Table of Contents
Without a Trace - Season 1
#2 Birthday Boy
- 邦題:「少年の秘密」
- 脚本:Hank Steinberg
- 監督:David Nutter
- 初回放映:2002-10-03
事件概要
失踪者:ゲイブ・フリードマン(11歳)
父親と野球観戦に来るはずだった少年が、地下鉄ではぐれたまま行方不明になった。ゲイブはその日が11歳の誕生日だった。
目撃情報をしらみつぶしに探した結果、ゲイブは球場へ行こうとしていたことがわかる。だが球場には現れず、持っていたチケットはダフ屋に売られていた。ダフ屋は、ゲイブ本人がチケットを売りに来たことを認める。また学校の教師は、ゲイブの誕生日に教室でお祝いをした時、ゲイブが教室から出て行ってしまったことなどを話す。
失踪当時のゲイブと似た服装の少年がバスターミナルで目撃されるが、行ってみると別人。ジャケットはゲイブの物だが、拾ったのだという。そのジャケットには、血痕が付着していた。
その後、目撃情報と遊び仲間の供述をつき合わせてゲイブの行動を再現してみると――ゲイブは父親とはぐれた後、ダフ屋にチケットを売り、その後仲間たちと一緒に夜まで遊ぶ。そして韓国人店主の経営する店へ行き、万引きしようとして店主に怪我をさせ、ネットカフェで誰かと熱心に話し、テキサスまでの長距離切符を買おうとしたが買えず(大人の同伴が必要)、明け方にジャケットがターミナルで発見されたということになる。
ゲイブのジャケットに付いていた血は、韓国人店主のものだった。ネットカフェのパソコンの記録からは、ゲイブが「パパ」宛てに「たいへんなことをしてしまった」と助けを求めるメールを出していたことがわかる。
その「パパ」はゲイブの父ボブ・フリードマンではなかった。ゲイブは実は養子で、メールの相手は実の父親だったのだ。だが、実の両親の名は秘密にされ、フリードマン夫妻にさえ知らされていなかった。しかも、実の父はすでに死亡。ゲイブは、「実の親を探す」と称するWebサイトを利用した小児性愛者にだまされ、テキサスへ誘い出された可能性がある。そこへ、モニターされていたゲイブのメールアドレスに「父親」からの接触があり、2人がテキサスで落ち合うようであるとわかる。マローンはジャックとマーティンを連れてテキサスへ飛び、ゲイブに会いに来た男を取り押さえる。
感想
今回から撮影セットが新しくなり、広々としたきれいなオフィスになった。何でもカメラがスムーズに移動できるよう設計されているそうで、やたらカメラが動く。会議用テーブルで話し合っているメンバーの周囲をぐる~んと。新しいセットを使えて嬉しかったのだろうか。
「失踪者を探すには、その人となりを知ることが必要」というコンセプトは前回から引き続き強く感じたが、今回のエピソードで、このシリーズを貫く要素となる「失踪者が家族のもとへ帰る」再会の場面が加わった。そしてその場面に、視聴者をほろりとさせる良い音楽がかぶさる。このエピソードの最後のシーンでかかっていた曲は、Turin Brakersの “Future Boy” だった。このエピソードで、WAT シリーズの基本形はほぼ完成、と言って良いかな。
ダニーがゲイブのパソコンを見ながら言った台詞。吹替では「兄貴らのせいで……」なので「兄とその仲間」とも取れるが、原語では “My brothers” となっていた。つまり兄さんは2人以上? ダニーの兄弟についてはシーズン2と3で明らかになるが当初は何人兄弟の設定だったのだろう。
— Yoko (yoko221b) 2008-03-05