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#19 Runyon Canyon
- 邦題:「ラニヨンキャニオン」/「美人女子大生遺棄」
- 脚本:Michael S. Chernuchin
- 監督:Roger Young
- 初回放映:2011-05-09
事件概要
ベス・ギャレット
女子学生ベス・ギャレットの遺体がドッグパークで発見される。死因は絞殺で、首には2組の手の痕があり、身体には他にも火傷など拷問の痕跡があった。
医者を目指すベスは勉強一筋の優等生タイプだと言われていたが、当日の足取りを調べてみると、親友のシルヴィーとその恋人ジェシー、友人のロジャーとともにラニオンキャニオンの空家で乱交に興じていたことがわかる。その空家はロジャーが警備のバイトで担当する地区にあった。中からは10人以上の痕跡が検出される。
ベスの首には2箇所に絞めた痕があり、そのうちの1つが致命傷となっていた。致命的でない方の痕は、大きさがシルヴィーの手と一致。致命傷の方は一致かどうか断言はできない。ジェシーとロジャーは、主導権を握っていたのはシルヴィーで、首の絞め跡は窒息プレイのためだったと主張する。シルヴィーは医者への道を閉ざされるのが嫌で、事態を隠蔽するよう2人に命じたのだった。
シルヴィーは、空き家でプレイしたことは認めたものの、ベスは途中で逃げ出し、後を追ったが見つからなかったと、殺害を否定。だが予審の結果、裁判をするに十分な根拠があると認められ、公判が開かれることになる。
ゴンザレスはシルヴィーの母親と話すうちに疑問を抱き始める。刑事たちはシルヴィーがベスの遺体遺棄現場にいた証拠を探すが見つからず、車からもベスを運んだ痕跡は見つからない。さらに、ベスが白と黒の犬の毛を吸い込んでいることがわかるが、遺棄現場や空家の近くで吸い込んだのであれば、他に当然吸い込んでいるはずの物質が見つからない。誰か他に、白黒の犬を飼っている真犯人がいた可能性が生じる。
だがシルヴィーの裁判は続けられる。モラレスは証言台に立ち、反対尋問で「シルヴィーが犯人だという結論に満足しているか」と問われ「いいえ」と答え、「結論を出すのは陪審員だ」と続ける。
聞き込みを続けた結果、「白い犬と黒い犬」を連れ、犬を使ってナンパしていた男が事件後に姿を見せなくなったという情報が入る。リアリティ番組に出演していた男で、暴行罪で保護観察中のトレヴァー・キャノンだった。
刑事たちはトレヴァーを連行して事情を聞くが、その一方でデッカーは法廷でシルヴィーを追及。シルヴィーは最後まで否定を貫く。
デッカーはその後警察署へ立ち寄り、トレヴァーが尋問される様子を見るが「焦って起訴を取り下げ、後から違っていたということになっては困る」と逡巡する。その後、シルヴィーの弁護人から「取引に応じる」という連絡が入るが、ギリギリの瞬間にトレヴァーがラニヨンキャニオンに行ったことがわかる。
トレヴァーは日頃から母親にこき使われ、リアリティ番組でも女性にフラれるという笑われ役で、て怒りの感情をつのらせていた。そこへベスを見かけて車に乗せたものの、拒絶されたためカッとなり殺害してしまったのだった。
感想
うーん。面白いと思ったら次がイマイチなのはワザとそういう配置にしているのか? 5月はTVドラマでは重要な時期なのに、こんな盛り上がらないエピソードを放送してちゃダメでしょ。弁護人がケラマンことリード・ダイアモンドだったのに、あまり存在感なかったし。
何がいけなかったんだろうな。題材に目新しいものはなかったが、このシリーズでは、変に新しいことに挑まず定番のネタを使った方が面白いエピになることが多いと思う。やはり見せ方かな。ストーリーの展開にメリハリが少なかったのではないかと思う。コニーの大胆発言くらいか? 見所は。
いやもうひとつあった。TJがウィンターズ殺害犯、セザール・バルガスの目撃情報を集めているらしいということ……バルガスはメキシコに帰国しているはずだが、もう一度追い詰めることができるのだろうか。
舞台になったラニヨンキャニオンは、山の中に見えたけれど地図で見るとけっこう中心部に近い。いや都心部に山があるので山の中には違いないのだ。こういう位置なら気軽に犬の散歩にも来られるし、ちょっと下れば市街地だから、という気持ちで被害者もヒッチハイクしてしまったのだろう。
— Yoko (yoko221b) 2014-01-05