るが、すでに捨てられたとわかって激怒。返さなければ娘の命はないと脅したのだった。アリーシャはエレインに相談し、エレインは昔のつてを頼って置物に入れた麻薬を入手。それをウィリスの家で梱包してプレゼントに見せかけて持ち込もうとしたところを強盗に襲われたのだ。強盗はエレインがコカインを持っていることを知っており、妻の態度を不審に思ったケルヴィンが抵抗して撃たれたのだった。

エレインとアリーシャは麻薬の件を誰にも話していなかった。姉妹は携帯電話で打ち合わせをしていたが、その時の状態を再現したところ、隣室の住人クライドに会話が聞こえていたことがわかる。ケルヴィンの手にジェット燃料が付着していたのは、クライドが以前に勤めていた航空会社で使っていた手袋をはめていたためだった。


感想

それは招き猫ではない! 単なる猫の置物だ!

……と言いたくてたまらなかった分析場面。また、あのロゴは「ネコ」をくっつけたように見えたのだがどうだろう。「神」の文字が一部消えて「ネコ」になってしまった画像集を思い出した。ネコと和解せよ。

招いていない招き猫、謎の文字(実はロゴマーク)、ラボのモニターに大きく映し出される「日本」の2文字。何だかシュールな風景だった。

ところで、その場面でホークスが「日本で使われている文字は4種類よりもっと多い」と言っていたが、はて……? ひらがな、カタカナ、漢字の他は何だろう。アルファベットや数字も日常的に使うので、それも入っているのだろうか。数学で使うギリシャ文字とか顔文字 ( ゚Д゚) に使うロシア文字とか?

さて事件の方は、「~だと思ったら、実は~でした」の連続で、特にエレインの印象が二転三転。単純な強盗かと思ったら、目的は別。妻の浮気による三角関係だと思ったら、浮気は事実だが事件とは無関係。コカイン購入の現場を押さえたと思ったら裏には誘拐事件。普通に仲の良い隣人だと思ったら実は犯人。向かいにいるのが悪質な犯罪者かと思ったら……これは見たまんま誘拐犯。

エレインはケルヴィンに内緒でコカインを購入するより、事情を打ち明けて兄弟と話をつけるなりアリーシャを家にかくまうなりすれば良かったと思うのだが……また、いくらミスリードのためとはいえ、冒頭のエレインはちょっと普通すぎる気がした。

シーズン5の後半で誕生したルーシーはもう3歳。ラボの皆でお祝いに出かけ、そこにクリスティーンも。マックとクリスティーンは、このまま何の波乱もなくラストまで進んでいきそうだな。


使用楽曲

  • “Disparate Youth” by Santigold (現場検証)
  • “All a Dream” by Norah Jones (ネコ復元)

Yoko (yoko221b) 2014-07-31

csi_ny/s08/179_unwrapped.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1