User Tools

Site Tools


csi_ny:s09:195_seth_and_apep

CSI: NY - Season 9, Episode 15

#195 Seth and Apep

  • 邦題:「ラスベガスからの追跡者」
  • 脚本:Steven Lilien, Bryan Wynbrandt
  • 監督:Eric Laneuville
  • 初回放映:2013-02-08

事件概要

クリスティーン・ホイットニー、ショーン・ボイド

休暇でラスベガスを訪れたマックは、現地で合流する予定のクリスティーンが何者かに誘拐されたことを知る。事件に関与したジミー・ボイドが「闇金業者のゼインにダイヤを渡さなければ自分の弟とクリスティーンが殺される」と供述したため、マックはベガスのCSI主任ラッセルとともに、ボイドを連れてNYに戻る。

ボイドは警察の監視の下で業者に接触しようとするが、監視に気づいたゼインとの間で銃撃戦になり、ゼインは負傷して逮捕され、手下の一人が射殺される。

死亡した男のタトゥーからエジプトギャングとの関連が浮上。また所持品からはナイラという女性が経営するクリーニング店に行きあたる。ナイラは死んだ男を「ファラジ」と認識し、彼にみかじめ料を支払っていたことを認めるが、それ以上は何も知らないと口を閉ざす。

一方、警察署には人間の舌が入った箱とともに「3時に電話する」というメッセージが届けられる。舌はクリスティーンではなく男性のものだった。

予告通り3時に電話がかかるが、マックの姿が見えないためジョーが対応し、「チャイナタウンに来い」という伝言を受ける。電話は直ちに逆探知され、ジョーはフラックとともに発信元へ向かうが、携帯電話が捨てられていただけだった。チャイナタウンに向かったダニーも無駄足に終わっていた。

その頃マックはクリスティーン本人から電話を受け、犯人からの「一人で来い」という指示に従い指定の場所へ向かっていた。マックの様子に気づいたラッセルが尾行するが、マックは「1人で来い」と言われていたため、ラッセルは同行せず待機することになる。

マックは指定の場所で、ジミーの弟ショーンの遺体を発見。舌が切り取られていた。その場にクリスティーンの姿はなく、マックは犯人から電話を受け「ゼインの身柄と引き換えにクリスティーンを返す」と言われる。マックとラッセルは署に戻り、連絡を受けたジョーが入れ替わりに現場を調べる。ショーンの足には、自分の血で目玉のようなマークが描かれていた。指紋からそれを描いたのは、クリスティーンであると判明。

ゼインはエジプトで殺人を犯し、インターポールから指名手配を受けていた。そのため連邦保安官が身柄を引き取りに来ることになっていたが、マックはフラックに事情を話して一芝居打ち、ひそかにゼインを連れ出す。

アダムはファラジが持っていたメモから、みかじめ料の集金先を分析していた。金を支払っていた店がリストアップされるが、そこにはナイラのクリーニング店が入っていない。調べてみると、ナイラの正体はなんとゼインの妹。ファラジと組んでみかじめ料を徴収する側だったのだ。ジョーとリンジーはクリーニング店へ急行するが既にもぬけの殻。しかしショーンが監禁されていた形跡が発見される。さらに、そこからは向いの店の看板に描かれた目玉のマークが見えた。おそらくクリスティーンもここに監禁されており、手掛かりを残すためにマークを描いたのだろう。

マックはゼインを連れて指定の場所へ到着するが、やはりクリスティーンの姿はない。マックは業を煮やし、犯人グループの一人を撃ち、もう一人を銃で脅して監禁場所を白状させる。

マックは無事にクリスティーンを救出してゼインの身柄を引き渡し、ジミーは回復後にベガスに再度送還されることになった。


感想

ラングストンが顔見世巡業して以来のクロスオーバー。いつ出会っていたのか、ラッセルとマックはかなり親しい様子。しかしストーリーとしては、ラッセルがわざわざ来る必要(というか権限)はあったんだろうか……担当刑事ならばともかく。後半の方で「慣れないもんでつい間違えちゃいまして~」と連邦保安官を足止めして時間稼ぎをしていた所は面白かったけど、何だろうなぁ、クロスオーバーエピの「お祭り感」がイマイチだったような。ラッセルが他のメンバーともっと絡めば良かったのかな。

マックの暴走も、今さらかもしれないが少々目に余る。

プロデューサーのアンソニー・ズイカーがインタビューで言っていたと思うが、ベガス・マイアミ・NYの三番組体制にした時に、ベガスはサイエンス、マイアミは華やかさ、そしてNYはモラルをメインテーマに据えたという。NYの初期エピソードは確かにそうだったし、規律とモラルを重んじるマック・テイラーというキャラにゲイリー・シニーズの持ち味もはまっていたと思う。

だがシーズン3のあたりからマックの言動が変わり始める。保身のために敵対する警官を脅し、やむを得ずとはいえラボを爆破し、ステラの暴走やダニーの不祥事やフラックの私的制裁を見逃す(ダニーの件は黒歴史になったんだっけ?他にもあったと思うが略)。なのに「規律とモラルを重んじるマック・テイラー」という設定だけがそのまま維持されているようで、そのギャップにイラつかされることが何度かあった。今回も例外ではない。

ラッセルも本家シーズン12から13にかけてのエピソードでは色々あったので、今回のマックの状況は他人事ではなかっただろう。だがそれがしっかり描写されていたかというと……??? 見る時期がズレたせいかもしれないが、ちょっと印象が薄いような気がした。

それにしても、鑑識チーフの妻や恋人は拉致されたり殺されたり大変だな。ベガスでもマイアミでもそうだった。


使用楽曲

  • “Long Way Down” by Maudlin Strangers(ラボ)

Yoko (yoko221b) 2020-04-14

csi_ny/s09/195_seth_and_apep.txt · Last modified: 2020-04-14 by Yoko