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Homicide - Season 3, Episode 16
#49 Stakeout
- 邦題:「張り込み」
- 脚本:Noel Behn
- 原案:Tom Fontana, Noel Behn
- 監督:John McNaughton
- 初回放映:1996-03-15
We speak for those who can no longer speak for themselves.
事件概要
No.095 Joynes, No.096 Cook, No.097 John Doe 他
16歳の男娼ダリル・ネトルズが逮捕され、「10代の少年が大量に殺害された事件」の情報と引き換えに取引を要求。実際に殺人を行ったのは、ロバート・バカシクという名の男だという。ネトルズが述べた場所からは、すでに4名の遺体が発見されていた。
バカシクは現在ピッツバーグに出かけており、ボルティモアに戻る途中。自宅の捜索を始めると、それを見たバカシクが逃亡するおそれがあるので、ジャデーロは隣家を借りて張り込み、戻ったところを逮捕するよう指示。彼は娘の結婚式を翌日に控え、サンフランシスコへ行く予定だった。
ベイリスはハワードとともに監視しながら、殺人課を辞めて他の課に移るか、あるいは警察を辞めたいと思っていることを話す。アディーナ・ワトソン事件の容疑者だったタッカーが死んだことがきっかけのようだ。
ケラマンとラッサートが見張っている時に隣家に明かりが点く。2人はそこにいた男を取り押さえるが、彼はバカシクではなく、彼のために「獲物」を調達していた男だった。彼らは少年たちを裸にして縛り、拷問し、最後にバカシクが剃刀で喉を切って殺していた。動機を聞かれた男は、バカシクに金を貰ったことと「力を感じて快感を得たから」と話す。
ベイリスとペンブルトンの見張り中にバカシクが帰宅し、逮捕される。
感想
刑事たちが交代で張り込みをする、殆どそれだけのエピソード。事件は被害者が少なくとも11人はいる連続大量殺人で、よく考えると(いくらボルティモアでも)大変な事態なのだが、淡々とした描写のままで終わった感じ。
ベイリスが「殺人課を辞めたくなることがある」と言ったことが、順繰りに伝わっていくプロセスが面白い。きっかけは、アディーナ事件の容疑者だったアラバーが亡くなったことのようだ。事件発生はシーズン1の第1話、ベイリスが殺人課に配属されて最初に担当した事件。ベイリス個人にとっても、このシリーズ自体にとっても忘れられない事件だ。
ベイリスがそれを話した相手はハワードで、ルイスは自分でなかったことを気にしている様子。ベイリスとは殺人課のパートナーではないが、バー経営ではパートナー。前シーズンのクロセッティのことがあるので、余計にその点が気になるのだろうか。
刑事たちが張り込みを続けるのと並行して、その家の住人であるバクストン夫妻の諍いと和解も、スパイス的に少しずつ描かれる。これが「ザ・ワイヤー」のプレズボ先生だったので、「新しい仕事の面接に行く」という場面では中学校の数学教師かしら? とか思ってしまった。いや彼もその前はボルチ市警の刑事だったんだけど。
ジャデーロは娘の結婚式でサンフランシスコに行くはずが、事件が事件なのでギリギリまで先に延ばし、さぁ飛行機に乗るぞ! と空港へ行ったら霧で欠航。結局どうしたのかな?
— Yoko (yoko221b) 2012-03-18