CSI:Cyber S1-2 CMND:\CRASH

CSI:Cyber シーズン1 CSI: Cyber

通算2話「コマンド:クラッシュ」
遊園地のジェットコースターが暴走し、スピードを出したまま乗り場に突っ込み、死傷者を伴なう大事故を起こす。制御システムは事故自体を認識せず、緊急の安全装置が作動していなかった。システムのハッキングが考えられたが…。

CSI:サイバー シーズン1 DVD-BOX

  • 邦題:「コマンド:クラッシュ」
  • 脚本:Pam Veasey, Craig O’Neill
  • 監督:Jeff Thomas
  • 初回放映:2015-03-11

ジェットコースター暴走事件

ヴァージニア州リッチモンドの遊園地でジェットコースターが暴走して乗り場に激突。3名の死者と多数の負傷者を出す惨事となった。脅迫などは何も行われていない。コースターにはセンサーと安全装置がいくつも設置され、緊急時に備えた設計となっていた。車両に細工された形跡も、制御室への立ち入りもなし。

制御システムを調べてみると、システムは事故自体を認識しておらず、システム障害も検知されていない。また、システムは有線でも無線でもネットには接続されていないので、ケーブルを物理的に接続しなければ乗っ取ることはできない。

制御室への入出記録などを調べた結果、何者かがスキミングで入室カードの情報を盗み、制御室への物理的侵入を試みたらしいとわかる。休職(解雇)となったエンジニアによる不審な動きも発見されるが、エイヴリーは取調べでシロと判断する。

クラミッツが調べた結果、犯人はシングルボードコンピュータをシステムにこっそり接続したと判明。いったん仕込んでしまえば、後はBluetoothで接続し、半径20メートル以内から操作できる。エイヴリーは、それこそが犯人の狙いだと気づく。犯人は事故と流血沙汰に興奮する性質で、近くで現場を見ていたかったのだ。

エイヴリーはネルソンに対し、大量殺人に興奮する人々の集まるフォーラムに入るよう指示。ネルソンはフォーラムに潜入し「オットー」と名乗る人物が投稿したコースターの動画を発見。オットーは公開フォーラムで活動していたが、「衝突事故の死者が少なすぎる」として会員制フォーラムへの入会は却下されていた。つまり、フォーラムへの入会資格のためにさらに事故を起こす可能性がある。

コースターの半径20メートル以内に犯人の痕跡は見つからなかったが、ボードには犯人が持っていた機器(おそらくスマホ)との通信履歴が残されていた。イライジャはそこからBluetooth機器のアドレスを調べ、犯人に近づくと反応する探知機を作成。

そこへオットーから新規投稿があり、地下鉄での衝突事故を予告。ネルソンは管理者を装ってオットーとチャットし、犯行時刻と場所を聞き出そうとする。そこでネルソンは本物の管理者に見つかりシステムから締め出されるが、かろうじて場所がボストンであることはわかった。

エイヴリーらはボストンで地下鉄全線を停止させるが、1台だけ停止しない列車があるという。チームは何とか列車を止め、乗客を降ろそうとするが、まだ全員降りないうちに再び乗っ取られてしまう。イライジャは乗っ取られた列車に飛び乗り、走行する車両の下から制御ボードを引き抜き、無線機を破壊して列車を停止させる。エイヴリーは探知機で犯人を捜そうとするが、犯人はすでにスマホを捨てていた。エイヴリーは乗客たちの表情を観察してオットーを探し出す。


エイヴリーの前職が臨床心理士で、患者データへの不正アクセスが原因で患者を殺されたという話は、前回のラストでネルソンに短く語っていたが、その内容が今回からオープニングナレーションになった。患者の死の真相を調べるためにFBIのサイバー犯罪課の捜査官になったという。

う~ん……この設定、ますます「CSI」的世界から遠のいていく予感しない?終盤で通行人の表情から「オットー」を見つけ出すところなど、「ライ・トゥー・ミー」のライトマン博士かと思った!

いや、それとも「カタギ世界のレディ・ヘザー」なのか?そうなのか?

そういえばCSI本家の最終シーズンで、エイヴリーがラッセルに助言を与え、それがラングストンとレディ・ヘザーの場面に重なったことがあった(シーズン15-6話「埋められた双子」)。こういう「心を読む」的な存在は、証拠の限界を補うには便利だが、だからこそ安易に使われそうな気が……いや、まだ2話だし考え過ぎは禁物。

そうそうラストでクラミッツがネルソンの電話に出ていたようだが、あの後どうなったのだろう。


使用楽曲

  • Thunderbolt by Sidney Samson, Justin Prime (ジェットコースターの場面)

2025-02-05

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