Table of Contents
Without a Trace - Season 3, Episode 3
#50 Light Years
- 邦題:「光の記憶」
- 脚本:Greg Walker
- 監督:Craig Zisk
- 初回放映:2004-10-14
事件概要
失踪者:テディ・コータ
病院に勤めるX線技師、テディ・コータが自宅から失踪。テディの部屋はUFO関連の資料が所狭しと並んでおり、彼は昔エイリアンに誘拐されたことがあると信じていた。妊娠中の恋人ソーニャが別れる決心をしたのも、その荒唐無稽な「妄想」が原因だった。
テディの部屋にはUFOの資料とともに、頭部のX線写真があった。それはテディ自身の頭部で、彼は「頭の中にある物」を取り出してほしいと医者に相談していたという。
その後、ソーニャの元にテディの遺書のようなビデオが届けられる。テディは自分は何度もエイリアンに誘拐されたと信じ、勤務先に入院している少年が怪我をしたことも「自分が彼らに逆らったため彼らに傷つけられた」と思い込んでいた。ソーニャのお腹にいる子にまで同じ運命を負わせたくないので、その連鎖を断ち切るつもりだと言う。ジャックらは自殺を心配する。
テディは子どもの頃に交通事故で両親を亡くし、伯父に引き取られていた。従兄のレオはテディがその事故で頭に怪我をしたと言うが、病院の記録ではテディは傷ひとつ負っていないはずだった。改めてレオを問い詰めると、レオは「自分がテディを撃った」と告白する。
レオの父(テディの伯父)は小児性愛者で、息子のレオに性的虐待をしていたが、テディを引き取ってから興味の対象はテディに移っていた。レオはテディを守るために、ある晩散弾銃で父親を撃って重傷を負わせた。その時にテディは流れ弾で頭に怪我をしたのだった。
すべての原因はその事件にある――ジャックはそう判断し、その事件が起きた空軍の飛行場(レオの父親の勤務先)へ向かい、そこでテディを発見。「帰りたくない」と言うテディに、ジャックは「エイリアンなどいない。君は伯父さんにレイプされた、その事実から目を背けて妄想に逃げ込んでいる」と容赦なく事実を突きつける。耐え切れなくなったテディは、ダニーとともに自宅へ戻る。
感想
UFOアブダクティの失踪、インプラント妄想、MIBの正体(実はヤラセ)といった素材は面白いし、随所に遊び心も見られるのだけど……何となくまとまりがないというか、チームのバラバラ感が目立ったエピだった。
ジャックはマリアから離婚訴訟を起こされ、序盤戦からもう押され気味(ポストを取り戻したとはいえ、何か負けそうなんだよな、この人)。その影響かどうか知らないが、失踪者テディに対してすごくキツい言い方をしてしまう。あれじゃまるで八つ当たりだよ、テディも間の悪いときに失踪したもんだ。ヴィヴはついにジャックに不満をぶちまける。もちろんそれくらい言ってもいいと思うが、サムを「ゴミのように捨てた(dumped her like garbage)」って……いったいどんな別れ方したんだ。
当のサマンサはジャックを気にしつつも、暢気にマーティンとX-ファイルごっこやってるわけだが。今回脚本のGreg Walker氏は、X-ファイルの脚本も担当していた人だった。
今シーズン、まだ3話目なのでまだこれからかもしれないが、何だかダニーが以前に比べて目立っていない気がする。もっとダニーエピを!
— Yoko (yoko221b) 2007-06-08