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Chapter Two
- 脚本:Charles H. Eglee
- 原案:Steven Bochco, Charles H. Eglee
- 監督:Michael Fresco
- 初回放映:1995-09-26
概要
罪状認否が行われ、クロスは無罪答弁を行う。ホフマンは、クロスが面会時と打って変わって落ち着いた様子であったことから、何か動きがあったと判断し、私立探偵のデイヴ・ブレイロックに面会人を調べるよう依頼する。
ジャスティーンは、受付のライラの様子がおかしいことに気づく。話を聞いてみると、ライラのボーイフレンドのダリルが、「車をぶつけられた」と訴えられているという。弁護士は実刑を免れるよう取引を勧めているが、ダリルは「自分は潔白だから」と取引に応じない。ジャスティーンはダリルの弁護士と話し合うことにする。
ホフマンはクロスの供述を証拠から排除しようとする。警察の報告書を見ると、最初にポールソンが署でクロスに事情聴取をした時、監視ビデオはすでに警察に押収されていた。つまりクロスはその時点ですでに容疑者だったにも関わらず権利を知らされていなかったことになる。ただし、報告書に記載された時刻にポールソンが実際に「ビデオを見た」という証明はできないので、成功は望み薄だった。
ビヴァリー・ニコルズが事務所に現れ、事件の当日にリチャード・クロスと一緒にいたと言い、クロスの無実を主張する。ビヴァリーは既婚者で夫が暴力的なため、クロスはビヴァリーのことを秘密にしていたのだった。
ブレイロックの調査の結果、クロスの面会に訪れたのはホフマンと夫人のフランチェスカ・クロスの他は、精神科医のグレアム・レスターのみとわかる。レスター医師は、ニール・アヴァドンの薬物リハビリを担当した医師でもあった。ホフマンは、ビヴァリーの登場にレスターが関与しているのではと疑うが、ともかくビヴァリーの供述に基づいて、ガーフィールドはクロスの釈放を決定する。
ジャスティーンはやる気のない弁護士に代わり、ダリルの弁護人を務める。弁護の甲斐あって陪審員は「無罪」の評決を下すが、ダリルは「人種を理由に不当な扱いを受けた」とその場で司法批判を始め、法廷侮辱罪で逮捕されてしまう。ジャスティーンはホフマンとともにダリルに面会し、何とか謝罪するよう説得。ダリルは判事に謝罪し、無事釈放となった。
ホフマンはもうニールの弁護はしないことに決めていたが、ニールから「ジェシカ殺しで逮捕された」と聞いて面会に行く。ニールが逮捕されたのは、ジェシカの体内にあった精液が一致したためだった。ニールは事件当夜ジェシカのアパートに行って関係を持ったことは認めたが、殺していないと主張する。ホフマンはリチャード・クロスの代理人であり、利害対立の可能性があるためニールの弁護はできないと断るが、その後クロスから「ニールの弁護をしてほしい」と頼まれ、依頼を受けることにする。
感想
前回リチャード・クロスが逮捕されたと思ったら、あっさり釈放されて今度はニール・アヴァドンが容疑者に。ニール・アヴァドンの弁護をするとなると、戦術として「リチャード・クロス犯人説」を持ち出さねばならないだろう。それでもいいから、とクロスはホフマンにニールの弁護人になってほしいと言う。クロスの真意がどこにあるのか、ここではまだ事件の片鱗しか見えていない状態。
メインの事件の合間に語られるプチ事件、今回はジャスティーンがライラの恋人の事件を担当する。ここで法廷侮辱罪で留置されてしまったダリルに、ホフマンは「自分の職責を果たすために、まずここを出よう」と説得。前回エピの酒場で酔漢に絡まれた場面でもそうだが、特にシリーズ初期のエピソードでは、このようにホフマンが説教めいたことを口にすることが多い。司法制度についての評価は「うーん、そうかな?」と、ちょっと素直には首肯できない気持ちもあるのだが、ホフマン弁護士にしても判事にしても、一本筋の通った信念を持った人物として描かれている点は好感が持てた。
ダリル役のスティーヴ・ハリスは「ザ・プラクティス」のユージーン・ヤング。クロスの妻フランチェスカは、CSIの「汚れたエリー」にゲスト出演。精神科医グレアム・レスター役で登場したスタンリー・カメルは、「名探偵モンク」のクローガー医師役で有名だが、残念ながら最近、心臓発作で亡くなられた。ポールソン刑事役のディラン・ベイカーは、CSIの「冤罪 兄弟のレクイエム」など、けっこうあちこちで見かける。
— Yoko (yoko221b) 2008-04-21