Law & Order:UK S5-3 I Predict a Riot

Law & Order UK シーズン5 Law & Order: UK

通算48話「重い秘密」
麻薬課の囮捜査中に証拠品が川に投げ込まれる。川底をさらったところ、旧型の乗用車が引き上げられ、中から白骨化した遺体が発見される。登録所有者から、30年近く前の行方不明事件に辿り着く。

Law & Order:UK シーズン5(字幕版)
Law & Order:UK シーズン5(吹替版)

  • 脚本:Richard Stokes
  • 原案:Kathy McCormick, Lynne E. Litt
  • 監督:Mat King
  • 初回放映:2014-03-26

Crown v. Darren Grady

ブルックスとホーキンスは麻薬課のおとり捜査に協力。標的は逃走中に証拠品を川に投げ込む。証拠品を回収するために川底をさらったところ、旧型の乗用車が引き上げられ、中から白骨化した遺体が発見される。

車はドロマイトで、最後の登録は1984年。遺体は若年の非白人男性で、頭への一撃が致命傷と見られる。車の持ち主だったニッキ・キャロルを探し当てて事情を聞くと、警官だった弟のテイラー・ケインがずっと行方不明だという。ニッキはその後、支援者とともに団体を作り情報提供を呼び掛け、同時にマイノリティの警官を支援するなどの活動を行っていたが成果はなく、運動はだんだん先細りになっていった。

ケインはマンチェスター警察からロンドンに異動し、潜入捜査を行っていたようだ。だが1985年に行方不明になった後、書類上は1987年に任務終了。書類にサインしたのは当時署長だったアレックス・グリーンとモーリス・ベネット。グリーンは警備顧問として成功を収めており、ベネットはブルックスの恩師だった。

連絡員だったランガムによると、ケインの姿が最後に確認されたのは1985年の暴動前夜、ブリクストンの「シンギング・スパロウ」というパブの近く。ケインはジャマイカ人の組織に潜入して暴動の首謀者を探っていた。

遺体の頭蓋骨から小さな木片が検出され、凶器は警官の使う警棒と判明。

当時「スパロウ」で働いていたバーテンダーに話を聞いたところ、事件当夜ランガムとともにダレン・グレイディがその場にいたことがわかる。グレイディが中心となって激しいケンカがあり、その後ドロマイトで走り去ったという。そして翌日に警棒を申請していた。

ブルックスとホーキンスはグレイディを呼んで事情を聞くが、グレイディはその途中に、レイトンを揶揄するようなことを言う。レイトンは取調室に入り、グレイディをケイン殺害容疑で逮捕する。

間接的な証拠しかないため、シャープは難色を示すが、ソーンは「起訴は任せて捜査を続けてほしい」と言う。ブルックスは、あるはずなのに見つからない書類がいくつもあることを指摘する。ソーンはそれを根拠に、警察内部で大規模な証拠隠滅が行われたと考える。

ソーンは「背後にいる黒幕を暴こう」と言って弁護人を説得し、判事の令状を得ることに成功する。ブルックスは、グレイディの他グリーンやベネットらの自宅や職場などを徹底的に捜索するが、書類は見つからない。

ブルックスはベネットと2人で話し合い、口止め料を受け取ったことを聞き出す。ベネットは肺がんを患う妻のために治療費が必要だった。そのためグリーンから金を受け取り事件を葬ってきた。ベネットは事件書類の複写があることをブルックスに教える。

ランガムは証言台に立ち、潜入捜査の一環としてケインが暴動に加わったことを証言する。その後、グレイディがケインに暴行を加えたこと、グリーンやベネットから「誰にも口外するな」と言われたことを明らかにする。


本家の元エピソードはシーズン9「消えた学生運動家」で、こちらは未見だが邦題から察するに暴動ではなく学生運動だったようだ。時代の違いかな。

冒頭、容疑者がバックパックを川に投げ込み、ホーキンスが川に入るのかと思ったら「ダイバーを呼ぶ」と言い、次の場面で車が引き上げられていてびっくり。そんなに大きな川ではないし、水深もありそうに見えなかったのに30年近く気づかれていなかったのか。

そこから姿を消した潜入捜査官の話になっていく。ある時を境に連絡が途絶え「ロンドンに住みついたのだろう」と捜索を打ち切ってしまう。このエピソードのケインは殺されていたのだが、潜入を続けるうちに本当に仲間になってしまい、裏の世界で生活を続けるというケースもあるのだろうか。

連絡が途絶えたからといって下手に捜索したりすると正体がバレる危険性が高くなるので扱いが難しいのはわかるのだが、年金を打ち切っておいてその一方で「殉職した証拠がないので家族への見舞金はなし」というのは冷たい。グリーンたちは真相を知っていたのだから、何か理由を付けて遺族への補償ぐらいはしてもバチは当らないだろうに。

ブリクストン暴動は現在(2025年)までに全部で4回起きており、最新は2011年8月。

  • 1985 Brixton riot https://en.wikipedia.org/wiki/1985_Brixton_riot

ところで、今回はちらっとアンジェラが再登場していた!事件の性質上、防犯カメラの分析ではなかったのだが、他所へ異動したわけではなかったようだ。

2025-12-11

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