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CSI: NY - Season 9, Episode 8
#188 Late Admissions
- 邦題:「遅すぎた言葉」
- 脚本:Zachary Reiter
- 監督:Rob Bailey
- 初回放映:2012-11-16
事件概要
ルーク・スティーヴンソン
私立学校の図書館で男子生徒の遺体が発見される。死亡したのは前日で、そばにはマグカップの破片があり、それで殴り殺されたものと思われた。氏名はルーク・スティーヴンソン、父親は検事のフランク・スティーヴンソン。離婚して息子と2人暮らしで、当日は部屋で寝ていると思い込んでいたという。その学校では1週間前に、ルークの友達のネイトがアルコールと薬物が原因で死亡したばかりだった。
現場からはデキストロアンフェタミンが検出される。これは発達障害の薬で、ビリー・ウォートンに処方されたものだった。事件前にビリーがルークと争っていたこともわかるが、ビリーは自分は発達障害で薬を持っていただけだと無関係を主張。アダムはビリーの通話記録を調べるが、事件との関連はなく、メールは試験問題のような文章ばかり。ただしその「問題」は簡単なものばかりで、名門高校のレベルではない。
ルークのノートに破られた痕跡があることがわかり、その下にあった紙を調べたところ、ルークは学校に薬物がはびこっている現実を告発しようとしていたことがわかる。ビリーは発達障害を装って複数の医師から処方箋を受け、デキストロアンフェタミンを校内で売りさばいていた。生徒たちは一流大学に進学するために、集中力が続くからという理由で薬物を使用しているのだ。簡単な試験問題のように見えたメールは、薬を注文する暗号だった。
問い詰められたビリーは取引を要求し、教師のひとりコナーズも薬物使用を知っており、しかしそれで成績が上がるならと見て見ぬふりをしていたと話す。
ホークスは凶器のマグカップをつなぎ合わせて凶器を復元。部分指紋が発見されるが、証拠として通用するほどではない。マックは画像を加工して指紋が完成したように見せかけるよう指示し、コナーズに揺さぶりをかける。画像を見たコナーズは観念し、ルークが薬物問題を公表しようとしていることをビリーから聞かされ、自分の地位を守るためにルークを殺害したことを認める。
感想
有名私立高校の中で不正が横行……というのも、何だか既視感がバシバシ来る話。そしてメインの話と並行してリンジーのサイドストーリーが……というのも(以下略)。
リンジーがモンタナに里帰りしているので何事かと思ったら、かつてリンジーの友達を殺害した犯人の死刑が執行されるので、それを見届けに来たのだった。いろいろ心理的な葛藤があるというのはわかったけど、どうにも唐突感というか今更感というか、取って付けた感が拭えなかった。
リンジーが大量殺人に巻き込まれて友達を全員殺され、ひとりだけ運良く生き残ったという話、最初に具体的な話が出たのはシーズン3だったはず。この時に証言のためモンタナへ戻り、被告人は有罪に。で、その後6年間ずーーーっと忘れられていた。と思う(少なくとも、私の記憶にはない)。
で、この話はもうなかったことになったのかと思ったのよ(理由は前シーズンのフィナーレで書いたとおり)。だが甘かった! いや、前シーズンでは忘れられていたかもしれないが、やはり最終シーズン(厳密にはこの時点でまだ確定ではなかったけど、キャストもスタッフも皆そのつもりだったと思う)ということで、「あの話どうなった?」というのを1つでも減らしておきたかったのかな。でも今までが今までだから、ここで何をやっても「あぁネタ切れで古い話を掘り起こして来たのね」としか見えないわ……。