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Homicide - Season 4, Episode 1
#56 Hostage: Part 1
- 邦題:「人質(Part1)」
- 脚本:James Yoshimura
- 原案:Tom Fontana, Julie Martin
- 監督:Ted Demme
- 初回放映:1996-09-20
事件概要
No.160 Uba
取調べ中に発作を起こして入院したペンブルトンが、医師から職場復帰を許可される。ギャフニーは殺人課ではなく証拠保管室勤務にしてはどうかと言うが、ジャデーロの決定により殺人課に復帰。
ベイリスはマンチとともに殺人事件現場へ向かう。被害者はフランシス・ウバという女性で、胸を銃で撃たれて死亡していた。現場には異臭が漂っており、源をたどるとブタが一匹つながれていた。台所には作りかけのベーコンエッグ。隣人の話では、被害者は息子のジェリーとブタのことで絶えず言い争っていたらしい。
殺人課にはフランクが復帰。ジャデーロはまだ現場には出ず、内勤を命ずる。ペンブルトンは不満を示すが、ジャデーロは「お前は敵がいないつもりか?!」と一喝。そこへ、中学校で発砲事件が発生し、犯人が人質を取って立てこもっているという報せが入る。
ジェリー・ウバの恋人はモーリーン・タルコフといい、動物園で働いている。モーリーンは、自分は恋人ではなくブタのことで相談に乗っていただけだという。モーリーンの話から、ジェリーの父親が自殺したこと、その時にジェリーが何の感情も示さなかったことなどがわかる。
学校人質事件
ジャデーロはルイス、ケラマンとともに中学校へ向かい、ハワードも合流する。校舎の外や屋上にSWATが配置される。だが犯人はカーテンの陰に隠れており、どこに誰がいるのかはっきりしない。現場はQRTが仕切っており、殺人課はまず保護された生徒や教員たちから事情を聞くことにする。
犯人の持っている携帯電話から連絡が入り、教師1名、生徒15名が人質になっていることがわかる。だがその教師のクラスは17名。残る2名は単なる欠席なのか、それとも死亡しているのか。出席の記録も教室の中で、状況は混乱しており確認は難しい。犯人はビールを要求し、警官が1人ビールを持って校舎に入る。
感想
フランク・ペンブルトンが発作を起こして病院へ運ばれた所で終わった前シーズン。今回、シーズンプレミアはフランクが退院して殺人課に復帰するところから始まる。言語と記憶にまだ後遺症が残っているようで、何だか見ていて痛々しい。入院前は一目置かれる凄腕だっただけに、同僚たちの接し方も何となくぎこちない。見ているこっちまで何だか落ち着かなくて、居心地が悪かった。
フランク以外の人事異動はというと、まずメーガンがフランスの外交官と出会って一緒にフランスへ。彼を紹介したのは従兄だというが、これは実在するジャーナリストのティム・ラッサートという設定。ティム・ラッサートは当時、NBCのニュース番組 “Meet the Press” の司会を当時務めており、以前のシーズンでは本人がカメオ出演したこともあったはず。
前シーズンのプレミアで「22週間の停職処分」を受けたボランダーは、停職が解けた後引退したらしい。一緒に停職になったフェルトンについては言及がない。もう殺人課にはいないようだが、異動なのか辞めたのか。
事件は2つ。パートナーがいなくなっちゃった同士のベイリスとマンチは、何がよくわからない事件を担当する。どうやら息子が母親を殺して逃げているようだが、いったいどんな親子だったんだこの2人? 父親は自殺し、息子はそれ以来ブタと一緒に寝るようになったとか何とか……。
もう1件は、銃を持った男が学校に押し入り、人質を取ってたてこもるという大事件。最近もコネティカット州の小学校で銃の乱射事件が起きたばかり。こういう事件は本当に、ドラマでも気が重い。