Law & Order:UK S3-12 Dawn Till Dusk

Law & Order UK シーズン3 Law & Order: UK

通算38話「長い1日」
早朝、金融街で男性の射殺体が発見される。ブルックスとケイシーが捜査を始めるが、その途中で2人は別の事件に遭遇。一方検事のソーンは、公判中に被告人側が事件の棄却を申し立てたため、対応に追われる。

Law & Order:UK シーズン3(字幕版)
Law & Order:UK シーズン3(吹替版)

  • 脚本:Richard Stokes
  • 原案:René Balcer, Michael S. Chernuchin, Walon Green
  • 監督:Mark Everest
  • 初回放映:2011-11-02

Crown v. Roland Hextor

金融街に駐車されていた車内で、デレク・ストラカンという男性が撃たれて死亡。車には女性の衣服が残されており、同乗者がいたことがわかる。その女性はルイーズ・ドーソンといい、被害者とはバーで出会って初めてのデートだった。道の反対側から、知らない男が銃を撃ったという。

現場の近くにある防犯カメラは持ち主がバラバラで収集に時間がかかったが、目撃者の話から怪しい車があったことがわかる。車の主、ローランド・ヘクスターは無関係を主張するが、事件当日の居場所を言わず、アリバイは確認できない。

ヘクスターの自宅からは拳銃が発見されるが、凶器は拳銃ではなくエアライフルと判明。目撃者の面通しも確実ではなく、ヘクスターは釈放される。

ブルックスは半年前に同じような事件が起きていたことを発見し、イーストアングリア警察へ出かけて行く。その事件では森の中にいた若いカップルがエアライフルで撃たれており、そこでもヘクスターが取り調べられていたが、結局証拠がなく釈放。だが事件の20分後にヘクスターの車がスピード違反を起こしたことが記録されていた。

ブルックスはケイシーとともにヘクスターの母親に話を聞く。ヘクスターは作家で、軍人だった父親からライフルの扱い方を教わっていたという。彼らは再びヘクスターを取り調べるが、ヘクスターは相変わらず自分のアリバイを言おうとしない。

ヘクスターは謀殺で起訴され、勾留される。

ソーンはヘクスターの母親に面会し、事件のことを話す。半年前の事件のことを聞いた彼女は驚き、その時車を運転していたのは自分だと話す。

ブルックスは監視カメラ映像を調べ、ヘクスターが別の男性と2人で歩いている映像に注目。その人物は議員のジュリアン・ウェストで、ヘクスターとは秘密の恋人同士だった。ストラカン事件の時はアパートで一緒にいたという。

容疑が晴れたヘクスターは無事釈放され、その1週間後、2つの事件の容疑者が逮捕された。

Crown v. Abraham Roach

ブルックスとケイシーはストラカン事件の聞き込み中に緊急通報を受け、近くのケータリング会社へ向かう。

現場では男性が頭を強く殴られて倒れていた。その場にいたエイブラハム・ローチは「弟のカールが刺して来たのでペーパーウェイトで殴った」と言う。

2人はカールを病院へ搬送し、「単なる兄弟ゲンカだから」と、現場に来た巡査刑事に後を任せるが、その後カールが死亡したため、事件は再びブルックスとケイシーの担当となる。エイブラハムは、会社の売却をめぐって弟と争ったことを認める。話を聞く限りでは殺意はなく正当防衛のように思えた。

だが罪状認否に現れたエイブラハムは「私は有罪だ」と言う。弁護人は驚いて協議を求める。

ソーンは弁護人のグレンジャーがドナルド・ウォーカーの事務所に所属していることを思い出し、「故殺で取引する」かわりにウォーカーに会わせて欲しいと頼む。

ローチは故殺罪で5年の刑を言い渡される。

Crown v. Gareth Markham

校長を刺した少年2人の裁判が結審し、ソーンは評決を気にする。

そこへ弁護人から連絡が入り「片方の少年がケイシー刑事に脅されたと言っている」ことを根拠に陪審の解散と起訴の棄却を要求。ソーンは調べるための時間を要求するが、判事は「今日中に証拠を揃えろ」と言い渡す。

フィリップスは取調べの記録を調べ、尋問の録音の後に17分間の空白があることに気づく。その間のことは同席した他の警官も知らず、その次の尋問でマーカムは現場にいたことを認めていた。

ケイシーは「煙草を吸いたがったので連れ出した」と言うが、その間彼らは2人きりで、監視カメラは映像のみで音声がない。どういうやりとりがあったのかは当人たち以外誰にもわからなかった。

ソーンはローチの事件を担当するグレンジャーのつてで、本件弁護人ダイヤーの上司でもあるウォーカーに面会し、嘘を止めるようマーカムを説得して欲しいと頼み込む。首席検事のシャープも「弁護士規範委員会に掛ける」と脅し、マーカムはケイシーに関する証言を取り下げて法廷に謝罪する。裁判はそのまま続けられ、マーカムは謀殺未遂で10年の刑を言い渡される。


本家の元エピソードはシーズン4「大騒動」

通常は1エピソードで1件の事件を扱い、前半が警察の捜査、後半が公判(ダジャレじゃないよ)になるのが基本のシリーズだが、本家の時では検察の出番がほとんどなかったように記憶している。ストーン検事が降板する直前だったこともあり、俳優さんの都合なのだろうかと思った。

対してこちらは、3番目の事件がまったくの別物に取り替えられており、検察の出番もばっちり。検察パートでソーンとシャープが揃って脅しをかける場面はコミカルで面白かったし、サム・ケイシーの私生活や人柄を紹介するエピソードでもあり、本家とは性質の違うエピソードに仕上がっていたが、こちらはこちらで良かったと思う。

サムは離婚して息子が1人おり、息子の世話のために拘置所へは行けず、試合観戦をあきらめたブルックスがヘクスターを迎えに行く。本家の展開がアレだったので、最初はここで暗い気持ちになってしまったが、無事に釈放されて良かった!

1件目の容疑者逮捕と2件目、3件目の事件の結果は珍しくエンドテロップで表示された。

2025-10-14

タイトルとURLをコピーしました