• 邦題：「友の失踪」
• 脚本：David Mongan
• 監督：John Showalter
• 初回放映：2005-11-24

マローンの親友だった捜査官のマックス・キャシディが失踪。マックスは若手の捜査官ジミー・ハガーティとともに産業スパイ事件を担当しており、潜入していたジミーはその晩に射殺されていた。マックスはジミーが殺された現場に駆けつけ、その直後に失踪したという。マックスと、同じくFBI捜査官である妻のアンは、マローンの紹介で知り合って結婚した仲だった。

潜入先の企業のCEOの話では、捜査の情報が敵側に漏れている可能性があり、マックスはいったんジミーの潜入を打ち切ろうとしていたが、その後「やはり気が変わった」と潜入を続けさせたという。目撃者の話から、功を焦ったジミーが「捜査を続けさせてくれなければ浮気のことを奥さんに話す」と脅していたことがわかる。だがアンは浮気のことを知っていたと認める。アンはマックスが寿司屋で女性と会っていた現場を押さえており、マックスとはすでに話し合ったというのだ。

ジミーとマックスが追っていたエンジニアのゲイリー・レイモンドは、金で機密情報を売ったことを認める。ゲイリーがディスクを隠した後にジミーがそれを取りに現れたが、そこへ車でやってきた女がジミーを射殺し、ディスクを持って逃げ去ったという。その女性こそ、マックスが寿司屋で会っていた女性メーガンだった。だが自宅を探し当てて行ってみるとすでにもぬけの殻。管理人の話から、マックスがメーガンを探してそこに来ていたことがわかる。

アンは、最近のマックスが仕事に不満を抱えており、仕事の話はお互いにしないようになっていたと話す。実際マックスは数ヶ月前、マローンが新しいメンバーを探していることを知り、面接に来ていたのだ。マローンは、マックスがMPUにふさわしいと思わずその話を断っていたが、マックスはそのことで「裏切られた」ように感じていたらしい。

ゲイリーが売り渡そうとした情報はすでに市場に出ているものであり、軍に卸している製品でもなかったが、改造を加えることで、有害な化学物質を散布するテロ兵器になる可能性があった。

監視カメラの映像からメーガンの車のライセンス番号がわかり、そこから彼女の本名がローラ・シモンズであることがわかる。ローラの兄テリー・シモンズはテロリストのウォッチリストに載っている要注意人物。ローラは、寿司屋を買収してマックスに近づいて彼を利用していたのだった。

寿司屋からテリーの自宅の情報を得て行ってみると、一足先に来たマックスに殴られたローラが倒れていた。マックスはローラを殴った後、彼女の携帯電話で救急車を呼び、車で去っていったという。マローンはその番号に電話してマックスと話し、同時に逆探知で彼の居場所を絞り込む。

ようやく場所がわかり、マローンらはシモンズのアジトを発見。負傷して倒れていたマックスは、マローンに「アンのことを頼む」と言い残して息を引き取る。シモンズは屋上で身柄を確保されるが、マーティンは格闘中に階段から転げ落ちてしまう。

今回の失踪者はジャックの親友だった捜査官のマックス。冒頭が「11年前」で、ジャックがマックスとアンを引き合わせる場面。ここに登場するジャックが11年前の姿に全然見えない！ 弟のジョナサン・ラパリアさん（同じく俳優）に演じてもらえれば良かったのに……まぁそれは仕方ないので、Murder One 第2シーズンのビジュアルに脳内で差し替え。これは96年に放送されているので今回エピの9年前になる。やっぱり若いよね。

失踪事件そのものより、ジャックとアンの再会とかマーティンの階段落ちが気になってしまって。マックスが単独でシモンズ兄妹を追って行った経緯はツッコミ所もありそうだけど、あまり印象が強くないのでまぁいいやって感じ。ジャックがマックスを採用しなかったのはわかるのだけど、でもどうせ新メンバーが増えるのなら、エレナよりマックスの方が良かったかも……なんてことを、ちらっと思ったりした。

アンがマックスの浮気について「私は妻だからそういうことはわかる」と言った時、ジャックがちょっと複雑な表情になった。アンはジャック自身が浮気していたことは知らなかったのだろうか。

“Fix You” by Coldplay

— Yoko (yoko221b) 2009-02-25