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Without a Trace - Season 2, Episode 20
#43 Shadows
- 邦題:「人生の最後に」
- 監督:Randall Zisk
- 脚本:Jan Nash, Jennifer Levin
- 初回放映:2004-04-15
事件概要
失踪者:ボニー・トーランド(53歳、看護師)
マーティンのおばのボニーが、近所へ出かけると行って出て行ったきり行方不明になる。娘のジェイミーが心配し、休みだったマーティンを呼び出す。マーティンはサマンサの応援を頼んで捜索を開始する。
ボニーの趣味はガーデニングで、温室に色とりどりの花を咲かせていたが、マーティンはコンテナの中に大麻を発見する。ボニーは乳がんを患い化学療法を受けていたが、その苦痛を紛らわせるためにしても多すぎる。事情を聞くうちに、ボニーに誰か親しい相手がいたらしいこと、経過良好だったはずのがんが転移して余命2ヶ月程度だったことなどがわかる。ボニーは病気のことを家族には内緒にしていた。サマンサは自殺の可能性を示唆する。
ボニーが電話で親しげに話していた相手は、がん患者支援団体のジョエル・ケンパーだった。大麻はジョエルの依頼で栽培していたのだという。
さらに、ボニーが担当していた患者が安楽死させられたのではないかという疑惑が浮上。事情を聞くと、患者が安楽死を依頼した相手はボニーであり、ジョエルも協力していたとわかる。改めてジョエルを尋問すると、ボニーはその後に別の患者から安楽死を依頼されたが「やはり間違っている」と翻意したという。
マーティンとサマンサは、ジョエルの部屋から安楽死を依頼した患者のビデオを押収し、家族の恨みをかっていないか調べる。そのうちのひとり、エリカ・クレメンスのビデオでは、夫が「やっぱりダメだ!」と叫びボニーを脅す場面が映っていた。
夫のマイケル・クレメンスに話を聞くと、マイケルはその後やはり安楽死をさせてやりたいと思い直してボニーを呼んだが、エリカは衰弱して薬を飲むことすらできなかったため、結局病院に搬送し、エリカはそこで亡くなったという。ボニーは救急車を呼んだ後どこかへ電話して出て行き、行き先はわからなかった。
ボニーが電話した相手は、主治医のレヴィン医師。マーティンとサマンサは医師の自宅へ急行し、裏庭で倒れているボニーを発見する。自殺ではなく腎臓の機能停止が原因だった。マーティンは病院へ駆けつけたおじ達に、ボニーの病気のことを告げる。
感想
2つ前のエピ「父と母と子」では雪が降っていて寒そうだったけれど、今回は何だかもう春の雰囲気。サマンサもジャケットの下は薄着だった。東京でも春が来る直前(2月下旬~3月)に大雪が降ることがあるけど、NYでもそうなんだろうか。
今回は継続中の事件がない週末ということで、マーティンとサマンサが個人的に捜索。ジャックは高齢者用住宅に住む父親を訪ねて髪を切るだけ。ダニーとヴィヴィアンは何と、登場場面なし!
……と思ったら、DVDのカットされた場面にはちゃんと2人の姿がありましたよ! 週末に出かける前の場面と、帰って来てからの場面。この2つがちょうど、本編を挿む形で入るはずだったのがカット……。うーんこの場面は入れてほしかったなぁ。だって、身近な人が死を迎えたりアルツハイマーで記憶をなくしていくような話はフィクションでも見ていて辛いもの。せめて最初と最後に明るい場面がほしかったわ。ジャックの髪型を見る捜査官たちの表情も良かったし。
ジャックとマーティンには、それぞれ支配的な父親の意向に背いて自分の進む道を決めた、という共通点があったのね。そしてジャックの母親は自殺、マーティンにとって母にも等しかったボニーは……。
それにしてもこのところ、重苦しい話が続きすぎだ~。もうちょっと良い意味でWATらしい、しんみりした後に希望が持てる、心の洗われるようなエピソードが見たいなぁ。
— Yoko (yoko221b) 2008-06-10