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Law & Order - Season 5, Episode 14
#102 Performance
- 邦題:「レイプ殺人ビデオの真実」
- 脚本:Ed Zuckerman, Jeremy Littman
- 原案:René Balcer, Jeremy Littman
- 監督:Martha Mitchell
- 初回放映:1995-02-08
事件概要
People v. Shane Sutter and Kyle Winters (判事:Ellen Dreiser)
バチェラーパーティでレイプ殺人を描いたポルノビデオを鑑賞した男性が、あまりの迫力に「これは本物ではないか」とビデオを警察に持ち込む。それはアマチュア製作のビデオで、少女が手錠で拘束されてレイプされたうえに銃で撃たれるという内容。
ビデオ製作者は偽名で報酬は現金払いのため、ブリスコーとローガンは映像を分析して被害者を割り出そうとする。太ももに入れていた特徴的なタトゥーから、コーリー・ラッセルという少女らしいとわかり、住所を訪ねると、何とコーリー本人が現れる。銃は偽物で、コーリーは殺されていなかったのだ。事情を聞かれたコーリーは、パーティで出会った青年にレイプされたが、名前も場所もわからないと主張する。
ブリスコーとローガンは、ビデオを買い取って販売した業者からテープを押収し、他の作品の映像を解析して、コーリーの相手が、同じ学校に通うシェーン・サッターという少年であることを突きとめる。コーリーは事件を忘れたくて「知らない相手」と嘘をついていたが、ヴァン・ビューレンに問い詰められ、シェーンと仲間のカイル・ウィンターズにレイプされたことを認める。
シェーンとカイルは、コーリーは性交渉についても撮影についても同意していたと主張。彼らは学校で「マックレンジャーズ」というグループを作り、ものにした女の子の数を競い合っていたのだ。事実、彼らは女子生徒たちに人気があったが、その一方で従わない女子に対しては虐めや中傷で徹底的に傷つけ、転校を余儀なくさせるという一面もあった。
カイルは、シェーンに不利な証言をするという取引を断り、「ビデオはコーリーのアイデアだ」と主張するが、2人とも有罪の評決が下される。
だがその後、弁護側はマックレンジャーズに関する証拠の排除を求めて控訴する。マックレンジャーズがポイントを競っていたことは、(道徳的ではないにしても)犯罪ではなく、憲法の第一修正条項で守られるべき自由であるというのだ。他の少女たちとは一応合意を得ているので、パターンを確立するための証拠にも該当しない。評決は破棄され、マックレンジャーに関する証拠を排除した上で差し戻される。
マックレンジャーに関する証拠がなければ、有罪にすることは無理と思われたが、マッコイはマックレンジャーを「犯罪の証拠」ではなく「犯罪そのもの」とすることを思いつき、メンバー全員をレイプの共謀罪で逮捕する。メンバーのひとり、イーサン・クインは完全な免責と引き換えに「シェーンはコーリーが抵抗したことを自慢し、それでポイントを加算するべきだと言った」と認める。
シェーンはようやく、コーリーをレイプしたことを認め、2年の実刑で有罪を認める。カイルも実刑18ヶ月で取引が成立。
感想
スナッフフィルムがきっかけになり、高校の性の乱れが赤裸々に描かれていくエピソード。性犯罪を扱っているためか、SVUファンからも評価が高いようだ。
レイプ事件は今までにも何件か扱っているが、「殺人課の刑事がなぜ?」という疑問でも寄せられていたのだろうか。「選択の余地(Virtue)」では自動車事故と偽装工作から話が始まり、今回はスナッフフィルム本物疑惑。確かに、あの銃が本物だったら殺人課が担当しても全然おかしくないもんね。
シェーンやカイルは家も裕福そうだし、学校もそこそこ良さそうに見えるのに、この乱れよう。教師は「女子生徒には拒絶することを教えています」と言いながら、その一方で男子生徒は野放し。見ていて本当に嫌な気分になってしまう。でもこの後アッティカ刑務所でその報いを受けるんだろうな……。
— Yoko (yoko221b) 2010-06-16