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The Wire - Season 1
#11 The Hunt
- 邦題:「一斉捜索」
- 監督:Steve Shill
- 脚本:Joy Lusco
- 原案:David Simon, Ed Burns
- 初回放映:2002-08-18
“Dope on the damn table.” - Daniels
概要
オーランドとグレッグスが撃たれた現場には、警視、警官、DEAなど大勢が駆けつける。殺人課は現場を検証して証拠を採取、チームダニエルズの面々は盗聴の仕事に戻る。カーヴァーはグレッグスの恋人シェリルに事件のことを伝える。マクノルティは病院でグレッグスが撃たれたときのテープを聴き、ショックで嘔吐する。
サヴィーノ捜索が始まり、「サヴィーノが警官を撃ったらしい」という噂が広まる。ストリンガーへのページャー連絡は、前夜に2回。うち1回が襲撃の後で。発信者は「07」という見慣れないコードだった。プレッズは通話記録をさらい、「07」がウィーベイのコードであることを突き止める。フリーマンは連絡に使用された公衆電話とその近くに落ちていたソーダ缶の指紋採取を命じる。その指紋は「リトル・マン」と一致した。
バークスデールの弁護士のリヴィがサヴィーノを伴って現れるが、サヴィーノはあくまで重曹を麻薬と偽ってオーランドをだまそうとしただけで、銃撃とは無関係であると主張。
エイヴォンは部下が警官を撃ったことに怒り、ストリンガーに後始末を命ずる。現金は焼却、ウィーベイはリトル・マンを始末して身を隠すことになった。ディアンジェロは、ストリンガーに命じられてウィーベイと同行する。ウィーベイの自宅に連れて来られたディアンジェロは、殺されると思って怯えるが、ウィーベイはただ自分が身を隠す間、熱帯魚の世話を頼んだだけだった。
バレルは、麻薬関連の住所を一斉捜索し、「6時のニュースまでに」結果を提示できるよう命令する。ダニエルズは盗聴による捜査をまだ続けようとするが、バレルの命令はあくまで一斉捜索だった。ダニエルズは、バークスデールのメイン倉庫に狙いを絞ろうとするが、自分たちの動きが逐一バレルに伝わっていることを不審に思う。
一斉捜索が行われ、大量の麻薬と現金が押収される。カーヴァーとハークは札束の山を発見し、お互いに1束ずつ防弾チョッキの下に隠し持つ。
感想
Officer down! の衝撃はどのドラマでも同じっすね。何だか事態がどんどん大きくなるし、銃撃事件は殺人課の仕事だしで、チームダニエルズの手を離れそうな勢い。バークスデールの方でも警察の動きを読んで手を打つだろうし、もうのんびり盗聴している場合じゃないのかもしれない。「本来の仕事(バークスデールの組織の捜査)に戻れ」と仲間を叱咤するフリーマンの姿が頼もしい。もうすっかり「現場のリーダー」としての役割が板についている感じ。
武装したSWAT部隊がいっせいに突入して “dope on the table” を誇示する。これで、グレッグスを撃った実行犯が逮捕できれば、警察としては面目を保って満足できるのだろう。しかし肝心のエイヴォン・バークスデールが無傷では、これまで地道に捜査してきた意味がない。ダニエルズと副総監の摩擦もだんだん大きくなってきた感じ。何やらスパイみたいなのもいるらしいし。
冒頭の方で、ロールズが素手で標識を直していたけど、あれは場所をわからなくするために犯人がワザと向きを変えたやつよね。指紋とか取らなくて良いんだろうか。
— Yoko (yoko221b) 2007-08-14