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Dexter - Season 5, Episode 7
#55 Circle Us
- 邦題:「必要な存在」
- 脚本:Scott Buck
- 監督:John Dahl
- 初回放映:2010-11-07
概要
ルーメンはボイドの共犯に「スーツの上着をたたむ男」と「時計の音を聞かせる男」がいたことを思い出す。
その「スーツの男」はその頃、ドラム缶を沼から運び出してトラックに積み込んでいた。そしてどこかへ運ぼうとするが、そこへ別の車が突っ込みドラム缶は散乱。5人の遺体が飛び出して大騒ぎになる。
現場に呼び出されたデクスターは、車に残されていた上着がたたまれていたことを知り、ルーメンの言っていた男だと気づく。運転手は逃げてしまっていたが、車の持ち主は自己啓発セミナーの主催者、ジョーダン・チェイスだった。
上着の持ち主はジョーダンの警備主任コールの物だとわかるが、コールは「車は盗まれた」と主張する。エンジェルらはコールが怪しいという印象を抱く。
ルーメンは「スーツの男」の顔を見ており、コールがその男だと確認するが、ジョーダンのことは知らないという。デクスターは、コールが逮捕されれば他の仲間も見つかるだろうし、みな死刑になるだろうと言うが、ルーメンは「死刑ではダメ」と、あくまで自分の手による復讐に固執する。デクスターは、ならば警察の目をそらすために別の容疑者が必要だといって、ボイドの財布を車に隠す。
マスオカが車を調べて財布を見つけ、ボイド・ファウラーが容疑者として浮上。コールはこれ幸いと「ボイド・ファウラーはジョーダンのストーカーで、事務所にもよく出入りしていた」と罪をなすりつける。その後、ジョーダンとの会話からジョーダン本人も犯行に加わっていたことがわかる。
一方デボラらはサンタ・ムエルテ事件の捜査で再びクラブを張り込む。彼らはフエンテスを発見するが、マンツォンが拳銃を持っていることに気づかれ、銃撃戦になってしまう。結局はデボラがフエンテスを射殺するが、巻き添えで情報提供者のジャスミンも死亡する。
デクスターはコールの自宅へ忍び込み、少年時代のコール、ボイド、ダンが一緒に映っている写真を発見。そこで待ち伏せしていたコールに襲われるが、ルーメンが加勢して事なきを得る。デクスターは「パートナー」として他人の人生を受け入れる覚悟を決め、ソーニャの信仰を受け入れ、ルーメンにハリソンを会わせる。
感想
ボイド・ファウラーによる連続殺人事件が新たな展開を迎え、今シーズンのラスボス(と思われる)ジョーダン・チェイスが登場。自己啓発セミナーを主催するカリスマ的なリーダーで、演じているのはイギリス出身の俳優ジョニー・リー・ミラー。米ドラマでは「弁護士イーライのふしぎな日常」の主人公イーライ役が有名だ(関係ないけど、この「イーライ」のDVDジャケットを見ると、ルネ・マグリットの絵を思い出すんだよね)。というわけで、キャラ設定や役者に特に不満があるわけではないが、前シーズンのジョン・リスゴーの迫力が凄過ぎたうえ、シーズン中盤を過ぎてようやく登場なので、どうしても印象が弱くなってしまうのは否めないかなぁ。
それはともかく、今のところ犯行への関与がメトロ署とデクスターにわかっているのはコールまでで、ジョーダンが主犯だということは視聴者にしかわからない。デクスターとルーメンがどのようにしてジョーダンを追い詰め、対決するか――というのが後半のストーリーになるのだろう。
デボラが担当しているサンタ・ムエルテ事件は、犯人と思しきフエンテスをデボラが射殺して終わり――になるのだろうか。デクスターは殆ど絡まないままで、ドラム缶事件とも無関係ぽい。
今シーズンの大きな流れが動き出す中で、デクスターがルーメンを「パートナー」として受け入れ、またソーニャの信仰に対しても受け入れる姿勢を見せたことは注目しておくべきではないかなと思う。
— Yoko (yoko221b) 2012-01-05