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Chapter Seven
- 脚本:Geoffrey Neigher, Nick Harding
- 原案:Steven Bochco, Charles H. Eglee
- 監督:Adam Nimoy
- 初回放映:1996-12-05
概要
People v. Sharon Rooney (7)
検事は最終弁論を行う。検事はワイラーの挙げた他の容疑者や陰謀の可能性を退け、寝室で発見された物証や、エドリエンヌが聞いたシャロンの「告白」のとおりに凶器が発見された事実を強調する。翌日ワイラーは、検察側の主張が直接的には何ひとつ証明していないこと、他にも動機がある人物が大勢いることを述べ「合理的な疑い」を強調する。
評決の出る直前、ワイラーはカーマイン・デナーディスという男の要請を受けて拘置所へ出かけて行く。有力な情報があるが、ワイラーの手が空くまで生き延びられるかわからないという。カーマインは免罪と引き換えに、大物ボスであるインペラートの情報に加えて「知事と愛人を殺した犯人を教える」と言う。
ワイラーはオフィス引越し中のガーフィールドを訪ね、ヴァン・アランの方は伏せて「デナーディスが大物ボスのインペラートを売るつもりだ」と言って免罪と保護を頼み込む。
結審から3日後、シャロン・ルーニーは無罪の評決を受ける。ワイラーはシャロンとともにトーク番組に出演し、心境を語る。だが「人を殺しておいて罪を逃れた」とシャロンを非難する者も多かった。
ワイラーらはシャロンを囲んで無罪を祝う。だが、その最中にシャロンは浴室で手首を切って自殺してしまう。
無罪になったルーニー事件で地方検事としての経歴を終わらせたくないガーフィールドは、インペラートを訴追するために取引に応じる。デナーディスはビッジオ刑事の前で供述を行い、その後ワイラーに対して「自分が知事とマーリーを殺した」と告白する。
People v. Rickey Latrell (4)
リー・マイケルソンがワイラーを訪ね、「リッキーを助けるのに一番良い方法は、別の容疑者を作り出すことだ」と、自分を候補に挙げる。ワイラーは「それを考えるのはまだ早い」と言うが、弁護戦術として「リー犯人説」を使うかどうかで事務所内は対立する。
感想
弁護士としての初仕事で無事に無罪評決を得たワイラー。だがその後とんでもないことに……初期の頃にも自殺未遂を起こしていたので精神的にそういう傾向はあったのだろうが、それにしても。「犯罪セレブ」のような扱われ方に絶望したのだろうか。ジャスティーンは「ずっと一緒にいたのに、自殺を止められなかった」と自分を責め「もし有罪になっていたら、少なくともまだ生きていたのに」と言う。
初期エピソードでは「どう考えてもこれは有罪でしょ」な感じだったこの事件、よくここまで持って来られたものだと思う。検察側の有力な証拠は、何といっても「シャロンの供述」から発見された凶器だが、陪審員はこれを「偽証の可能性あり」と判断したのだろうか。全体的な状況としては前シーズンのアヴァドン事件とそれほど違わないと思うので、陪審裁判は本当に、どっちに転ぶかわからない(ドラマとしては、だから面白いのだけど)。
ともあれ、これでワイラーも有名になったし、次の事件は被告人がバスケのスター選手で、これまたマスコミの注目が集まっている。法律事務所「ワイラー&アソシエイツ」の経営はもう心配なさそうだ。恋人のローラはサンフランシスコに新しい職を見つけて行ってしまったけど。
恋人といえば、パーティの時にクリスがジャスティーンを誘っていたが、結局リサとは別れてしまったのかな。
— Yoko (yoko221b) 2009-06-09