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Without a Trace - Season 3, Episode 5
#52 American Goddess
- 邦題:「リネットの場合」
- 脚本:Maria Maggenti
- 監督:Tony Goldwyn
- 初回放映:2004-10-28
事件概要
失踪者:リネット・ショー
人気TV番組「アメリカン・クイーン」のイベント会場から、リネット・ショーが失踪した。リネットの楽屋は荒らされていたが、彼女が出て行った(あるいは連れ出された)ところを目撃した者は誰もいなかった。この番組は、容姿にコンプレックスを持つ女性たちを、整形・ダイエット・エクササイズなどで美しく変身させ、その成果を競わせるという内容のリアリティショーで、リネットはその番組でみごとクイーンの座を射止めたのだった。
一見、リネットの成功に対しての妬みからきた犯行かと思われたが、アメリカン・クイーンとなった彼女は必ずしも幸福な毎日を送っていたわけではなかった。
リネットが番組に出たのは、華やかで美しい母アイリーンの陰で目立たなかった自分を変えたいと思ってのことだったが、母親は出演には反対していた。アイリーンの婚約者ブルースはリネットのマネージャを務め、彼女のヌード写真まで撮っていたが、撮影中に思わずリネットに触れてしまい、そのことでも母娘の仲には亀裂が入っていた。
他にも、視聴者の何気ない一言から「自分は完璧ではない」と強迫観念にかられてさらに整形を望んで断られたり、ずっと片思いだった相手と一夜をともにした後に冷たくされたりと、イベント直前の彼女には誰かに「拒絶される」ことばかり続いていた。手術前からの親友だったポールは、彼女の方から振っていた。ダニーは自殺を心配するが、サマンサは「完璧な美を求めて整形外科医のところへ行ったのでは」と思いつく。
リネットの主治医は、前回の手術からまだ間がないことを理由に整形を断っていたが、リネットが前の職場の同僚から勧められたクリニックへ行くと、リネットはそこで「全部元に戻す」手術を受けたという。頬や鼻のインプラントを抜き、吸引した脂肪を戻して元の彼女に戻ったのだ。だが、術後に行くはずの回復センターには行っていなかった。
その後、リネットと整形外科医はモーテルで発見される。リネットは麻酔に拒絶反応を起こしたが、その医師は以前に医療事故で免許を取り消されたことがあった(つまり現在は無免許)ため、病院に連れて行けなかったのだ。元の姿に戻ったリネットは「ポールに会いたい」と言い、ダニーはポールに「彼女が呼んでいるから」と告げる。
感想
整形、ダイエット、エクササイズで別人のように生まれ変わったリネット。本当に別人みたいだなぁと思っていたら本当に別人だった(爆)。IMDbで役者さんリストを見ると、“Lynette Shaw” と “Post-Makeover Lynette Shaw” と2人いるやん!
でも整形前のリネット役の人、ドラマではメイクで野暮ったく見せていたが、写真を見ると普通に美人の部類じゃないかと……やはり「生まれ変わった」インパクトのためには、別人が必要だったのだろうか。髪の長さや色まで変わっていたので、あの見事な金髪はズラ?
それより今回困ったのは吹き替え。ブルースの声がCSI:マイアミのホレイショに聞こえてしょうがないの! 声優が同じ人だからしょうがないんだけど、顔も言葉使いも違うというのに、何だかホレイショがそこにいるような気がして、最後まで違和感が抜けなかった。台詞の力ってすごいわ。
字幕×吹き替え論争には興味がないけど(そもそも字幕と吹き替えは機能が全然違うのだから比べる意味ないと思う)、こういう事があると、やはりオリジナル音声で見た方がいいかなと思う。同じ役者が違う役を演じるのとは、また違う違和感なのよね。そういえば、今回のブルースとリネットは、「ザ・ホワイトハウス」のジョシュ&ドナでもあったわけか……。
肝心のストーリーの方は……うーん、まぁこんなもんでしょう。結局犯罪じゃなかったわけで、リネットもポールと幸せになれそうだし、意外性はなかった(役者と声優以外)けど、そこそこ後味も良くて安心できるエピソードだった。
— Yoko (yoko221b) 2007-11-18