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Spiral (Engrenages)
Episode #1.6
- 脚本:Cristina Arellano, Guy-Patrick Sainderichin, Martin Garonne, Laurence Diaz
- 監督:Pascal Chaumeil
- 初回放映:2005-12-27
事件概要
エリナ&ソフィア・アンドレスク
エリナ事件の捜査は打ち切りになるが、クレマンはまだ諦めきれない。ラボルトから「クレマンを何とかしろ」と言われたブノワは警告として、クレマンの義父(妻マリアンヌの父)ヴィルキエの会社が不正取引をしていると密告する。
その後ヴィルキエは不正取引の証拠を押さえられたことを知り、身を隠す。クレマンは妻を守るため離婚を中止。マリアンヌの関与を知らないクレマンは捜査に進んで協力し、自分の借りている貸金庫を開けることに同意する。だが金庫からは違法薬品のパッケージが発見され、判事がそれを記録しているところへ、タイミング悪くマリアンヌが中身を回収に現れる。
マリアンヌは「あなたがブノワの警告を無視したせいよ」とクレマンを非難。クレマンは売春斡旋容疑でブノワを逮捕させる。
クリスティアーヌ・フェロ
一人暮らしの女性クリスティアーヌ・フェロが自室で死亡しているところが発見される。隣人の話や頭部の傷跡から、別れた夫が殴ったせいで死亡したものと思われた。
だが検死の結果は自然死。検死医のベルン教授は遺体が路上で発見されたものと思い込み、頭部の血腫は「倒れた時のもの」と判断する。夫の犯行を疑うロールは再解剖を主張し、クレマンの求めに応じてベルンは不承不承再解剖を手配する。しかし再解剖の結果も自然死。担当医はベルンの弟子で、師匠の顔をつぶすわけにはいかないのだ。ジルはロールに不満をぶつけ、フロマンタンは「もうジルとは組めない」と言い出す。
ジルはドラッグをキメた勢いで元夫の自宅へ乱入し「女房を殴っただろう!」と暴れ、夫は「オレが殺した」と口走る。
その件で監察局がジルを調べに来てドラッグのテストを行う。ロールは先回りしてフロマンタンを待機させ、フロマンタンがこっそり尿を提供する。ロールはジルに休暇を取るよう命令し、交替で監視してドラッグを止めさせようとする。
メディ・ラリブ
ロバン判事は、大麻の組織で制裁された少年から事情を聞く。ナイムという男の組織で弟のメディがナイムをだまし、全員の前で見せしめに制裁され、すさまじい暴行を受ける。ナイム・トゥアミは告発されるが、母親が「事件当時は自宅にいた」とアリバイを証言する。
カールソンの尽力でトゥアミは無事に釈放されるが、その後カールソンに下品な冗談を言う。
メディはその後死亡。それを聞いたトゥアミ夫人は「あの晩、本当は息子は家にいなかった。帰宅した時は服が血まみれだった」と証言を翻す。ナイムは再び逮捕される。
感想
エリナ&ソフィアの事件では、ブノワの関与がいよいよはっきりしてきた感があるが、事件の全容がいまひとつ。あと2話でどれだけ解決できるのだろう……まぁ、このような連続ドラマでは、ネタを小出しにした挙句終盤で畳み掛けるようにトントンと解決させるという展開がありがちな気がするので、このシリーズもそうかも。
他の事件ではカールソンが珍しく、被告人に不利な行動を取る。はたから見れば依頼人の利益よりも正義を重んじた――と取れなくもない行動だが、実際のところはやはり、カールソンを怒らせたら怖いよってことなんだろうな。
前回のエピでクレマンが自分の離婚をカールソンに担当してほしいと持ちかけていたが、今回それは反故。クレマンもあまりカールソンを怒らせないほうが良いのでは……。
さてクレマンはブノワに甘いし判事もクレマンに甘いと思っていたら、ロールもジルに甘い。薬物検査でのアレは明らかに不正。ホレイショでもそこまではしなかったろ! みたいな。
— Yoko (yoko221b) 2009-08-18