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Law & Order - Season 5, Episode 4
#92 Family Values
- 邦題:「虚構の家族」
- 脚本:René Balcer, William Fordes
- 監督:Constantine Makris
- 初回放映:1994-10-12
事件概要
People v. Steve Martell & Maggie Conner (判事:Colin Fraser)
イーストリバーの橋の上で、運転手のいないベンツが発見される。車内にはキーや女性の靴が残されており、運転していたはずのローラ・マドセンの姿はどこにもなかった。最初は自殺が疑われたが、ローラの娘やセラピストはその兆候はなかったと否定。一方、前夫のヴィクター・コナーとの間で娘のマギーの養育をめぐる争いがあったことがわかる。
ローラの遺体は川から発見される。死因は頭部を殴打されたことで、川に落ちる前にすでに死亡していた。ヴィクターはラガーディア空港行きのリムジンに乗ったことがわかっており、発見場所と川の流れを考えると犯行は不可能だった。
その後、現在の夫スティーヴ・マーテルが浮気をしていたことがわかり、疑いがかかるがマギーがそれを否定する。スティーヴの浮気相手は、義理の娘であるマギーだったというのだ。
その後、マギーに対してローラが支配的に振舞っていたことがわかり、また事件当日マギーが着ていた衣服からはローラの血液が検出される。クレアはマギーの、マッコイはスティーヴの犯行を疑い、2人とも逮捕される。
スティーヴは浮気を否定し、マギーの片思いだと主張する。スティーヴの主張によると、当日彼が帰宅するとローラが死亡しており、マギーは泣いていた。マギーがスティーヴのために大人っぽいドレスを着たのを見てローラは怒り、争っているうちにはずみでローラが頭を打って死んだのだという。それを知ってスティーヴは警察に届けようとしたが、マギーから「貴方が殺したと言う」と脅されて、仕方なく隠ぺい工作をした。スティーヴのアリバイは、別の浮気相手によって裏付けられる。
マギーはなおもスティーヴをかばおうとするが、スティーヴは法廷でマギーとの性関係を否定し、マギーがローラと争って死なせたことを証言する。マギーはそれを聞いて供述をひるがえし、ローラを殴って死なせたのはスティーヴだったことを明らかにする。クレアは、スティーヴのアリバイを証言したクリスティンを呼び、マギーにスティーヴと初めて関係を持ったときのことを話させる。スティーヴがマギーと自分に同じ愛の言葉をささやいていたことを知ったクリスティンは偽証を認め、実は彼と一緒にいなかったと認める。
感想
出版社を相続した裕福な女性と、イケメン塗装職人という格差カップル。マギーはローラに虐げられる側としてスティーヴにシンパシーを抱いたのだろうか。スティーヴにとっては、マギーをたらしこむことなど朝飯前だったに違いない。浮気相手と義理の娘に同じ言葉をささやいていたところが、何とも言えず不快な印象。前回に続いて今回もイヤな男だな~。
Law & Orderのエピソードとしては可もなく不可もない、ごく普通のエピソードだったと思うが、まだマッコイ検事に馴染めないのが、どうにも困ったものだ。そもそも、まだ検事の最終弁論も有罪評決も聞いていないじゃないか。取引で有罪はあったけれど、検事がビシビシと悪人を追及して真相を解明する、これぞ法廷ドラマ! 的な結末もそろそろ見たい気がする。
— Yoko (yoko221b) 2010-04-04