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Homicide - Season 4, Episode 13
#68 Have a Conscience
- 邦題:「良心を持て」
- 脚本:James Yoshimura
- 監督:Uli Edel
- 初回放映:1997-01-17
事件概要
No.026 Tomo Roh
放火課刑事たちが汚職で起訴された事件が新聞に出る。ケラマンは、自分の容疑が晴れたのに一言の訂正もないことに苛立つ。
韓国系の商店主トモ・ローが身体を何発も撃たれ殺害され、ケラマンが担当。現金は手つかずなので強盗ではない。家族は妻と息子。妻は「銃声を聞いて出て行くと、小柄で太った黒人が逃げていくのを見た」と言う。店の周辺は、以前は治安の良い地区だったが、最近は麻薬の売人がはびこり、ローはいつも売人たちと小競り合いをしていたという。息子は、「父はルーサー・マホーニーと揉めていた」と口にする。
ケラマンとルイスはマホーニーを問い詰めるが、マホーニーは「あの韓国人の店主は、学校帰りの生徒たちを銃で追い回していたので、自分は注意しただけだ」と主張。朝鮮戦争に従軍し、名誉を重んじたというローを信じるケラマンは激しく反発する。
ケラマンは荒れて「連邦と市警と検察を訴えてやる!」と息巻いて車を降りてしまう。心配したルイスがボートを訪ねると、ケラマンはボートの清掃中。そのそばには銃が置いてあった。ルイスはクロセッティのことを話し、ようやくケラマンに自殺を思い留まらせる。
感想
前回、大陪審で不起訴が決定されてケラマンは現場に復帰。復帰したと思ったらいきなりマホーニー関連の事件! ということはこれは、新たなストーリーアーク開始ということなのか。ギャフニーには「本当はいくら貰った?」と言われて荒れているし、まだ当分は安定しそうにない。
自分の容疑は晴れたのに、汚職警官として一度報道されたイメージは払拭されず、マホーニーはいつものように罪を逃れ、良いことがないケラマン。銃を置いて清掃している彼を見てルイスはぎょっとする。その時ケラマンがどの程度本気だったのか……ちょっとわからないが、必死に説得するルイスの姿は涙なくしては見られない。そしてクロセッティをあのような形で失ったことがルイスの心に重くのしかかっていることも……ここでルイスにはケラマンを説得することが、ケラマンにはルイスに説得されることが必要だったのだろう。これぞ One True Partner だ!(滂沱)
さて、それ以外の人たちはどうかというと……ベイリスは本気でパートナーを解消するつもりのようだ。ペンブルトンは、昨年入院する前に担当していたBen Cooley事件の手がかりを一緒に追おうとするが、ベイリスは気乗りしない様子でファイルを渡すだけ。ペンブルトンが容疑者を連行して、こちらは事件解決かな。シーズン1でパートナーを嫌がり「新人を押し付けられた」と不満気だったペンブルトンを思い出すと感慨深い。
そしていつも変わらないマンチ節。「山のダイバー」の都市伝説について話していた。これについては、CSI でもネタになっていた(シーズン2「破壊捜査 壁の向こう側」)、古典的な都市伝説のひとつ。
— Yoko (yoko221b) 2013-03-03