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lao:s05:090_coma

Law & Order - Season 5, Episode 2

#90 Coma

  • 邦題:「妻の深き眠り」
  • 脚本:Ed Zuckerman
  • 監督:Jace Alexander
  • 初回放映:1994-09-28

事件概要

People v. Michael Dobson

サンドラ・ドブソンという女性が車の中で頭を撃たれているところを発見され、病院に運ばれるが昏睡状態で意識が戻らない。夫のマイケル・ドブソンはコメディクラブのオーナー。マイケルはたびたびサンドラに暴力をふるい、サンドラは離婚を考えて夫の隠し財産を調べていた。その後の調べて、マイケルがサンドラの動向に気づいていたこともわかる。マイケルは拳銃を所持し、車内には彼の指紋があり、アリバイもはっきりしない。現場には目撃者もいなかった。

ブリスコーとローガンは令状を取ってドブソンの自宅を調べ、ジャケットと拳銃を押収。ジャケットには、サンドラの血と思われる血液反応があった。犯行時の血痕だという証拠はなく、いずれも状況証拠でしかないが、「大陪審にはこれで十分」という判断のもとにマイケルは逮捕され、その後起訴される。

娘のジェシカは事件の夜「パパとママがケンカしていた」と言うが、マイケルが保釈後に子どもたちを引き取って行った後は「何も覚えていない」と供述が変わってしまう。

証人がいなくなったため、マッコイは事件に使用された銃弾に着目。だが銃弾はサンドラの頭の中にある。取り出すことは不可能ではないが危険が伴い、マイケルは摘出に反対する。マッコイはサンドラの姉キャスリーンを代理人として摘出の許可を取り付ける。

サンドラは手術中に死亡。銃弾はマイケルの銃とは一致しなかった。マッコイはマイケルの罪状を「第2級謀殺」に修正。さらにマイケルの別荘周辺を調べ、マイケルに2丁目の銃を売った武器店を見つけ出す。

だがその後、ブリスコーとローガンは、サンドラのスカーフを持っていたロビンという男の存在を知る。彼はすでに死亡していたが、部屋にはサンドラのクレジットカードや拳銃が残されていた。マッコイは起訴を取り下げるが、その直後、ローガンがロビンの部屋でテープを発見。そこには、ドブソンの店でコメディを披露するロビンの姿があった。

マッコイは調査を続けるが、そのビデオを除いてドブソンとロビンの接点はどうしても発見できず、起訴を断念せざるを得なかった。


感想

マッコイ検事登場2話目。何だかまだやっぱり馴染めないなぁというか何というか。マッコイパパは警官だったそうだが、刑事さんたちもちょっと対立ぎみ?

弾丸を照合するために、医師の反対を押し切って手術を強行。被害者は死亡し、弾丸も不一致だったなんて、何という残酷な話なんだろう。ドブソンは(彼がロビンを使って殺させたのだとすると)一致しないことを知っていて、わざと反対したのだろうか。反対すれば検察側は手術したがるだろうし、サンドラが死ななかったとしても弾丸は不一致なのだから何も損はない。

……逆に、実はドブソンは無実で、ただただ妻を死なせたくなくて反対したという可能性も……うーん、今回の彼の様子を見た限りではそうは思えなかったが……。

このエピソードは、次シーズンに後日談があるとのこと。上記のどちらが正しかったのか、それを見ればわかるだろうか。

今回、判例がいくつか言及されたが、調べている余裕がないので、実在する事件なのかどうかもわからないけれど、とりあえず事件名のみ記録しておく。

  • People v. Simon : 二重の伝聞(double hearsay)でも相当な根拠となる
  • O'Guin v. Pikul : 父親が子どもを引き取る権利
  • People v. Bonilla : 不適切な手術で患者が死亡した場合でも、最初にその原因を作った者に責任がある

Yoko (yoko221b) 2010-02-28

lao/s05/090_coma.txt · Last modified: 2020-04-18 by Yoko