CSI:Cyber S1-13 Family Secrets

CSI:Cyber シーズン1 CSI: Cyber

通算13話「狙われたエイブリー」
セラピーの内容を録音した音声ファイルがいくつも流出し、エイヴリーはかつて自分の患者ファイルが不正アクセスされた事件を思い出す。一方ネルソンは、かつてエイヴリーの患者が殺害された事件が気になり、ひそかに調査を進めていた。

CSI:サイバー シーズン1 DVD-BOX

  • 脚本:Craig O’Neill, Pam Veasey, Matt Whitney
  • 監督:Anton Cropper
  • 初回放映:2015-05-13

RAT – Remote access trojan(遠隔型トロイの木馬):電子機器を乗っ取る不正コード

複数名の会話内容などのゴシップ情報がネットに流出。流出したのは音声のみで、内容からセラピーの記録と思われた。調べてみると、被害者は全員リチャード・チャンという医師の患者。行ってみると、チャン医師はオフィスで殺害されていた。

現場にあった砂時計からはエイヴリーの指紋が検出される。それはエイヴリーが臨床心理士時代に使用し、紛失していたものだった。

その頃、ネルソンはエイヴリーの秘密ファイルをひそかに抽出した直後、何者かに襲われていた。レイヴンに助けられたネルソンは、エイヴリーに「監視されている」と警告する。彼はエイヴリーが臨床心理士時代にハッキングされて患者が殺害された事件が気になっており、ひそかにディープWebを調べていたのだ。そして動画ファイルに「RATを発見した」と言う。

クラミッツもチャン医師のPCから同一のRATを発見していた。犯人は内蔵マイクを起動させて遠隔地から会話を録音したのだ。

エイヴリーは「犯人の狙いは自分だ」と言う。犯人は以前からずっとエイヴリーを監視し、最近になってネルソンの調査に刺激を受けて姿を現したのだ。

エイヴリーは私物のPCをすべて提出し、代わりにFBIのネットワークに接続されているラップトップを渡される。エイヴリーがそこに動画ファイルをコピーすると、FBIの全端末に「ウイルス検知」の警報画面が表示される。

エイヴリーは動画ファイルで故意にPCを感染させ、「何が目的なのか」と犯人に語りかける。犯人はコインロッカーの場所を指定し「電話を持たず1人で来い」と告げる。指定されたロッカーを開けると、携帯電話とカメラがあり、別の住所が指定される。エイヴリーは指示通りに銃を置いてその住所へ向かう。

ネルソンとレイヴンはRATを辿り住所を突き止める。イライジャが現地へ急行するが、そこにいたのはエイヴリーの元夫で「彼女とはもう4年間会っていない」と言う。

エイヴリーは倉庫のような場所へ到着。そこには彼女の元のオフィスが再現されていた。犯人が姿を現す――エイヴリーの元患者ローガン・リーヴスで、「あなたは患者を全員見捨てた」と非難する。ローガンはエイヴリーに執着し、それが治療の妨げになっていた。ローガンは「僕を見捨てた!」と叫び、PCを叩きつける。

その頃クラミッツらは、エイヴリーの元夫の家で回収した古いパソコンで感染源を探し、ローガン・リーヴスに辿り着いていた。ローガンは一時期精神科病院にいたが、その病院は閉院。暴行罪での逮捕歴が何度もあり、危険な存在。

ローガンは以前、エイヴリーが助けようとしていた患者ダニエルを殺害し、無実の元夫に罪を着せていた。

エイヴリーは隙を見てローガンを殴り倒し、イライジャに電話をかけ、住所を告げる。イライジャらは現場へ急行し、鍵を開けてエイヴリーを救出し、ローガンを逮捕する。


毎回冒頭で語られる、エイヴリーのPCが不正アクセスを受けて患者が殺害された事件。「彼女の死の真相を追って私はFBIに」と言っているので、その事件は未解決のままで、不正アクセスと殺人は同一人物の犯行だと思い込んでいた。

だがちょっと違った。患者のダニエルが殺され、彼女の元夫が逮捕されて収監されているので、ドラマの中で殺人事件は解決済みになっていたのだ。冒頭のモノローグは “And as a result one of my patients was murdered.” なので殺人事件はこの1件だけ。でもそれは冤罪で、真犯人はローガンだったので「不正アクセスと殺人は同一人物の犯行」というのは結果的に正しかったわけだが。

「不正アクセスで患者が殺された」というモノローグの意味は、ダニエルの個人情報が暴露され、それは元夫が彼女を殺したくなるような内容だった、ということだったのか。そしてエイヴリーの元夫が巻き込まれたのも「無実の元夫が容疑者になる」という状況を再現するためだろう。

でも、だったら「彼女の死の真相」じゃなく「私へのハッキングの真相」だと思うのだけど。

ところで「ダニエル」という名前は Daniel だと男性名、Danielle だと女性名になる。今回は女性被害者の名前だが、レギュラーにダニエル・クラミッツがいるので紛らわしい。別の名前にしてほしかった。

そしてエイヴリーと元夫の間にはハンナという娘がいた。ハンナを失ったことが原因で離婚したようだが、不正アクセス事件と直接関係はなさそうだ。このストーリーはシーズン2でまた言及されるのだろうか。

今回は終始ローガンが展開をリードしている感じで、ストーリーとしてはイマイチだったが、ローガンの不気味さは印象的。また、冒頭でネルソンがエイヴリーを狙撃する(違)場面や、オーソドックスな鑑識作業(指紋採取)があって良かった。イライジャは現場作業全般の担当なのか。現場捜査員がもう1人くらいいても良さそうな気がする。

そんなこんなで、シーズン1はこれで終わりか……と思ったら、クラミッツの姉がテイラー・ペティス(2人の両親を殺害し、仮釈放された男)を殺害!意外なところでクリフハンガーになってしまった。この脚本が書かれた時点で、シーズン2への更新はすでに決まっていたのだっけ。うーん、この姉弟のストーリーにはあまり興味がないのだが、クラミッツが姉の犯罪を隠蔽するというような展開は止めてほしいなと思う。

2025-03-31

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