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Homicide - Season 4, Episode 19
#74 Deception
- 邦題:「死と罠」
- 脚本:Debbie Sarjeant
- 原案:Tom Fontana, Julie Martin, James Yoshimura
- 監督:Peter Medak
- 初回放映:1997-04-25
- Any place else you want us to dig?
- Yeah, right here, six feet. Cover me over. Unmarked grave.
事件概要
Joseph Agboye, No.079 Luther Mahoney
ナイジェリアからアメリカに入国したばかりのジョセフ・アグボイエがホテルで死亡する。押し入った形跡や外傷はなかったが、解剖してみると体内からヘロインの袋がいくつも発見される。袋が破れ、過剰摂取で死亡したのだった。事件はマンチ担当だったが、ルーサー・マホーニーの組織が関与しているため、スタイバースはルイスとケラマンの協力を求める。
アグボイエは過去数年にわたり毎年アメリカに入国し、マホーニーの部下が経営する駐車場の公衆電話に連絡を入れていた。その駐車場はマホーニーの資金洗浄に使用されていた。
麻薬課はアグボイエの代役と称してアンダーカバーの刑事に偽のヘロインを持たせ、電話を盗聴する。偽物をつかまされたルーサーは電話口で激昂し、麻薬取引について口走る。
マホーニーはナイジェリア勢と公園で話し合いの場を持つ。ナイジェリア側は正しい「商品」を納めたと主張。ルーサーは部下に疑いを向け始め、ついに銃を取り出し、部下を射殺。だが付近にいた女性に流れ弾が当たってしまい、ルーサーはその場から逃走。ルイスらは後を追う。
ルイスはマホーニーを追い詰め、殴る蹴るの暴行を加える。だがルーサーに銃を奪われる。そこへケラマンとスタイバースが現れ、ケラマンがルーサーを射殺。
No.078 Jimmy Pugliese
マンチ担当。サム・ヌーナンを殺害して10年の実刑判決を受けていたラズロ・デレオン(通称「パンチー」)が、出所前に「87年の殺人事件の情報がある」と連絡してくる。最初は、当時の担当だったボランダーに連絡したが、ボランダーが引退したので元パートナーのマンチに話が回ってきたのだ。パンチーは「ジミー・ペグリースという男が殺されて、駐車場の一角に埋められている」と言うが、その場所を掘り返しても何も見つからない。
マンチはジミー・ペグリースについて調べ、連絡先の住所を訪ねるが、何とそこにはジミー・ペグリース本人がおり「パンチーなど知らない」と言ってマンチを追い返す。だがその後、マンチを尾行していたパンチーがジミーを連れ去ってしまう。パンチーはジミーを見つけるためにマンチを利用したのだった。パンチーは「実はヌーナンを殺したのはジミーだった」と言う。パンチーが罪を被る代わりにジミーがパンチーの妻子の面倒を見る約束だったが、ジミーが約束を破って妻子を見捨てたことがわかり、パンチーはその報復をしたのだった。ジミーの遺体は最初の言葉どおり、駐車場に埋められていた。
感想
マホーニー・アークが意外な結末……The Wireみたいに、もうちょっと組織対警察の話を引っ張るのかと思っていたら、ケラマンがあっさりと射殺。でもこれは……マホーニーは銃を下ろしていたので、正当な発砲とは言い難い気がする(その前にルイスがボコボコにしたことも含めて)。ルイスとケラマンはもちろん正当を主張するだろう。でもスタイバースはどうするのかな?
スタイバースは初登場の回からルイスと何となく良い感じで、今回は張り込み中に2人仲良く居眠りしていた。ルイスはバレンタインデーのエピで奥さんと仲直りしていた風だが、夫婦仲はどうなのだろう。もしかしてスピード結婚の後にスピード離婚してスタイバースと……? とも一瞬思ったのだけど、マホーニーショックでその予感も何だか吹き飛んだような。
事件はもう1件。10年前に起きたコールドケース、かと思いきや、殺されたはずの被害者はぴんぴんしている。パンチーがマンチを尾行してきたあたりでもう結末は見えていたが、まんまと利用されてしまうなんて……それにしてもマンチはコールドケース(じゃなかったけど)に縁がある。
さて、数回前から何度か言及されているベイリスのトラウマ話。自分を虐待した叔父さんの所へ行って、結局何やら世話をしている。昔は嫌悪と恐怖の対象だったけれど、今の惨状を見るともう憐れみしか湧いてこないってことなのかなぁ。まだよくわからない。