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Dexter - Season 7, Episode 11
#83 Do You See What I See?
- 邦題:「未来への期待」
- 脚本:Manny Coto, Wendy West
- 監督:John Dahl
- 初回放映:2012-12-09
概要
ローラ・モーザーを殺害した主犯格のヘクター・エストラーダが仮釈放の審査を受けることになる。遺族であるデクスターも審査に同席し、次の獲物にと狙いを定める。
デクスターはマシューズに呼び出され、ラグェルタが自分を疑っていると聞かされる。デクスターはそれを否定し「ドークスがボートを持っていた」と話す。
エンジェルがアーリーンを発見。薬物濫用の前歴があることを知ったデボラは、アーリーンにカウンセラー殺しの件を問い質し「殺人の共犯となれば長い間子供に会えなくなる」と脅す。
マシューズはラグェルタとともにベイハーバー・ブッチャー事件の証拠品を調べ直し、吊り具入れから倉庫の鍵を発見。2人は古い倉庫に足を踏み入れ、ビニールシートの束や凶器を見つける。それらの証拠品からはドークスの指紋が発見される。ラグェルタはそれでも「デクスターは鑑識のプロだから偽の証拠を仕込める」と主張するが、マシューズに「いい加減に認めろ」と諭される。
デボラは帰宅し、ハンナの姿を見て驚く。ハンナは「デクスターのために和解したい」と言うが、デボラは「あんたを刑務所にブチ込むまであきらめない」と言う。
デクスターは大麻の売人を装ってエストラーダに話しかけ、深夜に港で会う話を付ける。その直後、デボラが事故を起こしたと聞いて病院へ。デボラは精神安定剤を飲んでおり、運転中に意識を失ったというが、幸い手首を骨折しただけで済んだ。デクスターはエンジェルから、アーリーンの件を聞かされる。
意識を回復したデボラは、ハンナへの疑いを口にする。デクスターは、デボラが薬の量を間違えて飲みすぎたのだろうと言うが、その後デボラの車から水のペットボトルを発見し、鑑識に分析を頼む。
デクスターはクリスマスディナーの後、ハンナを自宅まで送り、デボラの事故に関する疑いを口にする。ハンナは否定し「アーリーンは薬物依存症で証言に信頼性はない、それに殺人課の警部補を殺そうとするほど自分はバカではない」と言う。
その後、デクスターはエストラーダをコンテナに誘き出して襲い、チェーンソーで切り刻もうとするが、その直前、エストラーダの保釈がラグェルタの差し金だったことを知る。その時すでにラグェルタの追手が迫っていた。デクスターはあわててエストラーダを解放して逃亡。エストラーダは海に飛び込んで逃亡する。
翌朝、デクスターはデボラのペットボトルに大量の精神安定剤が溶かされていたことを聞かされる。ハンナの犯行を確信したデクスターは、ハンナがサル・プライス殺害に使用したペンをデボラに渡し、ハンナを逮捕させる。
感想
マイアミのクリスマス。サンタ役の人、暑くて大変だろうな~。
デクスターはドークスが犯人だったことを示す証拠を仕込んでマシューズとラグェルタに発見させるが、ラグェルタは諦めるどころかかえって疑いを強めている様子。デクスターに事情を問い質した途端に、今まで知られていなかった証拠が都合よくぽんぽん現れるのだから、これは何かがおかしいと思われても仕方がない。心証としてはもう真っ黒だろう。
しかしその同じ嗅覚(あるいは爬虫類脳)は、今回デクスターには働かなかったようだ。このタイミングでエストラーダが出て来るなんて怪しすぎると思わなければ。ラグェルタがそこまでやるとは思っていなかったんだろうなぁ。それにシーズン1で、ローラ事件の記録は破棄されていたと言われていたし(ラグェルタはマシューズに名前を聞いたのだろう)。
BHB事件の証拠品は、ラグェルタがFBIから取り寄せて自宅のガレージに保管していたようだ。そこに釣具と倉庫のカギを仕込んだのはデボラだよね。いやおうなしにすっかり共犯関係になってしまっている。
デボラは自分の中でどう折り合いをつけているのだろう。デクスターの犯罪については積極的に隠ぺい工作に手を貸す一方で、ハンナの犯罪は追及の手を緩めない。デクスターは呑気にハンナとの未来を考えていたりするが、どう考えてもそんな場合ではないだろう。
その他の注目点としては、クインがまたしても失恋したらしいこと。ナディアと連絡が取れなくなり、店に訪ねて行くと、ラスベガスへ行ったという。ナディアにしてみれば、クインが助けてくれたことには感謝しているだろうが、口論で銃を出すような男だとわかって怖くなったのではないか。
そしてエンジェルはレストラン経営に喜びを見出し、引退を宣言。エンジェルはもう、メトロ署の良心と言って良いくらいの人なので、このまま幸せに暮らしてほしい。
— Yoko (yoko221b) 2015-03-29