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Law & Order: UK - Season 2, Episode 12
#25 Help
- 邦題:「良心の勝利」
- 脚本:Terry Cafolla
- 原案:Gardner Stern, I.C. Rapoport
- 監督:James Strong
- 初回放映: 2010-12-02
事件概要
Crown v. Don Marsh
元フットボール選手のロビー・ニコルズが車のそばで殺害される。財布と時計が盗まれていた。事件が起きた頃、近くのダイナーに「汚れた手の男」が立ち寄ったことがわかる。その男が結婚式を間近に控えていることがわかり、教会やホテルなどを調べた結果、マイク・ジョーンズという男だとわかる。
マイクは無関係を主張し「その日はダブルシフトで働いていた」と言うが、調べてみると同僚にタイムカードの操作を頼んでいたことがわかる。また、結婚式の費用を事件当日に払っていたことがわかり、マイクは逮捕される。
マイクは、自分はタイヤ交換を手伝っただけだと主張し、その後「もうひとり男がいた」と言い出す。詳しいことになると言葉を濁すが、刑事たちが問い詰めると、「ドン・マーシュだった」と口を滑らせる。マーシュはギャングの親玉で、言えば仕返しに殺されると思って黙っていたのだ。
殺されたニコルズはマーシュのカジノで借金を作っており、動機があったことがわかる。マーシュを逮捕しに行くと、手下のチャーリーが銃を出し、逮捕される。チャーリーはニコルズの時計を持っており、マーシュから受け取ったことを認める。
マーシュは逮捕されて公判が始まるが、チャーリーはマーシュを恐れて供述を翻し「警察で言ったことはウソだ」と証言。判事は露骨にマーシュの肩を持ち、証言の変更を認める。
さらに重要な証拠が紛失し、マーシュを有罪にするにはマイクの証言が不可欠になる。マイクは拒否するが、フィリップスが必死に説得して証言に同意させる。しかしマイクの婚約者のフィオナが脅されたことがわかり、マイクは一転して証言を拒否。
スティールは「強盗目的で殺害の意思はなかった」ことにして故殺での取引を申し出るが、マーシュは一蹴。
ドンの弟のハリー・マーシュがマイクに脅迫電話をかけたことがわかり、ハリーは逮捕。これで当面の脅威は除かれたが、フィオナは証言に反対し、「証言したら別れる」と言う。
マイクは証言に同意したものの、いざとなると法廷に現れない。免許停止中にタクシーを運転して逮捕されていたのだ。
マイクは証言台に立ち、違法な仕事をしていたことを弁護人に追及されるが、正直に自分の行いを認め、法廷に現れたフィオナの姿に力づけられ、マーシュが現場にいたことを証言する。
マーシュは有罪の評決を受ける。スティールとフィリップスはお互いに相手がフィオナを説得して呼び寄せたと思っていたが、そうではなくフィオナが自分から現れたと知って驚く。
感想
本家オリジナルはシーズン7の「善人マイクの災難」で、話の大筋は同じでありながら主人公マイクの人物像(印象)や心理描写が大きく変わっていた。印象はまるで別の話なのだが、それでいてストーリー展開や結果は同じ。適度な既視感が安定感のように感じられ、それに新鮮さが加わって面白い話に仕上がっていた。
本家ではマイク本人が違法行為を法廷で告白しなければならないという状況に追い込まれるわけだが(本来ならば自己負罪拒否特権があるため言わなくて良いところ)、こちらのマイクが秤にかけるのは自分たちの身の安全。婚約者まで脅されているとなると、「やっぱりマイクは証言しないんじゃないだろうか……」と少々心配になってしまった。だいたいマイク本人が本家よりも年長で正義より守りたいものを多く抱えていそうだし、敵のマーシュも本家より明らかに大物だし。
しかし法廷に現れたフィオナの姿に勇気を得てマイクは証言。この2人が愛情と信頼でしっかり結ばれている描写が良かった。やはりUKチームは人間ドラマをおろそかにしない!
弁護人として、強迫神経症のジェイソンが再登場。この人も、現実にいたらアレかもしれないけど、ドラマのキャラとしては面白くて好き。でも出演は今回で終わりみたいだなぁ、残念。
— Yoko (yoko221b) 2018-06-21