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homicide:s04:071_valentines_day

Homicide - Season 4, Episode 16

#71 Valentine's Day

  • 邦題:「バレンタインデー」
  • 脚本:Tom Fontana
  • 監督:Clark Johnson
  • 初回放映:1997-02-14

事件概要

Nick Bolaentera

アパートで若い男性の遺体が発見される。状況から拳銃による自殺と思われた。死亡していたのはニック・ボランテラだが、現場のアパートを借りていたのは学生のアラン・シャック。ブロディはシャックと知り合いだったため、独自に聞き込みをして「事件当時、シャックもそこにいてロシアンルーレットしていたらしい」という話を聞く。シャックは学内で麻薬を売るなど普段から素行が悪かった。

マンチはブロディの話に耳を貸さず「自殺」として処理しようとする。だが、ボランテラの血中からはコカインが検出されており、ハワードはその件とブロディの話を根拠に捜査を継続するよう指示。ハワードはシャックが何か隠していることを確信するが、発射残渣などからニック本人が撃ったことは明らかだった。

ブロディは再度シャックと接触するが、その後何者かに路上で殴り倒される。シャックの犯行なのは明らかだった。

ハワードとマンチはシャックに「君は麻薬課に監視されていた」と言い、ビデオを見せる。そこには、彼が自宅に入る場面が映っており、その後銃声が聞こえる。それを見たシャックは取引を申し出る。ボランテラはシャックの下で売人をしていたが、売り物を自分で使うようになったので、シャックは「今度やったら殺すぞ」と言った。帰宅するとボランテラが薬ほしさに「何でもする」というので、「ロシアンルーレットをやろう」と言い、弾を満杯にした銃を渡して撃たせたのだ。

だが、シャックに見せたビデオは前日にブロディが撮影して、銃声を編集で加えたものだった。

No.039 Aloysius Kuntz, No.040 Kenneth Patrick Corcoran

倉庫で爆弾事件発生。ベイリスとケラマン担当。倉庫で働くクンツが死亡するが、彼個人に狙われそうな心当たりはなく、持ち主のジェラルド・ラモンドもまっとうなビジネスを営んでいる。

その後、別の爆弾事件が発生。次の被害者コーコランは弁護士で、爆発物の破片と思しき段ボールには「名誉」を意味するハングルが書かれていた。

ベイリスとケラマンは被害者2人のつながりをさぐる。当初、接点はないと思われたが、やがてケラマンが接点を発見する。コーコランは、トモ・ローを射殺したウィリアム・ローレスの弁護人で、クンツはローレス事件の陪審員長だった。

2人はローの妻から「事件の後息子のベンはふさぎこんでいた」という話を聞く。ベンの仕事は荷物の配送。ベイリスは爆弾がもうひとつあったことを知り、次の標的を探す。他に関わった人間はアンダル判事とダンバース検事なので、2人はあわてて爆弾処理班を法廷に派遣する。ちょうどそこには、証言のためにルイスとコックスが来ていた。爆弾処理班が判事に届けられた爆弾を処理する。

ケラマンはベン・ローを逮捕。「なぜマホーニーを吹っ飛ばさなかった!」と言うと、ベンは「奴は最後に取っておいた」と答える。


感想

事件は2件。片方は爆弾事件で、ベイリスとケラマンという組み合わせ。この間はペンブルトンとルイスが組んでいたが、やはりパートナーとしては、ルイス&ケラマン、ペンブルトン&ベイリスの方がしっくり来るなぁ。とか思っていたら、またしてもマホーニーの影が! 本人は出て来ていないが影響力の大きさを感じさせる(ボルティモア市に対しても、このドラマに対しても)。

13話「良心を持て」では、マホーニーに敢然と立ち向かった商店主が殺害される。その犯人は結局逮捕されたが、現在は自由の身。あまり詳しいことは言っていなかったが、裁判で無罪か審理無効になったのだろう。陪審員が狙われたということは、無罪評決を出したか、あるいは評決不能だったのかもしれない。

ベンは「マホーニーは最後に取っておいた」というが、どうだろう? 陪審員と弁護士が先だったのは、単に狙いやすい相手から始めたというだけのような気がする。マホーニーはもちろん、実行犯のローレスだってまず接触すること自体が難しいと思う。本当にやる気があったのかな? とちょっと疑問に思わなくもない。

もう1件はマンチ担当で、「探偵ブロディ」が活躍! マンチの結論に納得がいかず独自に聞き込み捜査を始めてしまうが、刑事のマネは止めておけ~、と心配になっていたら案の定。ああいうチンピラは、権力を背負った警官には暴力を振るわないかもしれないが、カメラマンのブロディはもう最初から舐めてかかっている。ニセビデオに騙されて、いい気味。犯行当時と同じ服装だったのは都合が良すぎな気もしたが、考えてみると季節は冬なのだから、ジャケットが同じでも別に不思議ではないな。

事件以外のところでは、ペンブルトンの結婚問題。マリッジカウンセラーでの話によると、2人が知り合ったのはニューヨークとのこと。ペンブルトンはNYの出身だったのか。シーズン2でLaw & Orderのローガン刑事とお国自慢大会をした時は、ボルティモアの地元出身かと思っていた。うん、まぁクロスオーバーエピでのことを思い出すと、NYPDよりボルティモア市警に来たのは正解だったような気もする。で、オリヴィアの洗礼をめぐっても何かあったようだ。結局洗礼式は無事に行われたもののフランクは仕事で間に合わず、メアリーは家を出て行ってしまう。対比するようにルイスは奥さんと仲直り。コックス先生はお父さんのお墓が完成して、ケラマンと2人で墓前に。そんなバレンタインデーの風景あれこれで終わった。


使用楽曲

  • “Open Arms (Don't Explain)” by Patty Larkin (ラスト)

Yoko (yoko221b) 2013-03-12

homicide/s04/071_valentines_day.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1