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Law & Order - Season 4, Episode 12
#78 Snatched
- 邦題:「誘拐犯の正体」
- 脚本:René Balcer, Walon Green
- 監督:Constantine Makris
- 初回放映:1994-01-12
事件概要
People v. Shepherd Watson and Helena Navarro (判事:Eric Caffey)
夜中、パトロール中の警官が不審な車を発見して近づき後部座席に大金を発見。運転席の男は警察署に連行されるが、金は自分のもので何も違法なことはしていないと主張。男は不動産業者のソル・ブレグマンで、アダム・シフとは旧知の仲だった。ブレグマンは息子のジェイソンが誘拐されたことを打ち明ける。身代金を払おうとしていたのだった。
ジェイソンは父親のビジネスを手伝う傍ら、美術品の売買やプロデューサー業も行っており、交友関係は派手だった。さらに、ソルが持っていた「身代金」以外にも大金を引き出し、裏の世界に顔のきくクライアントに相談を持ちかけていたこともわかる。
だが、刑事たちがそれらの背景を調べている間に、ブレグマンは弁護士を通じて犯人から接触を受け、警察の目を盗んで単独で身代金を支払ってしまう。だがジェイソンは戻って来ない。ブリスコーとローガンは通話記録からブロンクスの公衆電話を割り出し、その付近で目撃されたシェファード・ワトソンの存在へとたどり着く。
ワトソンの自宅からは、公衆電話に近いブロンクスの写真が何枚も発見され、映っていたビルの地下室を捜索すると、そこに負傷したジェイソンが倒れていた。ワトソンと同居人のヘレナ・ナバロは逮捕され、第1級誘拐罪・第1級重窃盗罪・第2級謀殺未遂罪で起訴される。フロリダ州デイド郡から、ヘイスティングス弁護士が来て弁護人に就任。
ジェイソンの意識が戻るが、ずっと目隠しをされ、会話もほとんどしなかったため、犯人の特徴はほとんどわからないという。ラインナップでも被告人を名指しすることはできなかった。
キンケイドはマイアミ警察に問い合わせ、ワトソンとナバロの2人がロバート・マーティン・セネットとマーリーン・マンゾという名で窃盗罪で指名手配されていたことを突き止める。セネットはネバダ州でも麻薬関連で指名手配されている。
ワトソンとナバロはその事実を突きつけられ、「共犯者」の情報を提供すると言い出す。実はジェイソン本人が父親から金を騙し取るために誘拐劇を仕組み、リアルに見せかけるためわざと撃たせたというのだ。彼らは証拠となるテープを提出する。
そのテープだけでは共犯の証拠としては不十分だと言われたワトソンは、ジェイソンと組んで美術品に関する保険金詐欺未遂の情報を持ち出す。父親のソルもその件のことは知っていたという。シフは、ワトソンとジェイソンの関わりを知りながら黙っていたことについてソルを非難する。ソルは何とかして息子を協力させようとするが、ジェイソンは「父さんが通報したせいでワトソンに殺されるところだった」と逆に父を非難する。
最終的にジェイソンは取引に応じ、ワトソンとナバロの公判で証言。2人とも第1級重窃盗罪では有罪、第2級謀殺未遂罪では無罪の評決が下る。量刑は改めて決定され、同じ日にジェイソンの刑も言い渡されることになった。
だが、期日になってもジェイソンは出廷しない。父親の手引きで逃亡したことは明らかであり、シフはソル・ブレグマンを司法妨害の罪に問わないわけにはいかなかった。