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Law & Order - Season 1
#22 The Blue Wall
- 邦題:「汚れた手」
- 監督:Vern Gillum
- 脚本:Robert Stuart Nathan
- 原案:Dick Wolf, Robert Stuart Nathan
- 初回放映:1991-06-09
事件概要
People vs. Albert McCrory, Peter O'Farrell and William Wilson
資金洗浄などの容疑で起訴されていた事件に無罪の評決が下された。NYPDに内通者がいて証拠のデータを消した疑いがあった。クレイゲン警部に対して内部調査が入る。マーカンタイル銀行のデータが消去され、不正取引の証拠がなくなったのだ。コンピュータ担当者は、証拠のファイルを確認した後、新婚旅行でバミューダへ出かけ、帰国してから処理するつもりだったが、戻ってきたらディスクがすりかえられていた。
証拠保管課の責任者オファレルとクレイゲン警部が旧知の仲であることから、クレイゲンの関与が疑われる。証拠品保管室の出入り記録を見ると、クレイゲンの名が2日連続で記入されていた。連続してくることは珍しい。何かを持ち出し、翌日に戻した(すり替えた)ように見える。クレイゲンは、盗難車の事件を担当したバスカレラが他の事件の証言をするので、代わりに証拠品を整理しに行っただけだという。
ローガンは、証拠保管室の職員から勤務表と人員名簿を得る。その2枚を付き合わせてみると、該当する期間に夜勤で勤務していたマクローリーは、すでに退職済みであったことがわかる。マクローリーは、かつてオファレルの運転手をしていた。グリーヴィはマクローリーとオファレルのことをクレイゲンに問いただすが、逆に捜査をやめるよう言われる。ローガンも捜査から手を引かないと停職にすると警告を受ける。
下院議員で元警官のビリー・ウィルソンが関わっているらしいとわかる。オファレルの昇進を後押ししたのはウィルソンだった。そしてウィルソンは選挙資金を銀行から得ている。マクローリーは彼の年収に似つかわしくない豪邸に住んでおり、破格の値段で買ったらしい。売主はイヴリン・パーカーで、ウィルソン議員の妻の旧姓だった。
だが実際にディスクを書き換えたのは誰か。マクローリーもクレイゲンもコンピュータの扱いには慣れていない。バミューダへ出かけたシアラーの行動を追うと、飛行機でバミューダから帰った直後に3時間も外出していた。シアラーとマクローリーの関与は明らかだが、オファレルは立証できない。クレイゲンはオファレルに会い「証拠となるメモを持っている。これを燃やしてもいいぞ」と嘘の話を持ちかけ、証拠隠滅に関与したという言質を得る。
感想
クレイゲンエピだ~。いつもオフィスの中で困ったり仲裁したりするだけという印象のあるクレイゲン警部が今回は中心になっていた。そういえば1話で、かつて飲酒問題を抱えていたというようなことがちらりと言われていたような気がするが、それ以降具体的な話は出てきていなかったと思う。警部の制服姿も初めてだっけ?
今回は “The Wire” でロールズ副総監を演じているJohn Domanが法廷の廷吏の役で出演。この方は40代後半で広告会社の幹部から俳優に転身したという経歴の持ち主で、俳優デビューは1993年だそう。このエピソードは1991年なのだが……この出演は「広告会社の偉いさんがお遊びで出演」みたいな扱いだったのだろうか。廷吏の役って、事件名と罪状を読み上げるだけで、顔もろくに映らないことが多いのだが、このエピでは珍しく廷吏が目立つ感じに撮られていた。
— Yoko (yoko221b) 2007-05-14, 改訂 2008-06-05