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Dexter - Season 2, Episode 2
#14 Waiting to Exhale
- 日本語タイトル:「真っ暗闇」
- 脚本:Clyde Phillips
- 監督:Marcos Siega
- 初回放映:2007-10-07
概要
海底で発見された大量の遺体の話はマイアミ中の注目を集め、謎の犯人にはさっそく「ベイハーバー・ブッチャー」というあだ名がつけられる。FBIからは腕利きの捜査官、フランク・ランディが派遣されて、マイアミ・メトロ警察と合同でタスクフォースを形成。ドークスもそこに加わりたいと志願するが「君はチームメンバーよりリーダー向きだ」と、やんわり断られる。
その一方でデクスターやエンジェルらは別の犯罪現場へ。前回、リトル・チノに不利な証言をすると宣言したエヴァが殺害され、幼い娘が残された。保護される少女の姿を見るデクスターの脳裏に、かつての自分の姿がよみがえる。
当然、リトル・チノに容疑がかかるが、彼は都合よく自分のアリバイを証明するビデオを見せる。「自分がリトル・チノを殺していれば彼女は死なずにすんだ」と思ったデクスターは、「近所にワニが出るので」という口実で警察の麻酔銃を借り出して再びチノを狙うが、手下に邪魔されてまたも失敗し、血だまりのフラッシュバックに悩まされる。
リタは「ポールと決別するための儀式」として葬儀を行う。参列したデクスターのもとへブライアンの幻覚が現れ「どうすれば兄さんを消すことができる」「葬式をしてみればどうだ」などと言葉を交わす。
エンジェルとデボラはエヴァの事件で聞き込みを続けるが、住人たちの口は固い。途中、デボラは車にスプレーで落書きをする少年を見つけ、カッとなって追いかけて銃を突きつけてしまう。恐ろしさのあまり、少年は 29th Street Kings がドラッグを隠している場所を白状し、その情報からギャングたちは一網打尽。ただし、チノは取り逃がしてしまう。
エンジェルはデボラの行動を心配してデクスターに話す。そこから、チノが少年を狙うと判断したデクスターは彼を待ちうけ、ようやく殺害に成功する。問題は遺体の捨て場所だが、今回はメキシコ湾流で遠くまで流されてしまう場所まで行って投棄するという方法を採用。
チノを始末したデクスターのもとへ、リタから「すぐに来てほしい」と連絡が入る。リタはポールの靴を見せ、ポールを殴ったのかと問い詰める。デクスターは犯行を認めるが、リタはデクスターを追及しているうちに、なぜか彼をヘロインの依存症患者だと思い込んでしまう。リタの追及を受けるうちに、デクスターは「自分は依存症だ」と認めざるを得なくなってしまう。ただし麻薬ではなく殺人の依存症なのだが――。
翌日、デクスターはボートで海へ出ると、バービー人形の頭部をキーホルダーから取り外し、そっと海へ流す。海からブライアンの幻覚が現れてデクスターの腕を掴むが、やがて彼は水底へと沈んでいった。
感想
前回ポールがあっさり死んでしまったなと思ったら、今回の葬儀につなげるためだったのか。デクスターもリタにならって、一人だけでブライアンの「水葬」を行い、兄の亡霊を葬り去る(あのバービーの頭、まだ持ってたのか! 何だか干し首みたいで怖いよ)。リトル・チノも首尾よく仕留め、このエピソードでようやくデクスター本来の調子を取り戻した、という所だろうか。
「ベイハーバー・ブッチャー」と名づけられたデクスターの大量殺人事件は、FBIの捜査官が現れてマイアミ警察との合同捜査チームを結成、これでようやくシーズン2のメインとなるストーリーラインが本格的に動き出してきたという印象。
デクスターとリタの関係も新たな局面を迎えたのかな。前シーズンでは、デクスターが一方的にリタを守って面倒をみている感じだったが、ポールを失って何かが変わったのか、あるいは元々「ダメ男に尽くす」タイプだったのでポールの代わりを求めてしまったのかよくわからないが、デクスターを薬物依存症だと思い込んでしまう。これはいささか強引な気もするが、依存症なのは確かなんだよね……。
それにしても、アイストラック・キラーの事件が片付いてまだ1ヶ月とちょっとだというのに、また新たな連続殺人が発覚してしまったマイアミってすごいなぁ。CBSからホレイショの応援を頼まなくて良いのだろうか。
— Yoko (yoko221b) 2009-05-18