Twin Peaks Timeline 2009

Utility Pole Twin Peaks

3月11日(日)
Episode 2009 – 12/1/90
脚本: マーク・フロスト、ハーレー・ペイトン、ロバート・エンゲルス
監督: ティム・ハンター


-アルバートの報告: マディーの爪の下には「O」の文字があり、手には剥製にしたキツネの毛皮がついていた。クーパー、解決までに24時間猶予をくれるよう頼む。
アルバート: クーパー……これはおれの意見だが。この事件がどこへ向かうかはわからん。だが、この事件の正体を解明できるのはおまえさんだけだと思う。幻を読み解くなり何なりやるといい。火山の噴火口に立ち、一人で、自分のやるべきことをするんだ。また別の犠牲者が出る前に殺人鬼を見つけなきゃならん。
クーパー: 〈ため息〉情けないが、どこから始めていいのかわからない。
ホーク: あんたはすでに道へ踏み出しているよ。行き先を知る必要はない。ただその道を行けばいいんだ。
-ジェームズ、ドナに指輪を渡す。ドナ、昨夜のことを話す。
-ヴィヴィアン、ノーマの卵は気に入らない様子。
-アンディがフランス語で「J’ai une âme solitaire (我が魂は孤独)」とつぶやき、ドナを驚かせる。
-ドナとクーパーとアンディ、トレモンド家に到着。若いトレモンド夫人が応対する。彼女の母親は3年前に死亡し、自分に子どもはいないと言う。ハロルドが死んだその次の朝、ドナ宛ての手紙が彼女の家に届いていた。それはローラの手紙の1ページで、2月22日と23日のものだった。
ク: ローラとぼくは同じ夢をみた。
ア: そんなばかな!
ク: 本当だ。
-クーパー、グレート・ノーザンで寝ているOAMに質問をする。
マ: “ボブ”とおれは、ともに殺しをしていた時には完璧な関係を保っていた。欲望、充足、金色の輪。
ク: 金色の輪……指輪だ。ぼくは巨人に指輪を渡した。
マ: 我々は彼を知っている。
ク: では彼は実在するのか。
マ: おれと同じようにな {笑う} “ボブ”を探すのを手伝ってくれる。
ク: どうやって?
マ: まず奴に聞くんだ。
ク: どうやって聞けばいい?
マ: あんたは手がかりをすべて知っている。答えがあるのはここじゃない、
{クーパーの額に触れる} ここだ {クーパーの胸に触れる}
-クーパー、グレート・ノーザンの廊下で一心に考えている。ウェイターが通りかかる。 「あなたのことは存じています。ミルクは冷めますが、温まってきましたよ」
-クーパーとトルーマンとアルバート、ベンのオフィスを調べる。アルバート、
マディの死亡時刻は昨夜の10から12時の間だと言う。ベンの血液検査の結果も出た。

12:43 pm (壁の時計)
-アンディ、ルーシーが見ている前でディックに電話をかけ、話し合う必要があると告げる。
-タジムラ、ベンに面会。タジムラ、契約書に署名するか、または金を返せと要求する。ベン、署名する。タジムラ、正体を明かす。
-ドナ、パーマー家に行ってリーランドに会い、ジェームズやマディーと一緒に歌ったテープを渡してマディーに送ってくれるよう頼む。リーランド、ドナがローラのサングラスをかけていることに気づく。ドナ、ローラの秘密の日記のことを話す。リーランド、ベスからの電話でマディーが家に帰っていないことを聞かされる。リーランド、ガムを噛んでドナとに踊り、ドナの頭を抱きしめる。彼は再び“ボブ”になっていた。トルーマン、リーランドを呼びに来る。
-ドナ、ジェームズにマディーのことを話す。ジェームズ、泣いているドナを置いて去る。

3:00 pm (壁の時計)
-ロードハウス。ベン、ナッツを食べる。クーパーとトルーマンがバーにいる。トルーマン、リーランドを連れて来る。エドが到着して皆で部屋を片づける。ホーク、ボビーとレオを連れて来る。
ベン: 歌でも歌えと言うのかね? チベットの聖歌か何かを?
アルバート: うまくいきそうだな?
トルーマン: で、何をする?
ク: ハリー、ぼくにもまだわからないんだ。誰か……欠けている人物がいる。
ブリッグス少佐、ウェイターを連れて来る。ウェイター、クーパーにガムを渡す。
リーランド: そのガムは知ってる。子どもの頃よく食べたよ。世界中でいちばん好きなガムだ。
ウェイター: あなたの好きなガムが、また流行しますよ。
クーパー、思い出す。ローラ: 「父が私を殺したの」巨人、クーパーに指輪を返す。

3:55 (壁の時計)
-クーパーとトルーマン、リーランドをだまして牢に入れる。リーランド、興奮する。
-リーランド,銃口を突きつけられて手錠をかけられ、権利を聞かされる。
トルーマン: あなたは弁護士を呼ぶ権利がある。弁護士を雇えない場合でも任命することはできる。
“ボブ”: {クスクス笑う} ヒヒヒ! 奴に聞きたいことがあるんだろう!?
ク: ローラ・パーマーを殺したのか?
“ボブ”: ウー! ウー! ウッホーーーー!! ……そうだ
ク: マデリーン・ファーガスンは?
“ボブ”: おまえはどう思う?
ク: 君に聞いているんだ。
“ボブ”: いや、おまえはどう思うんだ?
ク: それは質問じゃない。
“ボブ”: ああ……そうだ……そのようなことをした……刃物を持ってな…
…ピッツバーグの時と同じだな、クーパー。ああ、リーランド……リーラン
ド……この入れ物は居心地が良かったが、もうガタが来た……穴だらけだ…
…。そろそろ潮時だな、おさらばだ!!
ク: リーランドはおまえのしたことを知っているのか?
“ボブ”: ああ、リーランドは間抜けな奴だ……奴の良心があった場所には、でかい穴が開いている。出ていく時は、勢い良くジェット噴射してやろう、よく見ておけ!! 奴をよく見ておくんだ……だがほんの一時だ……うぅ! うぅ!
トルーマン: もう十分だ。
-ディックとアンディ、ルーシーの話を聞く。ディック、煙草を吸う。
-クーパー、答えはずっと自分の目の前にあったと語る――リーランドが踊っていたこと、髪が白くなったこと、ロバートソン、文字、そして秘密の日記。リーランド、マイクの詩と“ボブ”の答えを詠唱する。スプリンクラーが作動し、リーランドは壁に頭を打ちつける。
〈クーパー、アルバート、トルーマン、部屋に駆け込む。スプリンクラーの水が全員の上に降り注ぐ。〉
ク: 救急車を! 〈クーパー、リーランドのもとに膝まづき、リーランドの頭を膝にのせて抱きかかえる。このシーンの終わりまで、クーパーはリーランドをなだめるように髪や顔をなで続ける。〉
リ: ああ、ローラ! 私が殺した……神よ、私は我が子を殺してしまった……知らなかった……神よ、お許しを。私は子どもだった……夢で奴を見た……遊ぼうと言ったんだ。奴は私を開いた。私が招くと、奴は私の中に入って来た。
ク: 彼が中に入った……。
リ: 奴が中にいるとき、私は意識がない。奴が出て行っても、思い出せない。私にいろんなことをやらせた……恐ろしいことをだ。奴は命を欲しいと言った。そして他の人間を……連中は、他の人間を私と同じように使おうとしていたんだ……。
ク: ローラもか。
リ: 連中は、あの子を……ローラを欲しがった。だがローラは強かった。闘ったんだ。ローラは奴を入らせなかった。ああ、連中は私にあの娘……テレサを殺させた。そして言ったんだ……ローラを寄越せ、さもなくばおまえに殺させるぞと……。
ク: それでも彼女ははねつけたんだな。
リ: 奴らは言った……ローラは敗北より死を選ぶと。だから私に殺させたんだ……。ああ、神様……お慈悲です……私は何をした? 何をしたんだ? 神よ……私は娘を愛しています……心から……。天使よ、我を許したまえ……。
〈クーパー、アルバートを見る。アルバート、首を横に振る。リーランドの様子はもう長くない。〉
ク: リーランド、己の道を探すべき時だ。あなたの魂は、明るい光へ向かおうとしている。今、それが現実のものとなる。そこでは、すべてが雲のない空のように空虚で、ありのままの曇りなき知性は透明な真空状態のようだ。境界も中心もない。リーランド、今この時から、あなたは自分自身に戻る。光を見て……光を探しなさい。
リ: 見える
ク: 光の中へ入るんだ、リーランド。光の中へ。
リ: あの子が……そこにいる
ク: 光の中へ、リーランド
リ: 美しい……
ク: 光の中へ
リ: ローラ?
ク: 恐れることはない。
〈リーランド、息を引き取る。クーパー、黙って自分の髪をかき上げ、上を見上げる。スプリンクラーが止まる。〉

午後遅く
-クーパーとアルバートとトルーマン、ブリッグス少佐と会って“ボブ”の話をする。
-壊れた車の傍らをふくろうが飛ぶ。

3月13日の週の始め
-クーパー、序盤の手を決めて全国紙に個人広告を出す(「アール: ポーンをK4へ」)。 (3月16日の新聞に発表、2012)

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