Table of Contents
Law & Order - Season 3, Episode 17
#61 Conduct Unbecoming
- 邦題:「パーティーの代償」
- 監督:Arthur W. Forney
- 脚本:Michael S. Chernuchin, René Balcer
- 原案:Walon Green, Peter S. Greenberg
- 初回放映:1993-03-10
事件概要
People vs. Allard Bunker (判事:Spivak)
海軍の士官や水兵たちが宿泊するホテルのパーティで乱痴気騒ぎを演じている最中、若い女性の遺体が発見される。身元は、認識票と制服から海軍大尉ジャネット・トレイシー・ヘイゲンと判明。死因は頭部への鈍器損傷。酔ってベッドのヘッドボードに頭をぶつけた事故かと思われたが、右肩の損傷や打撲傷が不自然であったため、ローガンとブリスコーは捜査を継続。
パーティで撮影されたビデオには、酔ったジャネットが男性士官に抱きかかえられている場面が映っていた。その後、ウォルターズ少尉がジャネットを部屋に連れ込んだことがわかる。少尉は、ジャネットがベッドの上で嘔吐し、その後動かなくなったことを認める。ローガンとブリスコーは少尉を逮捕しようとするが、海軍には独自の司法権があるため身柄の引渡しを拒否。
だがその後、ジャネットは頭を強打してすぐに死亡したのではなく、打ってから数十分後に死亡したことがわかる。足取りが覚束なかったのは酔っていたのではなく、殴打による影響。ジャネットがいたのは、責任者バンカー大佐の部屋だった。大佐はヒアリングを行い、すでにウォルターズ少尉に罪を認めさせている。さらに、ジャネットが大佐の部屋にいたことを知るもう一人の女性士官、メンドーザに休暇を取らせて証言しないように画策もしていた。
メンドーザは、ジャネットとバンカーの間に何らかの経緯があったという印象を得ていた。その後の調べで、バンカーがアカデミーで戦略理論を教えていた当時、ジャネットからハラスメントで訴えられ査問会議にかけられていたことがわかる。公式には何の処分も行われていないが、同じようにアカデミーで教えた他の将校たちが順当に将官になっているのに対し、バンカーだけはまだ大佐どまりだった。
動機と状況証拠はあるものの、殺人には直接結び付かない。しかし、ここで追及を止めればウォルターズが無実の罪を着せられたままになる――という判断のもとで、バンカー大佐は殺人容疑で逮捕される。
法廷で証言台に立ったバンカーは、ストーンの挑発に乗って激昂し、「あのbitchには当然の報いだ」と口ばしる。ストーンは最終弁論で「軍隊ではこれをconduct unbecoming an officer(将校にあるまじき振る舞い)と呼ぶが、今この法廷で、我々はこれを第2級謀殺罪と呼ぶ」と述べる。バンカーには有罪の評決が下され、ウォルターズは無罪放免となった。
感想
海軍の士官たちが久しぶりの上陸でハメをはずして大騒ぎ。連れ込んだ女性が死亡した――と思ったら女性士官。JAGとかNCISが出動するのかと思ったらNY市警が捜査を担当。JAGはCBSだからダメなのか(違)。
激しやすい人(特に被告人本人)は証人になってはいけないということがよくわかるエピ。Murder One でも、弁護士が「被告人が証言しても良いことはない」と経験からアドバイスしている場面があったっけ。被告人は別に証言する必要はないので、黙っていたら証明が不十分ということで無罪になった可能性もあったのではないかと思う(現場には本人たちしかいなかったわけだし)。
バンカー大佐、どこかで見たことがあると思ったら~「ジェシカおばさんの事件簿」に何度か登場したマイケルじゃないですか~。確か英国情報部の人ではなかったかな。弁護士は「マックス・ヘッドルーム」のシェビオット社長だし(この人は変わってないな)。
— Yoko (yoko221b) 2008-08-27