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Without a Trace - Season 2, Episode 3
#26 Confidence
- 邦題:「フィアンセの素顔」
- 脚本:Greg Walker
- 監督:Randall Zisk
- 初回放映:2003-10-09
事件概要
失踪者:ホイットニー・リダー(29歳、会社経営者)
ホイットニー・リダーという女性が、婚約者が主催するパーティで中座したまま姿を消した。ホイットニーは資産家のクリス・メイズと婚約したばかり。プロポーズしたのは失踪3日前、出会ってから2ヶ月だった。
ホイットニーはリゾート産業の投資会社を経営しており、事業も順調のようだったが、失踪前日に突然会社をたたむと言って秘書に多額のボーナスを支給していた。「ホイットニー・リダー」について調べてみても、NYに来る前の経歴はほとんどわからず、社会保障番号はすでに死亡した人物のものと判明。さらに、ホイットニーの投資事業は実は詐欺だったことがわかる。
失踪直前にホイットニーに電話をかけた人物が判明。相手はルーカス・ヴォーランドといい、偶然にもマーティンが数年前にシアトルで捜査していた詐欺師だった。マーティンとサマンサはシアトルへ行きヴォーランドに事情を聞く。ホイットニーはかつて「キャット・フォンテーン」と名乗り、絵の贋作を売りつける詐欺をはたらいていた。その時のパートナーが、ヴォーランドらしい。
ホイットニーが借りていた貸し倉庫の所在がわかる。監視カメラには、失踪の18時間後にホイットニーとクリスが会っている映像が残っていた。ホイットニーは失踪後いったんクリスのもとへ戻り、詐欺のことや偽名のことなどすべてを告白し「ヴォーランドという男に脅されている」と助けを求めていた。クリスはホイットニーに言われるまま大金を用意し、彼女はそれを持ってひとりでヴォーランドに会いに行ったという。一方マーティンからは「ヴォーランドが逃げた」という報告が入る。
ヴォーランドは大金を持っているところを発見され、逮捕される。そしてホイットニーは、ホテルの部屋で殺害され、遺体で発見された。ホテルのボーイは事件の前に「荷物を運んでほしい」と電話で呼び出されて部屋へ行き、ヴォーランドとホイットニーが一緒にいるところを目撃していた。
ヴォーランドはホイットニーを脅して大金を出させたことは認めるが、殺害は否定する。ひそかに彼女を尾行し、ヴォーランドと抱き合う姿を見て怒り、殺害したのはクリスの方だった。ボーイに電話をかけたのはホイットニーとヴォーランドを目撃させるためであった。
現在のところクリスの犯行を裏付ける証拠はない。ダニーはヴォーランドの供述テープを聞かせる。ホイットニーはヴォーランドに「クリスを愛しているので、彼と結婚して詐欺からは足を洗う」と言っていたのだった。
感想
マーティンがシアトル勤務だったことが判明。パイロットエピソードで「今まで企業犯罪しか担当してなかった」と言われていたし、前回のエピでも刑務所で経理を教えていた(社会復帰プログラムか何かですかね?)ことがわかっている。つまり、もともとは経済・金融系が専門だったわけで、それがどうしてマローン班で失踪者捜査をしようと思うようになったのか(これ確か本人の希望だったはず)。これも追々語られていくのかな~もう色々小出しにするんだから! WATは!
小出しといえば、今回はダニーが名前を変えて人生をやり直そうとしたらしいことも示唆される。名前を変えるというのは、ある程度成長してからの行動だと思う。子どもの頃に両親を亡くし、教会のバスケチームでしごかれて立ち直ったというのに、何が理由でそれまでの名前を捨てる羽目になったのか。うーん、ジャックやサムの鬱話が控えていそうな今シーズン、ダニーまであまりタフな話が出るのは勘弁してほしい。
それはともかく。ホイットニーの胡散臭さは、秘書に事情を聞いているあたりで何となくわかってしまったし、その後クリスから大金をせしめた展開も予想がついた――ただ、ラストは敢えて明言しなかったという感じ? ホイットニーがクリスと結婚して足を洗うと本当に言ったのか。そう言っているのは詐欺師、つまり嘘つきのプロであるヴォーランドだけ。本当のところはどうだったのかはもう、わからない。
さて今シーズンで、サムの心の迷いやトラウマからの回復が描かれていくのは良いのだが……どうしよう、少々彼女がウザくなってきてしまった。あっさり回復しました、だと「何だよ!」と思うくせに、引っ張れば引っ張ったでウザいって、勝手ない言い草だというのはわかっているけど……。
— Yoko (yoko221b) 2008-04-29