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Dexter - Season 3, Episode 9
#33 About Last Night
- 邦題:「信頼の結果」
- 脚本:Melissa Rosenberg
- 原案:Scott Reynolds
- 監督:Tim Hunter
- 初回放映:2008-11-23
概要
デクスターがミゲルとともに殺人を行った翌朝、シルが訪ねて来て「ミゲルが昨夜朝帰りをした」と言う。ミゲルは夜中にデクスターと別れた後、興奮を冷ますためにバーに行ったと言うが、デクスターはそれが嘘であることを知っていた。
デクスターはその後、アントンのアパートに呼び出されて出かけていく。アントンはどうやら、ゴミを捨てに出た所を皮剥ぎ犯に襲われ、車で連れ去られたものと思われた。
その頃アントンは、皮剥ぎ犯のキングに皮膚を剥ぎ取られながら「フリーボの居場所を言え」と脅されていた。
デボラとクインは令状を取り、キングを連行して取り調べるが結果は得られず。デクスターは「異常犯罪者には彼らなりの『掟』がある」とアドバイス。デボラはその点を突いてキングを挑発するが失敗。ラグェルタは、キングの自供に頼るしかないと判断し、何とかミゲルの力を借りようとするが、ミゲルはキングを釈放してしまう。
デクスターはエレン・ウルフが行方不明であることを知り、彼女の自宅兼オフィスへ出かけ、床に血の跡を発見。ミゲルに教えたことを思い出して墓地へ向かったデクスターは、穴の中でエレンの遺体を発見、ミゲルの犯行を確信する。デクスターはミゲルに教訓を与えるためにエレンの遺体を掘り出し、わざと発見されるよう仕向ける。ミゲルはデクスターの考えに理解と経緯を示し、デクスターはいったんそれを受け入れたものの、ミゲルがリタにもまったく同じことを言っていたことを知る――彼の態度は演技だったのだ。
ミゲルに疑いを抱いたデクスターは、以前彼に渡されたシャツを調べ、付着していたのが牛の血であることを知る。
デボラは何とかマリオの協力を取り付けようと、クインと協力して一計を案じ、マリオの自宅付近の木を剪定させる。キングが家族を連れ去ったと思い込んだマリオは恐怖に震え、キングが借りている小屋の場所を話す。デボラはクインとともに小屋に突入し、アントンを救出する。
感想
ミゲルはやはりエレンを殺していた。エレンが悪人でないことはミゲルも認めざるを得なかったはずで、この犯行はただ、彼女が自分のキャリアにとって邪魔だから殺したにすぎない。そして平気な顔で「次の標的」を品定め。ミゲルはすでに暴走を始めている――と思ったら、「信頼の証」として渡したシャツの血は牛の血! デクスターの怒りの表現がすごい。
ミゲルがあのシャツを渡したのは、デクスターを試すためでもあったのだろう。あのシャツを使って自分を陥れるかどうか。そして「信頼」に見事応えたデクスターを、今度は自分の殺人に利用しようとしている。フリーター殺しも初犯ではないのかもしれない。相手を持ち上げて納得させてみたり(でも台詞は誰に対しても同じ)、思ったよりずっと凶悪で狡猾な人物だったようだ。
それにしても牛の血なんてどこでつけたのよミゲル? 牧場でも所有しているのか?
そして皮剥ぎ犯はあっさりキングで決まり? こっちのストーリーはデボラの物語という感じで、デクスターがあまり絡んでこないので何だかいまいち。デボラとクインはアントンのことでお互いを非難し合っていたのに、デボラが非を認めたとたんに「私のせいだわ」「いやいや俺が」って、何だこの2人。
— Yoko (yoko221b) 2009-12-06