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dexter:s02:019_that_night_a_forest_grew

Dexter - Season 2, Episode 7

#19 That Night, a Forest Grew

  • 邦題:「デクスターへのレクイエム」
  • 脚本:Daniel Cerone
  • 監督:Jeremy Podeswa
  • 初回放映:2007-11-11

概要

BHB事件捜査班

マイアミ・トリビューン紙にBHBから32ページもの犯行声明文が届けられる。メディアに発表していない被害者の名前が含まれているため、信憑性が高い――それはデクスター自身が送りつけたものだった。

ランディ捜査官は新聞社に対し「発表する時は内容を少しだけ変えてほしい」と頼み込む。捜査上の秘密を守るために被害者の名前を伏せ、犯人像のイメージを変えるような変更だった。

タスクフォースの面々はそれぞれ犯行声明を分析するが、その分析結果はことごとく食い違う。ランディは、犯行明は捜査をかく乱するためにワザとやっているのだと見抜いていた――つまり、犯人は警察関係者であるという可能性が浮上する。

デクスター

デクスターは、資料室のカミーラから「ドークスがローラ・モーサー事件の資料を探している」と聞かされる。カミーラは昔、ハリーに頼まれてその事件の書類をこっそり破棄していた。ドークスにそれを知られるとクビになり、年金がもらえなくなると心配している。

ドークス、ラグェルタとともに若い女性が殺害された事件を担当。発見して通報したのは義父のクレイグ・ウィルソンだった。ドークスがクレイグを疑っているのを見て、デクスターはわざと「父親のシャツの血は返り血だ」と嘘を教える。ドークスはそれを聞き、その場でクレイグを逮捕し、厳しく尋問する。

デクスターは「シャツの血痕は返り血ではなく、助けようとした時のもの」だという報告書を作成するが、すぐには渡さず、こっそりドークスのデスクに置いておく。そして、素知らぬ顔で取調室の前を通りかかり「ドークスはなぜ彼を取り調べているの? 報告書は昨夜ドークスのデスクに置いたのに」と言う。驚いたラグェルタは報告書を確認し、直ちにクレイグを釈放しドークスを叱責。

ドークスは怒り、デクスターの過去に関して脅すようなことを言う。だがドークスはまんまとデクスターの計略にかかり、皆の見ている前でデクスターを殴り倒してしまう。暴行現場を抑えられたドークスはその場で停職処分。

その後、デクスターはコーディの頼みで学校の発表会を見に来るが、それが気に入らないライラは自らアトリエに火を放ち、デクスターに助けを求める。ライラを助け出したデクスターは、彼女自身が放火した可能性に思い至る――。


感想

今シリーズも中盤に来て、デクスターのキャラがちょっと迷走し始めたかな……という感じがし始めた。ライラとの愛欲におぼれるデクスター……って、あんまり見たくなかったかなぁ。人殺しの衝動に支配されるより人として「普通」なのは確かだが!

さらに、BHB事件でも声明文を送りつけて守勢から攻勢に転じたつもりなのだが、これは良くない。捜査当局にそれだけ「自分」を露出することになるわけだ。デクスターは既成の文章を切り貼りしてミスリードを狙うが、ランディの目はごまかせなかった。結局「犯人は警察関係者だ」とデクスターにまた1歩近づけてしまう。ドークスはうまいこと停職処分になってしまったが、このまま引っ込むとも思えない。

それにしてもライラは怖い。ラストでデクスターに抱きついた時の表情が怖い。ライラにとっては「自分が今欲しいもの」が全てであって、それを手に入れるためなら何がどうなろうが知ったことじゃないって感じ。デクスターはこんな人から「欲望をコントロールする方法」を教わって大丈夫なのか?

一方、デボラはガブリエルと別れ、ランディとキス。デボラが聞いていたショパンの “Nocturne No 2 in E Flat Major” を探してみたら、↓この曲だった。有名な曲なので、タイトルは知らなくても聞いてみたら「これか」と思う。ランニングには向いていない気がするけど。動画のコメントを見ると「デクスターに出てきたので曲名を検索した」という人が多くて笑ってしまった。私もだ!

前シーズンでも7話でデボラに恋人(ルディ)が登場していたことを思い出す。要所要所で同じ展開を入れてくるのは、偶然そうなっちゃったのか、前シーズンと対照させるためなのか。

Yoko (yoko221b) 2009-05-19

dexter/s02/019_that_night_a_forest_grew.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1