• 邦題：「クルーザーの秘密」
• 監督：Paul Holahan
• 脚本：Jan Nash, Greg Walker
• 原案：Dale Kutzera, Simon Mirren
• 初回放映：2004-05-20

クルーザーに乗った母子が失踪。デッキでは船長が頭を撃たれて倒れていた。船の所有者は企業買収で財を成したベンジャミン・パーマーで、クルーザーに乗っていたはずの妻のエリカ、娘のハーリィ、息子のマットが姿を消していた。

家族と同行せず一人で自宅に残っていたベン・パーマーに電話がかかり、マローンが警備係のふりで応対すると、犯人は「パーマー氏から返してもらいたいものがある」と言う。だが何を返せば良いのか、パーマーは金銭以外は何も思いつかなかった。関係者フエンテスの情報で、パーマーのクルーザーを見張っていた不審な男たちがいたことがわかる。

マット・パーマーがゴムボートで漂流していることが見つかり、病院に運ばれる。マットの話では、ウィンターズ船長から急に船室へ降りるように言われ、その後ゴムボートで不審な男3人が近づき乗船し、船長と何か言い争った。その後、船長が来て「デッキに来てほしい」と言った。その時船長はマットに「ハッチをこじ開けてボートで助けを呼んできてくれ」と頼んでいた。マットは海に飛び込んでボートまで泳ぎ、銃声を聞いた。不審な男と船長は「何かがなくなっている」と言い合っていたという。

狙いは家族よりクルーザー船そのものにあるのではないかと思いついて調べると、船からトランスジューサーが取り外されていることがわかる。出航前の点検では異常なし。

ベンがオーバーホールを依頼していた整備業者を訪れると、そこにいた男がいきなり発砲。マローンとヴィヴィアンが応戦するが取り逃がす。その後には、整備工場のオーナー、スタン・パルツの遺体が残されていた。

船のオーバーホールを実際に担当したのはパルツではなく、従業員のアレックス・ゲニアだった。ゲニアを見つけて問い詰めると、トランスジューサーを交換する際に、そこに隠されたダイヤモンドの原石を見つけたと認める。ゲニアはそれを宝石店に持ち込み、10万ドルで売却。宝石店の店主は、その原石を密輸品と思いつつ、カットして売りさばいていた。

ベン・パーマーはダイヤのことを何も知らなかった。船は5ヶ月前にオークションで手に入れたという。前の持ち主はジョセフ・グラントという人物だが、交通事故で死亡していた。

ジョセフ・グラントの関係者と宝石店主から得た情報をつき合せると、ランス・カールソンという人物が浮上する。工場でマローンに銃を向けたのはその男だった。カールソンは沿岸警備隊員の協力を得て、グラントの船を誰が競り落としたかを探し出し、船長を抱きこんでダイヤを取り戻そうとしたのだ。

マローンは、その沿岸警備隊員ステファニー・ブースの協力を得て囮捜査を行う。彼女に「別の船と間違えた」と言わせて罠をはり、誘拐犯を逮捕。犯人が持っていた携帯電話の番号から住所を突き止め、人質は無事に救出される。

WATのシーズンフィナーレは、基本的にシンプルな筋立てで、事件そのものよりレギュラー陣のアクションや内面描写に重きを置く感じ。今回も、事件は見たまんまの誘拐で、狙いが何かという所に少々のヒネリはあったものの、ダイヤの行方も犯人の正体も簡単に目星がついてしまった。家族も割りと見たまんまの家族だったし～。ま、でもハッピーエンドだったし、いいか。

何しろ事件よりもその後の！ サム＆マーティンの行動とマリアの爆弾発言が重要だったので、事件の方にあまり力を注ぐわけにいかないのだろう。そうか～、こうしてシーズン2の後半で人間関係の展開が色々あって、それがシーズン3にどどどっと流れて行くわけね。

シーズン1 → シーズン2を断片的にチラ見 → シーズン3 → シーズン1再視聴 → シーズン2

という順序で見てきたわけだが、やはりシーズンを追って順序通りに見た方が良かった。

— Yoko (yoko221b) 2008-06-17