前回の続きで、今回は2年生以上のドラマの視聴率を見ていきたいと思います。何回かに分けて書こうかと思っていましたが、日曜なのでまとめて全部書いてしまいました。2年生以上は昨年、一昨年の数字と比較していますが、面倒なので視聴率表の画像だけを貼っていきますね。
まずは前年度に開始された2年生から。
■2012年開始(シーズン2)

新作ドラマがあれだけたくさんあったのに、継続されるのは半分以下ですからね、少ないなぁ。ここにこの後、The FollowingとHannibalが加わります。The Carrie Diariesが今年のデータだけになっていますが、昨年はミッドシーズンから始まったので9~11月のデータというものがないのです(季節的な要因があるかもしれないので、できるだけ同じ時期のものを比較しようと思っています)。
新作ドラマはたいてい、初回の視聴率がいちばん良くて、その後徐々に下がっていきますよね。今回はシリーズプレミアと比較していることになるので仕方ないですが、数字が一様に下がっているのは見ていてやはり少々寂しいものがあります。Revolutionも昨年の勢いはどこへやら。その中でChicago Fireだけは例外的に良くなっています。昨年も最後まで数字を落とさず安定していました。スピンオフ、Chicago PDの初回も好調だったようですね。現実のシカゴは寒波で大変なことになっているようですが、ディック・ウルフさんの新作としては2001年のLaw&Order:CI以来の快挙ではないでしょうか。でもこれで、L&Oシリーズの新作はもう作られなくなっちゃうんでしょうね……。
さて次は3年生です。
■2011年開始(シーズン3)

Scandalは初シーズン(2011年)の始まりが遅かったので、データが2年分の比較になっています。
3年生ドラマはかなりの高確率で継続が決まります。というのは、4シーズン(88話)以上続くドラマは他局への番組販売(syndication)が可能になるからです(局の制作でないドラマは該当しません)。Revengeは最初の方しか見ていませんが、エミリーの復讐劇はまだ続いているのでしょうか。
■2010年開始(シーズン4)

2010年は新作ドラマが不作で、生存率は3割を切っていたと記憶しています。同期にはHarry’s LawやBody of Proofなんかがありましたっけ。このうちNikitaは今年が最終シーズンと決まっており、グランドフィナーレが年末に放送されました。2010年はまだデータを記録していなかったので、比較表は2011年からになっています。TV by the Numbersさんで過去のアーカイブを掘ればデータは出てくるはずですが、面倒くさいのでやりません。
■2009年開始(シーズン5)

5年生ともなると、ぐっとベテランの雰囲気になってきますね。NCIS:LAももう5年生かぁ。一時期はあっちでもこっちでもスピンオフでしたが、ここ数年でばたばたと終了して、CSIもSVUもグレアナも独りぼっちになってしまいました。Once Upon a Timeのスピンオフは継続が難しそうですし、Chicago Fire/PDもまだ未知数。そんな中でNCISペアは頑張っていますね。
■2005~2008年開始(シーズン6~9)
6年生以上は数が少ないので何年かまとめていきます。

2005~2006年頃というのは個人的に、近年でクライムドラマが最も隆盛した時期という印象です。CSIとL&Oはスピンオフのトロイカ体制が確立し(短命に終わったのもありましたが…)、他にもNCIS、Without a Trace、コールドケース、Numb3rs、クリマイ、Bones、まだあったかな? ケーブル局でもデクスター、クローザー、The Wireなど人気作品がいくつもありました。クライム以外でも人気ドラマが多かったですよね。今考えるとすごい時代でした。その頃の新人だったクリマイやBonesも今や古参ドラマ。早いものです。
同じ表にまとめてしまいましたが、シーズン6の3本は2007年の脚本家スト以降に生まれた作品なので、そこで区切った方が良かったかな?
また、表には詳しく書いていませんが、曜日変更の影響が見られます。Mentalistは、たしか2012年から日曜に移ったと思います。CSI:マイアミがキャンセルされた後の枠に入り、同じ運命をたどりそうな予感。Bonesも今年、途中から金曜に移っています。最後の2回がそれで、やはり移動直後は数字が落ちているのがわかります。今後盛り返しそうな範囲ではあるので、がっかりするのはまだ早いと思いますが。
それにしてもThe Big Bang Theory、強いですね!
■1999~2004年開始(シーズン10~15)
各局の最古参ドラマが集まっている感じですが、5本のうち3本がCBSなのがすごい。FOXとCWはシーズン9が最年長です。

このへんに来ると、数字をどう評価して良いものか、ちょっと迷います。少しずつ下がりながらも安定しているような感じですが、12月以降はどうなるのか……。個人的にはCSIの数字がじりじりと下がっていることがすごーく気になります。2011年は、フィッシュバーンに代わってテッド・ダンソンが入り、放送枠が木曜から水曜に変わった年なので、この表の中では曜日変更はありません。キャサリンが降板したのは2012年の1月なので、その回もここには入っていません。L&O:SVUは、同じ曜日で時間帯の変更があったような気がします。SVUは本家が果たせなかった悲願の最長記録(シーズン21)を達成できるのでしょうか。Two and a Half Menは、2011年の初回がすごいことになっていますが、これはチャーリー・シーンの解雇をめぐる騒動で話題が集中した時ですね。
2014-01-12