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Dexter - Season 4, Episode 9
#45 Hungry Man
- 邦題:「飢えた男」
- 脚本:Wendy West
- 監督:John Dahl
- 初回放映:2009-11-22
概要
ミッチェル家を監視していたデクスターは、アーサーが息子のジョーナを罵倒する場面を見る。デクスターは車で飛び出したジョーナを尾行し、ジョーナが車を叩き壊すのを見る。ジョーナはデクスターに、感謝祭に来て欲しいと頼む。
DNA一斉採取のおかげで未解決事件の犯人が何人も逮捕され、マイアミ・メトロ署は大忙し。デクスターはデボラを撃った犯人がトリニティでないと知って驚く。だが人権団体が抗議したため、長期間続けることはできなくなってしまう。
感謝祭当日、デクスターはリタに「急な仕事があって」と偽ってミッチェル家を訪ね、アーサーが息子に暴力を振るい娘を部屋に閉じ込めていることに気づく。レベッカは家族の呪縛から逃れようと、色仕掛けでデクスターに迫ろうとする。
デボラは感謝祭も仕事をするつもりだったが、結局デクスターの家へ行くことになりマスオカを誘う。そこでリタと話すうちに、トリニティの犯行が学校の休み期間と重なっていることに気づく。
DNA一斉採取のおかげでエンジェルは長年未解決だった事件を解決するが、被害者の夫は事故で植物状態。その様子を見たエンジェルはラグェルタへの愛を改めて自覚する。
ディナーの準備をしていたエリオットは思わずリタにキスしてしまい、マスオカがその場面を見る。
ディナーの席でアーサーの家族はひとりずつ感謝の言葉を言うが、アーサーは家族が誰も自分に感謝しないことに腹を立て、ジョーナが激昂して大混乱。アーサーはジョーナの首を絞め、デクスターは思わずアーサーを殺そうとするが家族に邪魔をされてしまう。自分の家族はどうなるのだろうかと自問自答する。
コーディと話していたデボラは、「愛する人の死んでいく顔を見るのは…」というクリスティンの言葉を思い出す。彼女が撃たれた時の状況をクインは何も話していない。なのに、2人が向かい合って倒れたことをなぜ知っているのか。
クリスティンはアーサーの訪問を受け「パパ」と呼びかける。
感想
感謝祭でミッチェル家を訪れたデクスターは、一家の実情を垣間見る。
最初の印象は、何の問題もなさそうな健全仲良し家族。一家でボランティアに精を出し、ジョーナが「友達と遊びまわるより、両親と一緒に建築ボランティアをする方がいい」と言っている場面は、健全すぎてかえってウソくさい感じだった。その後、アーサーが子どもたちを叱りつける場面などがあり、「完璧すぎないところがかえって完璧」だと思ったら、実際は息子の指を折るわ娘を部屋に監禁するわという、とんだ虐待父だった。
ミッチェル家の混乱で思わず殺人者の顔を見せてしまったデクスター。本当に今シーズンのデクスターは、仕事と家庭と裏稼業で混乱しているとはいえ、あまりにも失敗続きだ。最初のゴメスでは寝不足がたたって事故を起こす、ゾーイの時は事件を調べていることに気づかれ、挑発したとはいえ自宅への侵入を許してしまう。ファローは人違いで殺してしまうし、トリニティに至っては――そもそもトリニティを狙うことが間違いだと言わざるを得ない。
殺すチャンスは何度もあったのにその度に見送り、今では家族にも顔を覚えられ、殺人者としての一面も見せてしまい、一方ではデボラの捜査も「学校関係者」とミッチェルに一歩近づくしで、もう抜き差しならないところへ来てしまったのではないか?
今アーサーを殺せば、何の前科もも問題も(表向きには)ない教師が失踪したということで、当然警察が動き「カイル・バトラー」は真っ先に容疑者に上がるだろう。このまま殺さずにいたら、いずれ警察の捜査がアーサーに及び、周辺をチョロチョロしている「カイル」の存在も捜査対象になると思う。どちらにしてもデクスター危うし――ってことになりそうだ。庭に設置した物置も、コーディが転落して扉を壊したことで安全な場所ではなくなってしまうし、さぁどうする?
そしてクリスティンとアーサーの意外な関係。何と2人は親子だって?
— Yoko (yoko221b) 2011-08-08