通算52話「強硬手段」
警官を含む3名の男女が同じ手口で射殺される。ブルックスとホーキンスは仲間を殺されてショックを受けつつも捜査を続け、犯人の乗っていたバイクを発見。それは次の標的と思われる、意外な人物の自宅前にあった。
Law & Order:UK シーズン5(字幕版)
Law & Order:UK シーズン5(吹替版)
- 脚本:Noel Farragher
- 原案:David Wilcox
- 監督:Jill Robertson
- 初回放映:2014-04-23
Crown v. Mark Glendon
署内で誕生日を祝ってもらったウェス・レイトンが妻とともに駐車場で車に乗り込んだ直後、バイクに乗った男が現れてレイトンを射殺する。
その後、別の警官1名とDV被害者の自立支援職員が同じ9ミリ弾で殺害されたことがわかる。現場では同じようなバイクの男が目撃されており、連続殺人の可能性が濃厚になった。
防犯カメラから犯人が乗っていたバイクが判明して登録先を調べてみると、配達所のものと判明。雇ったばかりのパトリック・ベントンという配達員がバイクごと姿を消したという。
バイクを手配したところ、ヘンリー・シャープの自宅前で発見され、次のターゲットはシャープと判明。
シャープは4年前、妻のニッキを殺害したマーク・グレンドンを起訴して有罪評決を得ていた。しかし最近になって再審が決定し、バーカーが担当する予定になっていた。レイトンは当時の捜査責任者で、射殺された他の被害者も事件の重要証人だった。
グレンドンには子どもが2人。父親に不利な証言をした姉のアビーは王立砲兵隊に所属している。弟のアダムは別々の里親に引き取られ、最近は疎遠だという。
だがその後の調べで、アダムを引き取った里親夫妻の息子の名がパトリック・ベントンであると判明。ただしパトリックは出生時に死亡。アダムがパトリックになりすましているものと思われた。アビーはアダムと接触したことを認め、携帯電話を警察に渡す。
再審が始まるが、一審での証人は大半が死亡。バーカーは一審での証言記録を陪審に聞かせようとするが、判事はそれを認めず、証人本人が証言することを求める。生存している目撃証人は、ヘイリー・アシュバートンのみ。ヘイリーは証言に同意したものの、いざ法廷に立つと怖気づいて「犯人を見ていない」と証言してしまう。
携帯電話の信号から、アダム・グレンドンが検察庁の近くにいるところが発見され、銃撃戦のすえに逮捕される。アダムは、父親に命じられた犯行であることを認めず、一連の犯行が復讐であることを示唆する。
グレンドンには結局、無罪の評決が下される。しかしその時、傍聴席にいたアビーが警備員の銃を奪い、父親を射殺する。
本家の元エピソードはシーズン16「法に罪あり」だが未見。
冒頭でいきなりレントンが射殺されるという衝撃的な場面から始まって驚いた。ショックを受けつつも捜査に奔走するブルックス、獄中で指示を出したと思われる容疑者――などの点で、シーズン3「残された者」を連想させる要素があった。
なので、ラストでブルックスがウォッカを買ったのは少々驚いたけれど、バックに流れるモノローグを聞いて彼はきっと飲まないと思った。置いて行ったのは、心の中でレントンにプレゼントしたのだろう。お葬式の場面もなく、あっさり終わったけれど、ブルックスの存在感が余韻を残す、しんみりと良いフィナーレだった……と思ったらフィナーレじゃなかった!まだあと1話あるじゃないか。
それにしても、父親は妻を射殺、娘は父親を射殺、息子は父親の事件での証人3名を射殺するという、とんでもない一家だった。
2025-12-27
