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wat:s04:092_requiem

Without a Trace - Season 4, Episode 22

#92 Requiem

  • 邦題:「不運の代償」
  • 脚本:Jan Nash
  • 監督:John F. Showalter
  • 初回放映:2006-05-04

事件概要

失踪者:テッド・ジョルダーノ、ニコール・ジョルダーノ、ディラン・ジョルダーノ

ジョルダーノ一家が全員そろって姿を消す。一家は父親テッド、娘ニコール、息子ディランの3人暮らし。テッドの妻は3ヶ月前に病気で他界していた。テッドの妹が来てみると、車はあるが3人の姿はなく、居間には大きな血溜りがあったという。玄関には扉を蹴破った跡、ソファには弾丸らしき跡があった。

妹は、妻を亡くしてからテッドが酒を飲みだして職も失い、最近銃を手に入れていたと言う。調べてみると、各種支払いも滞っていた。解雇されたのは、借金取りが仕事場にまで押しかけて来て騒ぎを起こしたせいだった。

その借金取り、ジョニー・パタニは、ニコールのボーイフレンドのケヴィンがテッドと争い、銃を持って来たことがあったと話す。ケヴィンは銃の話を「嘘だ」と否定する。ただ、ニコールがケヴィンの父親の銃を車から持ち去ったようだと話す。

ニコールとディランが通うカトリックの学校のシスターは、前日ディランの様子がおかしかったと言う。告解室に隠れ、「制服のシャツがない」と言い、事情を聞こうとすると興奮して出て行ってしまったという。

ディランの親友であるトッドの話から、彼らがその日の朝、登校中に男が射殺されるところを目撃してしまったことがわかる。トッドは物陰にいて相手からは見えなかったが、撃った男はディランが落として行った制服のジャケットを拾っていたという。

学校の事務で話を聞くと、その日、息子を連れて学校のことを聞きに来た男がいたことがわかる。学校のアルバムを見てディランの氏名を確認することが目的と思われた。アルバムの指紋から、アルバニア系のギャング、コスタス・ヴェロと判明。ヴェロは借金取りのジョニーの仲間だった。ジョニーは捜査をかく乱するためにケヴィンの話をでっち上げたのだ。

ジョルダーノ家にあった血痕は、家族のものではなかった。また、テッドが働いていた現場の近くで車が盗まれていた。テッドらがギャングを殺して逃亡している可能性が浮上する。マローンは、彼らのボス、サディク・マルクに揺さぶりをかける。

ケヴィンはアリバイが確認されて釈放されていたが、その後何度もテキストメッセージを送っていた。ニコールがケヴィンに返信したことがわかり、ケヴィンを探し当ててみると、彼は怪我をしており、なぜか大金を持っている。釈放された後、マルクの手下たちに捕まり、ジョルダーノ一家の居場所を言わされていた。ケヴィンはニコールから、母親の墓地に行ってからモントリオールへ向かうと聞いていた。

マローンとダニーはテッドが盗んだ車を発見し、一家を無事に保護する。

その日、テッドはシスターからの連絡でディランが勝手に学校から帰ったことを知り、すぐ家に帰りディランから殺人を目撃したことを聞いた。しばらく様子を見て、何もなければ安全だろうと思っていたが、明け方に男が来てドアを蹴破った。テッドは男を射殺し、子どもたちを連れて逃げたのだ。遺体はマルクが処理したのであろう。マローンは、テッドとディランの証言と引き換えに、証人保護プログラムを受けるよう提案する。

マローンはマルクを見つけ、殴る蹴るの暴行を加えたうえ、銃を突きつけて「俺はルールなど気にしない……ジョルダーノに手を出すと命はないと思え」と警告する。


感想

一家全員が失踪、遺体はないが部屋には大きな血溜り。何だかこれ「CSI」にもあったような……と、デジャビュを感じさせる冒頭部。そしてタイトルが “Requiem”(鎮魂曲)とくれば当然、最悪の結果を予想してしまうわけなのだが、さにあらず。関係者のウソをひとつずつ暴いて行くと「~だと思ったのが実は~だった」という、WATの基本路線に戻ったようなエピソードだった。母親の死によってバラバラになりかけていた家族が、マフィアの追っ手という脅威を前にして絆を取り戻す、というこの展開もWATらしくて良かったと思う。

そして最後ではボスが大暴走! いいのか? ここまでして……。マルクを演じていたマーク・ペレグリノが、「デクスター」のポールだったので、東欧系ギャングの親玉と言われてもピンと来ない(親玉というよりチンピラ)。マルクをボコボコにして去って行くジャックの方がよほどギャングっぽい。ジャックは親父担当というより、暴力担当?

Yoko (yoko221b) 2009-05-17

wat/s04/092_requiem.txt · Last modified: 2019-09-11 by Yoko