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Dexter - Season 5, Episode 3
#51 Practically Perfect
- 邦題:「ほぼ完璧」
- 脚本:Manny Coto
- 監督:Ernest Dickerson
- 初回放映:2010-10-10
概要
デクスターはデボラとともにハリソンの子守を面接し、アイルランド出身のソーニャを採用する。その後カウンセリング。ハリソンは母の死を目の当たりにしたが、まだ10ヶ月で事態を理解する力がないので、今後影響が残ることはないであろう。
殺人課はアルファロ事件の捜査を継続。夫が妻を殺して自殺した可能性を考えるが、説明のつかない部分が残る。デボラたちは現場付近の聞き込みを続けるが、住人たちは何かを恐れて口を開こうとしない。エンジェルも加わるが、彼はヒスパニックといってもキューバ系。そこはベネズエラ系移民が多い地域なので、結局はよそ者なのだった。
デクスターはボイドを尾行して監視するうちに彼に気づかれてしまい、偶然を装って「仕事を探している」と話し、なりゆきでボイドの車に同乗することになる。翌日落ち合うことに決め、殺人部屋を準備。
デボラは地元出身のマンツォン巡査とともに聞き込みを開始し、近隣に詳しいファウジの店を訪れる。ファウジは宗教グッズの店を経営しているので、現場にあった像を売ったかと聞くが、ファウジは何もしゃべろうとしない。マンツォンは、ファウジが何か隠していると睨み、後から自分ひとりでもう一度会ってみると言う。
翌日、デクスターはボイドとともに動物の屍骸を回収。その前に「ワニの屍骸がある」と通報しておき、殺人部屋の近くへおびき出したところを注射針で襲う――が、倒れる前にボイドに麻酔銃で撃たれて倒れてしまう。
マンツォンは再びファウジに話を聞き、像を売った相手は「ベネズエラ訛りが強い30代の男2人、犯罪者タイプで『死の聖人』に関心を持っていた」と聞き出す。デボラはアルファロは妻を誘拐されて身代金を要求されていたのではないかと思いつく。デボラはマンツォンとともにファウジの店に向かうが、ファウジは殺害され、「死の聖人」方式で生首を捧げられていた。
デクスターは近くを通りかかったドライバーに発見され、ボイドとともに救急車に乗せられるが、幸い注射器は見つからなかったらしく「事故」ということでそのまま病院に運ばれる。ボイドは病院でデクスターを殺そうとするが彼の姿はなく、自宅に戻ったところをデクスターに捕獲されてしまう。
クインは「カイル・バトラー」の似顔絵がデクスターに似ていることに気づき、FBIの友人に「ミッチェルの家族と会えないか」と頼むが、家族は証人保護を受けており、接触はできないと言われる。相手が相手だけに写真をわたすわけにもいかない。
デクスターは用意した殺人部屋ではなくボイドの自宅で彼を殺害するが、そこには傷だらけの女性が監禁されていた。「殺害を見られた」と驚く。
感想
冒頭、デボラが取調べをしているのかと思ったら子守の面接。迫力ありすぎよデボラ。でもソーニャに抱っこされるハリソンは可愛いな。
ここで採用されたソーニャさんも、何となく只者でない雰囲気があるのだが、この後重要人物になっていくのだろうか。
サンタ・ムエルテ事件はなかなか捜査が進まないが、地元出身のマンツォン巡査が独自の聞き込みで情報をキャッチ。でもこの巡査、ちょっと怪しくないだろうか。「ファウジがこう言ってた」というのも、結局はマンツォンしか聞いていないわけだし、話した直後に殺されてしまうのもタイミング的に何となく不審。
それはそうと、スペイン語混じりの会話を全部日本語で吹き替えてしまうと、何だか変だ。通訳している部分が別の会話に置き換えられてしまっているし、デボラのスペイン訛り真似も再現されていなかった。自然な会話に見せようと苦労しているな、というのはわかるんだけど、そもそも「苦労している」のが透けて見えてしまうのがちょっと、何だかなと思ってしまう。
一方デクスターは、もう少し殺しを休めばいいのに、そういうわけにもいかないらしい。まだ本調子じゃないのかもしれないが、麻酔銃で相打ちになって倒れてしまうなんて、まったくデクスターらしからぬ失態。その後うまくボイドを仕留めたと思ったら、現場を見られているし。クインは「カイル・バトラー」の似顔絵を見て気づいた様子なので、こちらの方からも危険が迫りそう……。
エンジェルはラグェルタが原因でケンカ。相手が倒れて入院したので内部監査のマッコートが出て来る。この2人の話は本筋に絡んでくるのだろうか。前シーズンでも「結局不要」な感じだったが、今シーズンも……かな。
— Yoko (yoko221b) 2012-01-01