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Without a Trace - Season 3, Episode 7
#54 Nickel and Dimed, Part 2
- 邦題:「母と子の明日(あした) 後編」
- 脚本:Jan Nash
- 監督:John Showalter
- 初回放映:2004-11-11
事件概要
失踪者:コリーン・マクグラス(続き)
サマンサはコリーンの住んでいたモーテルに入居し、エブリマートに就職する。コリーンを勧誘して麻薬運搬の仕事をさせた組織について探るためだ。
一方、残りのメンバーは過去の事件を調べ、当時の被害者の上司がバーディック(エブリマートでのコリーンの上司)だったことを突き止める。バーディックは金に困っている従業員を見つけては、運び屋として組織に紹介していたのだ。バーディックからジョン・バー(モーテルで目撃された男)の存在がわかるが、バーディックから得た電話番号から通話記録を調べると、エブリマートからコールマン工業へと手配師を変えたらしいことがわかる。
サマンサはコールマン工業に職を変え、そこで同僚のハウィーと話をしているジョン・バーを目撃。次の運び屋は女性の同僚ジョアンナであろうと予測し、彼女に話しかけて親しくなる。ジョアンナは母親の病気で貯金を使い果たし、酒飲みで暴力的なボーイフレンドがいた。
だがジョアンナは家庭内暴力で怪我をして、工場で働けなくなってしまう。さらに、本来の目的だったコリーンは捜索も空しく遺体で発見される。ジョン・バーの線からの捜査で、彼女を雇っていたのがタイの麻薬組織らしいことが判明していた。
コリーンの死でサマンサの潜入捜査は終わるはずだったが、サマンサはハウィーが運び屋の仕事を持ちかけてくるように仕向け、強引に潜入を延長。ダニーは麻薬組織が隠れみのに使っているクラブを突き止め、そこのウェイトレスからコリーンの話を引き出すことに成功。コリーンはクラブを訪れ、盗まれた麻薬の代金を一部支払ったが、その後で殺害されたものと思われた。
サマンサのモーテルを組織の男が訪ね、彼女を強引に拉致。サマンサはジョアンナをボーイフレンドから守るために護身術を使って男を取り押さえたため、ひそかに監視していたバーに捜査官だと気づかれてしまったのだ。マーティンはバーを取り調べ、組織がアジトに使ってる場所の情報を得る。
タイの麻薬組織はサマンサを殺そうとするがサマンサは自力で脱出、駆けつけたマローンとマーティンに救出される。
感想
後編は完全にサマンサの物語になっていた。肝心の失踪者コリーンは「遺体で発見された」のと、クラブでの目撃情報が語られただけ。息子のジェイクのその後とか、生前の彼女を偲ぶ話とかはいっさい登場しなかった。
「失踪者を探すには、その人物の人生を知ることが重要」という前提から、さまざまな人生を浮き彫りにしてきたのがこのドラマの魅力だと思うのだが、今回はコリーンに対して妙に冷たいじゃないか。コリーンのような人に「何かあっても誰も気にしない」ことに憤然として異を唱えていたサマンサがドラマの中心となり、その結果このドラマの視点がコリーンを「気にしな」くなってしまう皮肉。邦題の「母と子の明日(あした)」って後編はサマンサとママの関係ってこと? だってコリーンにはもう、ジェイクとともに迎える「明日」は来ないのだから… (;_;)
サムってば、ジャックに対して「つきあったことがなかったら、潜入を続けさせてくれたはずよ」とブチ切れていたけど、サムの方こそ、つきあったことがなかったらそこまでゴリ押しできなかったんじゃないのか……と思った。そもそも潜入って失踪者捜索の仕事じゃないんだし、潜入捜査官としての専門訓練とか要らないのだろうか?
まぁ何というか結論としては、素人が犯罪に手を染めた場合、ヤバくなったら即警察へ行くこと――かなぁ。刑務所には収監されるだろうけど、麻薬運搬で死刑にはならんもんね。
— Yoko (yoko221b) 2007-12-07