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Spiral (Engrenages)
Episode #1.4
- 脚本:Laurent Burtin, Guy-Patrick Sainderichin, Martin Garonne, Laurence Diaz
- 監督:Philippe Triboit
- 初回放映:2005-12-20
事件概要
エリナ・アンドレスク
エリナの手帳には、1人だけ「ブル」という愛称で書かれていた人物がいた。ロバン判事は経済財政産業省の大臣政務官アルノー・ラボルドだろうと判断する。ラボルドが「ヴィラ・ブル」という別荘を持っているためだ。
ロールはクレマンからの頼みでエリナの生活を調べる。勤務先の研究所では優秀で美人だったため、妬まれていたらしい。
ロバンはラボルドを呼び出して事情を聞くが、ラボルドは知らぬ存ぜぬで通す。彼はすでにエリナの手帳が盗まれていることを、ブノワから聞いていたのだ。その後、ミシェルはラボルドに手帳を渡す。
ロバンは、手帳が盗まれたことをクレマンに話す。その夜、手帳が自宅にあることを知っていたのはクレマンだけ。ロバンは、クレマンがブノワに話したのだろうと問いただし、情報を聞き出すよう命じる。
オメール・シモエス
トニー・シモエスという少年が、兄のオメールが数日前から行方不明だと訴える。トニー本人は優等生だが、兄は麻薬などの犯罪に手を染めていたので、警察は取り合ってくれないだろうと言う。
ロールは警官隊を率いてアジトを捜索し、オメールの仲間フレッドとバンビを逮捕。現場でジルは興奮状態で被疑者に暴力を振るう。
フレッドは以前に悪魔的な儀式を行ったという前歴があった。ロールとフロマンタンは、携帯電話の通話記録から位置を割り出し、地下室で監禁されて死亡しているオメールを発見。
ロールはフレッドとバンビを尋問して麻薬の隠し場所を聞き出す。だがその場所に行ってみると、ちょうどトニーが麻薬を回収しているところ。トニーは「麻薬を売って自分と妹の学費を作りたかった」と弁解する。だが、ロールは末の妹エリザから、オメールの死はトニーの差し金であったことを聞き出していた。トニーは悪い仲間とつきあう兄を邪魔に思い、殺されるような状況へと追い込んでいったのだった。
強盗事件
ロールは警部に昇進した直後に担当した強盗事件の裁判で証言を行う。その事件では、ロールが犯人を路地に追い詰め、投降を呼びかけたが応じず、銃撃戦に発展し、被疑者が2名死亡していた。カールソンはロールの証言の端々を捉えてあげつらい、警察の横暴で無力な若者が犠牲になったかのような弁論を行う。被告人は、罪状に比して軽い、4年と8年の実刑判決を受け、ルロワはカールソンを褒める。
感想
ロバン判事は手帳が盗まれたことを秘密にしているようだけど、それって可能なの? とどうしても疑問に思ってしまうのはCSIの見すぎなんだろうか。ことが公になればクレマンはもちろん、証拠品の保管をおろそかにした判事もただでは済まないはずだと思うのだけど……。
判事と所長(裁判所の所長?)の会話に出てきた「原告への通知義務」というのもよくわからない。フランスでは私人訴追はできないはずだから、やはりエリナの両親が民事訴訟を起こす気なのだろうか。
エリナの両親といえば、その代理人のカールソンは昔の事件でロールと初対決。相手の言葉尻を捕らえ、根掘り葉掘り細かいことをあげつらい、証言内容にまったく別の印象をこしらえてしまう、典型的な意地悪弁護士を演じていた。そしてルロワは何か企んでるのか……この人は何だか無駄に怪しい感じ。
— Yoko (yoko221b) 2009-08-16