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Dexter - Season 2, Episode 6
#18 Dex, Lies & Videotape
- 邦題:「デクスターと嘘とビデオテープ」
- 脚本:Lauren Gussis
- 監督:Nick Gomez
- 初回放映:2007-11-04
概要
デクスター&リタ
デクスターは、実母ローラとハリーが愛人関係にあったことを確認してショックを受ける。ドークスは、デクスターの薬物依存症が嘘であったことを知り、デクスターの捜査を再開する。デクスターはラグェルタに苦情を申し立て、彼女は何とかドークスを説得しようとする。
ゲイルは、デクスターのスポンサーであるライラを食事に招待。食事に来たライラはそつない会話でゲイルやリタの不安を払拭して帰って行く。しかし、その後デクスターの家にやって来たリタは、「私たちが一緒にホテルに泊まったと聞いたら、リタはどんな顔をするかしらね」というライラの留守電メッセージを聞き、怒って帰ってしまう。
ライラの家へ行き怒りをぶちまけたデクスターは、そのままライラと関係を持つ。と思うとリタから「一方的に言って悪かった、話し合いましょう」と電話がかかり、何となく三角関係に。
デクスターは、母親を殺した男に会いに行き、それにライラが同行したことを正直に話す。リタから「じゃ彼女とは何もなかったのね」と念を押された時に「その晩は何もなかった」と言い、再び決裂。
BHB事件捜査班
ジョン・ヘンリーという男が「BHBに襲われた」と言って警察に保護され、デクスターも鑑識として現場へ。ランディは散らかったコンテナや凶器を見て「これは模倣犯だ」と言う。彼は、被害者の皮膚の圧迫痕からBHBがラップを使うことをすでに見抜いていた。ランディと会話していたデクスターは、コーラルコーブに監視カメラが取り付けられたことを知る。だが、マイアミ署のAV設備が旧式のため、映像がすぐに見られるわけではない。デクスターは火災報知器を鳴らし、避難訓練だと思って皆が出て行った隙を見て、自分の映っている映像を削除。
ヘンリー事件ではオルソンという男が容疑者として浮上する。被害者は強盗の前歴があり、その時にオルソンの母親に怪我をさせていたのだ。だが証拠はなく捜査は行き詰る。BHBを模倣した自警団が増えるようであれば、それは「テロ」と見なされて捜査権は全面的にFBIに移行し、タスクフォースは解散を余儀なくされるであろう。
デクスターはオルソンの家に忍び込み、彼がBHBに傾倒して殺人を犯したことを知る。彼はコンテナ内にオルソンを拘束し「これが本物のやり方だ」と彼を殺害。その後、ランディ以下タスクフォースの面々がコンテナに突入し、切り刻まれたオルソンの遺体を発見する。
これは自警団を気取る殺人者への警告だと彼らは解釈する。BHBのマネをしようとする者は殺される。BHB事件は、引き続きマイアミ署が担当することになる。
感想
監視カメラに映る自分の映像をギリギリのタイミングで削除。前シーズンで少年に目撃されたり、麻酔薬に注目されたりした時のことを思い出すわ~。あの時も同じ5~6話あたり、かなり危ない工作と強運で乗り切っていたっけ。
今回、デクスターは模倣犯のオルソンを殺害するのだが、いつもの殺しとは違って「必要性」は感じていない。オルソンはBHBに傾倒して恨みのある相手を同じように殺そうとするのだが、それは未遂。つまり、いつもの「獲物」の条件も満たしていない。それでも殺害に及んだのは、模倣犯を放っておくと捜査権がすべてFBIに移ってしまうので、それを防ぐため――ということなのだろう。デクスターは本当に依存症を克服しつつあるのだろうか? 人としてそれは回復なのかもしれないが、ドラマ的にそれはつまらない!(おい)
ガブリエルがデボラと話していてランディ(Lundy)のことを「グランディ(Grundy)」と呼んだのは、トマス・モートンの戯曲に登場する Mrs. Grundy のことだろうか?「口うるさい、堅苦しい人」の代名詞みたいな意味らしいのだが。
リタに泣きつかれたときのママの「にんまり」顔が怖かった。ヤク中男(だと思っている)と別れて「私の可愛い娘」として支配下に置ける、という笑顔なのだろうか……まさかライラと結託してそういう状況に追い込んだ? とも思えるような顔だった。
それはそうと、エンジェルは夜でもあの帽子なのね。
— Yoko (yoko221b) 2009-05-19