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Law & Order - Season 1
#19 The Serpent's Tooth
- 邦題:「闇に光る牙」
- 監督:Don Scardino
- 脚本:Robert Stuart Nathan, René Balcer
- 原案:Joshua Stern, I.C. Rapoport
- 初回放映:1991-03-19
事件概要
People vs. Alex Petrovich (判事:Michael Callahan)
印刷会社を経営するカール・ジャーモンと妻のイヴリンが自宅で射殺される。息子のグレッグが帰宅して発見した。凶器はジャーモン自身が所有していた小銃で、押し入った形跡はなかった。息子は兄ニック、弟グレッグの2人。犯行に使われた銃の銃身にはカールとグレッグの指紋があった。
ジャーモンの財産の大半は、ニックとグレッグが相続する。カールが兄弟にひどい体罰を与えていたこともわかり、二人は両親殺害の容疑で逮捕されるが、その後、グレッグが取り乱した声で911に通報していたことがわかる。
ジャーモンの共同経営者、ロシア人のペトローヴィチは相続権がないとされていたが、相続人である兄弟が有罪になると会社は彼のものになる。また、ペトローヴィチは自宅から離れたブルックリンの銀行を利用しており、ブルックリンの地方検事によると、その銀行はロシアマフィアの資金洗浄に使われている可能性があった。さらに調べると、ジャーモンの会社はペトローヴィチを通じてロシアマフィアに乗っ取られる寸前だった。
再びグリーヴィとローガンが捜査を開始し、起訴しないと約束して兄弟の協力を得る。犯行に使われた弾丸は、ジャーモンが地下室に保管している物とはメーカーが違っていた。最近弾を変えたが、ペトローヴィチはそれを知らなかったのだ。刑事は、ペトローヴィチが車で来たと推測し、近くの駐車場を調べる。ペトローヴィチは近くの車庫に、犯行時刻の前後に駐車していた。弾薬のロット番号から弾丸を買ったロシア人を探すと、ペトローヴィチのアリバイを証言したオシンスキーが購入していた。
ストーンは、オシンスキーがマフィアに消されることを恐れて勾留。オシンスキーの弁護士から取引をもちかけられ、ストーンは「余罪も含めてニューヨーク郡
では起訴しない」ことを条件に証言をさせる。オシンスキーはペトローヴィチのアリバイ証言を撤回し、マフィアの資金洗浄についても洗いざらい証言する。だが法廷を出たオシンスキーは、その場でブルックリンの刑事に逮捕される。ストーンの取引は「ニューヨーク郡(マンハッタン)」限定だが、ブルックリンはキングス郡なのだった。
感想
ニックとグレッグとか言われると、CSIの2人を思い出してしまうな~。
それはともかく、いったん逮捕した2人が無実でした、というパターン。この2人の逮捕は確かに、最初から「冤罪なんじゃないか」と思わせるような描写がなされていたと思うが、現実にはやはり身近な家族が犯人ということが多いのかなと思う。現場が家の中だし、凶器も家にあったものだし、動機も十分となると……。
今回ストーン検事には珍しく、だまし討ちのような取引。“New York county” と繰り返していたので何かあるのかなと思ったら、相手は New York City のつもりだったけれど、実はcountyが違ったというオチだった。
アメリカでは市(city)以外の地域が郡(county)なのかと思っていたが、NY市では、マンハッタンとかブルックリンとかの区がそれぞれ別の郡になっているらしい。う~んアメリカの地方政治はよくわからないなぁ。オシンスキーの弁護士も気づいてなかったくらいだから、外国人にわからないのはしょうがないか。
— Yoko (yoko221b) 2007-05-14