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Law & Order - Season 1
#14 The Violence of Summer
- 邦題:「レイプの真相」
- 脚本:Michael Duggan
- 監督:Don Scardino
- 初回放映:1991-02-05
事件概要
People vs. Tim Pruiting, Howard Metzler and Steven Hanauer
女性記者モニカ・デヴリースがレイプされ、3人の若者が逮捕される。3人の中で最も気が弱く動揺していたライアン・カトローナは、他の2人から脅されている様子。検事は「彼らは何か隠しているのでは」と疑う。状況証拠だけでは、カトローナだけが罪を着せられることになりかねない。
だが体液のDNA鑑定結果を見ると全員不一致。また、被害者の記憶に信憑性がないこと、被害者がかつて麻薬を使用していたことなどからも検察の状況は不利となる。逮捕された若者にモニカが会いに行ったのも、取材の一環とはいえ麻薬を買うためだった。体液の主は第4の犯人とも考えられるが、被害者の恋人という可能性もある。モニカのライバル紙はここぞとばかりに書き立てる。
裁判はいったん棄却されるが、新しい証拠が出たら再び起訴することにして、グリーヴィとローガンは捜査を継続。手がかりを求めて被害者に催眠術を施して記憶を蘇らせると、第4の加害者がいたことがわかる。その男が主犯だった。被害者が「割れたビンで脅された」ことがわかり、現場でガラスの破片を探し、指紋からティム・プルーティングの存在が判明。
だが、いざDNAを比較しようとしたところ、体液のサンプルがミスで捨てられたことがわかる。そのため、カトローナと取引して証言をさせることにする。またグリーヴィは一計を案じ、残る2人の会話をひそかに録音。プルーティングが主犯であることは明らかとなり第1級強姦罪で有罪、他の2名は第2級強姦未遂で有罪となる。
感想
少し変わった始まり方。普段は事件が起きて刑事2人が現場に来るところから始まるのだが、今回はすでに被疑者が逮捕・起訴されており、いきなり検事登場。法廷でひと騒動あって「どうなるの~」と思ったら、それ以外はごく普通のエピソードという感じだった。
性犯罪の事件でよくある Blame the victim 現象は初期のエピにも次のシーズンのエピにもあるが、今回のはそれほど印象が強くなかった。被害者が扇情的な記事を書くレポーターであるせいだろうか――と、こう書くと被害者の属性で犯罪に対する見方を変えているようで、自分でも何だかなと思うけど。ストーン検事も、犯罪は裁くべきとしつつ、モニカ個人は気に入らないご様子。とはいえ、被害者に対する印象で検事としての態度を変えるということは決してなかったが。
弁護人がジェダイ・マスター(サミュエル・L・ジャクソン)とか、チンピラのひとりが「アリーmyラブ」のビリーだった!とか、モニカ役もどこかで見た顔だ(CSI、WAT、24などにご出演)、とか、ゲスト出演者の顔ぶれの方が気になってしまったエピだった。
— Yoko (yoko221b) 2007-03-11, 改訂 2008-04-10